話題株ピックアップ【夕刊】(2):スクエニHD、メルカリ、トヨタ

注目
2021年3月18日 15時18分

■スクエニHD <9684>  6,500円  +300 円 (+4.8%)  本日終値

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が大幅高で3日続伸。17日の取引終了後、子会社スクウェア・エニックスが、ブロックチェーン技術を活用した「NFTデジタルシール」をdouble jump.tokyo(東京都新宿区)と共同開発し今夏に販売すると発表しており、これを好感した買いが入った。NFTデジタルシールは、ゲームのキャラクターやアイテムから、アートや権利のデジタル化といったユースケースが期待される代替性のないトークンの一種で、購入者情報がブロックチェーン上で記録され、シリアルナンバーやロットナンバー、使用状態(デジタルシールとしての使用履歴)などのデータをシール自体に紐づける技術。スクエニでは、同社初となるNFTデジタルシールを「ミリオンアーサー」シリーズでの展開を予定している。

■SCSK <9719>  6,670円  +290 円 (+4.6%)  本日終値

SCSK<9719>が高い。大和証券は17日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は5600円から6900円に見直した。10~12月期の売上高は前年同期比8.0%増と第2四半期(7~9月)の0.6%減から好転。営業利益も10~12月期は同14.8%増と増益に転じた。幅広い業種の親密顧客案件が業績の牽引役となった。同証券では、想定より早い業績の回復を評価しており、21年3月期の同利益は会社予想と同水準の450億円に対し、22年3月期は500億円への拡大を予想している。

■メルカリ <4385>  5,640円  +240 円 (+4.4%)  本日終値

メルカリ<4385>が大幅高で3日続伸。同社はきょう午前、ファーストリテイリング<9983>と共同で、フリマアプリ「メルカリ」上での安心・安全な取り引き環境の構築に向けた包括連携協定である「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。これにより、両社は商品情報や発売情報を事前に共有し、特定の新商品発売前後の注意喚起や権利侵害品対策などで連携していくという。同社では、今後さまざまな一次流通事業者との対話や連携を強化し、顧客に適切な情報を提供することで、誰もが安心して参加できるマーケットプレイスを目指すとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  8,650円  +342 円 (+4.1%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>など自動車株は強弱感対立も、買い優勢の展開となった。FOMCではFRBが2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を表明したほか、会合後のパウエルFRB議長の記者会見も市場コンセンサスよりもハト派寄りの内容だったことから、外国為替市場ではドル売り・円買いの動きを誘発した。足もとでは1ドル=108円台後半まで円高方向に振れている。これを受け、為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善の思惑が後退している。ただ、米国景気の回復が想定以上に速く今後の見通しも強気に傾いていることは、米国での新車販売需要にも追い風となることが予想され、自動車株に対する売り圧力は限定的だ。

■JTOWER <4485>  8,740円  +340 円 (+4.1%)  本日終値

JTOWER<4485>が反発。17日の取引終了後、21年3月期業績予想について、売上高を34億2400万円から35億1000万円(前期比37.2%増)へ、営業利益を3億円から4億円(同5.8倍)へ上方修正しており、これが好感された。商業施設やオフィスビルの大型施設内のアンテナ、配線、中継装置などの携帯インフラを一本化して提供する国内IBS事業の新規導入物件数が順調に進んでいることが要因。また、新型コロナウイルスに対応したリモートワーク体制の実施や人材採用の後ずれによる販促費、人件費などの経費が抑えられていることも寄与する。

■野村ホールディングス <8604>  689.5円  +26.7 円 (+4.0%)  本日終値

野村ホールディングス<8604>が昨年来高値を更新したのをはじめ、証券株が一斉高となっている。前日のFOMC結果を受け米国株が買われ、これを引き継ぐ形で東京市場も朝方からリスク選好ムードが高まった。日経平均は500円を超える上昇で、一時2月16日につけた昨年来高値3万467円を上回る場面もあった。全体売買代金も活況であり、証券会社にとっては株高による運用成績の向上と商い拡大に伴う手数料増加のダブルメリットが期待できる状況にある。収益環境改善を見込んだ買いが証券セクターに流入する格好となった。

■JIG-SAW <3914>  13,970円  +540 円 (+4.0%)  本日終値

JIG-SAW<3914>が大幅高。同社はきょう、米国法人が米スノーフレークとIoTアプリケーションで技術提携したと発表しており、新たな買い手掛かりとなったようだ。これは、JIG-SAWのIoTマネジメントエンジン「NEQTO」を、スノーフレークのクラウド・プラットフォームに統合するパートナー提携。この統合により、ユーザーはIoTデバイスをダイレクトにスノーフレークのプラットフォームに接続し、データを送り込むことが可能になるとしている。

■インフォマート <2492>  984円  +28 円 (+2.9%)  本日終値

インフォマート<2492>は3日続伸。きょう午前に、三井物産<8031>と協業し、中国フードテック企業の北京博君優選網絡科技(博君)と資本業務提携契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。同社は三井物産と特別目的会社I&Mを設立し、中国フードテック企業トップの奥琦信息科技のグループ会社である博君と資本業務提携した。中国外食産業市場の拡大とDX推進をにらみ、中国事業の活性化を目指す構えだ。

■神鋼環境ソリューション <6299>  2,490円  +70 円 (+2.9%)  本日終値

神鋼環境ソリューション<6299>が続伸。17日取引終了後、21年3月期連結利益予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は1100億円(前期比12.2%増)で据え置いたが、営業利益は48億円から52億円(同48.4%増)、純利益は30億円から34億円(同24.6%増)に修正した。前回公表時からの更なる収益改善が見込め、懸念事項における費用発生も最小限にとどまる見込みとなった。また、今期の期末一括配当は従来予想の45円から15円増の年60円(前期比15円増)に増配する予定だ。

■東京エレクトロン <8035>  43,250円  +1,150 円 (+2.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が一時1700円を超える上昇をみせたほか、ディスコ<6146>も1000円強の上昇をみせるなど値がさの半導体製造装置関連株に物色の矛先が向いている。ここ最近の半導体関連セクターは調整色の強い動きを強いられていたが、きょうはFOMC通過後の米株高を受けて買い安心感が広がり、押し目買いや買い戻しの動きを誘発している。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も直近は3日続伸と戻り歩調を強めており、これが東京市場にもプラスの影響を与えている。

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