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株価指数先物【引け後コメント】 NTショートの修正リバランスを意識したスタンスに向かう可能性

市況
2021年3月24日 18時05分

大阪6月限

日経225先物 28190 -620 (-2.15%)

TOPIX先物 1913.0 -45.5 (-2.32%)

日経225先物(6月限)は前日比620円安の2万8190円で取引を終了。寄り付きは2万8610円とシカゴ先物清算値(2万8680円)を下回って始まり、その後は概ね2万8500円~2万8600円辺りでのレンジ推移が続いた。しかし、心理的な節目となる2万8500円水準を下回ると、前引けにかけて一段安となり、2万8300円を割り込んでいる。後場に入ると日銀のETF買い入れへの思惑などもあり、2万8250円~2万8350円辺りで下げ渋る場面もあったが、戻りの鈍さもあって引けにかけては再び売りに押され、一時2万8140円まで下落している。

ドイツのロックダウン(都市封鎖)延長がトリガーとなり、終日売り優勢のなか、日経平均株価TOPIXいずれも2%を超える下落率となった。セクターでは東証33業種全てが下落しているが、足元で強いリバウンドを続けていた空運、鉱業、海運といった、経済活動の正常化期待を背景に買われていたセクターの弱さが特に目立っていた。そうした中で東京エレクトロン <8035> など半導体関連の一角は堅調。米インテルの事業計画を材料視した形だが、全面安商状の中でもプラス材料に反応を見せていたことは安心感に繋がる。

基本的には年度末接近によって市場参加者が減少するなか、日銀のETF買い入れ方針の変更をきっかけに日経平均型からTOPIX型へ一気に資金シフトしている。この流れを材料に短期のヘッジファンドなどがNTショートにポジションを大きく傾けたことも相場の弱さに影響しているのだろう。

本日のNT倍率は先物中心限月で14.73倍と直近安値水準での推移となったものの、一時14.83倍まで上昇している。年度末接近の影響で方向性は見極めづらいが、ややNTショートの修正リバランスを意識したスタンスに向かう可能性はありそうだ。

手口面では、日経225先物は野村が1950枚、モルガンSが1580枚、シティが1050枚、JPモルガンが920枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1840枚、ソジェンが1320枚、バークレイズが1080枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はクレディスイスが1510枚、ドイツが970枚、シティが860枚程度の売り越しに対して、大和が1300枚、みずほが1060枚、SMBC日興が1020枚、BofAが960枚程度の買い越しだった。日経225先物の野村の売りはレバETFのヘッジ対応とみられる。TOPIX先物のクレディスイスの売りはCTA(商品投資顧問)経由と観測されている。一方で、BofAのTOPIX先物買いが継続しているほか、大和の買いについては日銀のETF買い入れに伴う売買とみられる。

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