ソフトバンクGは8日ぶり反発、75日線を足場に切り返し下値模索展開から脱出
ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢の展開。前週来一貫して下値模索の動きを続けていたが、8日ぶりの反発となっている。ここ全体相場の波乱に流され、日経平均寄与度の高い値がさ株として売りを浴びていたが、テクニカル的に重要視される75日移動平均線近辺でかろうじて下げ止まり切り返しに転じている。米ハイテク株への投資を積極化していることで、ナスダック総合指数との株価連動性が高くなっているが、ここ米長期金利の上昇がハイテク系のグロース株には不利に働いており、同社にとっても風向きが悪くなっている。株式需給面でも直近は買い残が急増していたことで、上値の重さも意識されていた。一方、同社が出資する不動産テック企業の上場が接近、約1兆円の企業価値が試算されているほか、直近では中間持ち株会社から剰余金の配当を決定したことを発表し26日付で約1兆2000億円の配当を受け取るなど、資本増強手段に事欠かない点は投資家に買い安心感を与えている。