話題株ピックアップ【夕刊】(1):西松屋チェ、モノタロウ、野村

注目
2021年3月29日 15時12分

■西松屋チェーン <7545>  1,651円  +99 円 (+6.4%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が大幅高で3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が26日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を1600円から1900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、同社業績は08年2月期以降長らく停滞期にあったが、PB商品の展開が進むなか、新型コロナウイルス感染拡大下で店舗の利便性も見直されるようになり、21年2月期は07年2月期の112億2500万円以来の過去最高営業利益更新を見込む。また同証券では、22年2月期は減収減益を見込むが、その後は底堅い業績推移を予想しており、調整を続けてきた同社株価は21年2月期業績急回復の後の反動減に対する懸念を強く織り込みすぎと考えているという。

■MonotaRO <3064>  6,370円  +320 円 (+5.3%)  本日終値

26日に発表した「0.01%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の0.01%にあたる1万6600株(金額で1億2450万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月1日から4月9日まで。

■ライフコーポレーション <8194>  3,540円  +160 円 (+4.7%)  本日終値

ライフコーポレーション<8194>が反発。前週末26日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、営業利益が240億円から270億円(前の期比94.5%増)へ、純利益が160億円から175億円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。売上高は7630億円から7590億円(同6.2%増)へ下振れたものの、新型コロナウイルス感染症によってもたらされた生活習慣の変化に伴う需要の高まりが継続し、想定以上に売上総利益が増加したことが寄与した。

■東京エレクトロン <8035>  45,740円  +1,470 円 (+3.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が高い。26日の米国市場で、エヌビディアやアプライド・マテリアルスが買われており、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比146.40ポイント高の3106.28と5%近く急上昇した。これを受け日本の半導体関連株にも買いが流入している。

■オルガノ <6368>  6,450円  +180 円 (+2.9%)  本日終値

オルガノ<6368>が後場一段高。午後2時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を72億円から95億円(前期比4.1%減)へ、純利益を47億円から65億円(同9.2%減)へ上方修正し、あわせて52円を予定していた期末配当を62円に引き上げたことが好感された。売上高は1000億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いたものの、水処理エンジニアリング事業で電子産業分野の大型プロジェクトの工事進捗やソリューションサービスが順調に推移していることに加え、電子産業・一般産業分野のプラント部門を中心に各種の利益改善策やコストダウン施策の進展により総利益率の改善が見られたこと、更にコロナ禍の影響で国内外で販管費の支出が抑制されたことなどが要因としている。なお、年間配当は114円となり、前期比10円の増配になる予定だ。

■オカムラ <7994>  1,316円  +33 円 (+2.6%)  本日終値

オカムラ<7994>が反発。SMBC日興証券が26日付で、投資評価を新規「1」とし、目標株価1600円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、新型コロナウイルス感染症の拡大以降オフィス需要が低迷しているが、オフィスを縮小する場合でも新しいオフィス家具の需要が発生するうえ、新たな働き方としてサードプレイスでのオフィス家具の需要が発生することから、オフィス家具市場に対する過度な悲観は不要と指摘。また、資本効率に対する意識が変化し自社株買いと消却を開始したことなどを評価しており、現状の株価水準は同業他社に比べても割安感が強いとしている。

■富士フイルム <4901>  6,700円  +95 円 (+1.4%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が堅調な動き。きょう付の日本経済新聞朝刊で「新型コロナウイルスの感染を判定する抗原検査簡易キットの生産に乗り出す企業が増えている」と報じており、なかで富士フイルムについて、「4月以降に量産を始め、日欧で販売する」と紹介していることが好材料視された。記事によると、新製品をまず少量生産し、22年度までにベトナムで月200万個の量産体制を構築するという。写真フィルム技術をもちいることで、PCRの約90%の精度を持つとしている。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,664円  +23 円 (+1.4%)  本日終値

ソリトンシステムズ<3040>が3日続伸。前週末26日の取引終了後、上限を7万株(発行済み株数の0.38%)、または1億1487万円とする自社株を、29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNET-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■古河電気工業 <5801>  3,035円  +15 円 (+0.5%)  本日終値

古河電気工業<5801>が3日続伸。26日の取引終了後、投資有価証券の一部売却に伴い、21年3月期第4四半期連結業績に投資有価証券売却益94億円を特別利益として計上すると発表しており、これが好感された。なお、業績予想への影響は現在精査中としている。

■野村ホールディングス <8604>  603円  -117.7 円 (-16.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

野村ホールディングス<8604>が急落。きょう朝方、米国子会社において米国顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生したと発表しており、これが嫌気されたようだ。同社では、損害の見込み額および同社の連結業績に与える影響を精査しているが、同社からの当該顧客に対する請求額は26日時点の市場価格に基づく試算で約20億ドルという。同取引に関連するポジションの処理や市場価格の変動などにより、この試算額は今後増減する可能性があるといい、影響の程度が判明次第速やかに知らせるとしている。

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