株価指数先物【寄り前コメント】 米金融市場の混乱回避で仕切り直しを意識

市況
2021年3月30日 8時34分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29330 +250 (+0.85%)

TOPIX先物 1979.5 +17.5 (+0.89%)

シカゴ先物 29330 +250

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

29日の米国市場はNYダウが上昇する一方、S&P500、ナスダックは下落。200億ドル(約2兆2000億円)規模の株式ブロック取引による影響を警戒視する流れから売り優勢となったものの、影響は軽微との見方も徐々に広がり、売り一巡後は底堅い値動きとなった。バイデン大統領による3兆ドル規模のインフラ計画の発表を控えていることから、押し目買い意欲は根強く、NYダウは引けにかけて上昇に転じている。一方で長期金利の上昇が重荷となり、ハイテク株のさえない値動きによってナスダックは下落した。

シカゴ先物清算値は大阪比250円高の2万9330円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比120円高の2万9200円で始まり、その後は2万9200円~2万930円辺りでのレンジ推移が続いた。しかし、米国市場の切り返しを受けて一時2万9410円まで上昇幅を広げる場面が見られた。引けにかけてはこう着感が強まり、結局は2万9330円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップスタートとなろう。昨日は米国でのブロック取引による金融市場の混乱を警戒した流れにより軟化する場面もあったが、米国市場で大きな混乱とならなかったことが安心感に繋がりそうである。日経225先物はナイトセッションで前日の高値水準まで回復。25日移動平均線を再び上回っていることもあり、仕切り直しの流れが意識されやすい。

また、昨日の調整場面において、若干ながらも配当再投資に伴う買いを先送りした面もあると想定されるため、改めて配当再投資の需給が下支えとなることが期待されよう。VIX指数は20.74に上昇しているが、依然としてボトム圏での推移であり、リスク選好の流れは継続。ただし、SOX指数は下落しており、ハイテク株の弱い値動きは日経平均の重荷となりやすいと考えられる。なお、NT倍率は先物中心限月で14.82倍に上昇している。5日移動平均線が上向きに転じており、同線が支持線として意識されてきている。今後は新年度入りに伴う資金流入も期待されてくるなか、指数インパクトの大きいファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>などがけん引する形でのNT倍率上昇を想定しておく必要があるだろう。

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