フラクタルが大幅反発、子会社が肝硬変治療に関する医療機器の国内承認を申請
ＦＲＡＣＴＡＬＥ<3750>が大幅反発している。２９日の取引終了後、１００％子会社サイトリ・セラピューティクスが、開発した高度管理医療機器のセルーションセルセラピーキットに関して、肝硬変治療の医療機器として厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表しており、これが好感されている。
サイトリ社は、セルーションセルセラピーキットと、セルーション遠心分離器を使って、患者の皮下脂肪組織から脂肪組織由来再生（幹）細胞（ＡＤＲＣ）を数時間で採取できる細胞治療に関する特許技術を有しており、今回申請を行った医療機器が承認を得た場合、肝硬変に対するＡＤＲＣを用いた世界初の治療となる。同治療では、患者の自己皮下脂肪組織からＡＤＲＣを抽出し、これをカテーテルを用いて経肝動脈的に肝臓へ投与するというもので、低侵襲で治療効果の高い治療法が現存しないことから注目されている。