話題株ピックアップ【夕刊】(3):東京通信、SLD、マクビープラ
■東京通信 <7359> 2,043円 +400 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
東京通信<7359>がストップ高。同社は3月31日取引終了後に、電話相談サービス「カリス」を運営するティファレト(東京都渋谷区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これに伴って新たな事業を開始するとしており、今後の展開などが期待されているようだ。同社は今回の株式取得により、「カリス」の運営をはじめとするコミュニケーションプラットフォーム事業をグループの事業とする方針。将来的にはティファレトが持つ音声マッチング技術を利用した「指導者が受講者に対してマンツーマンのコーチング」「アーティストとファンの交流の場」などの展開を視野に入れ、事業の拡大を推進するとしている。なお、買収金額(アドバイザリー費用などを含む)は20億800万円で、株式取得金額は銀行からの借り入れで充当するという。
■エスエルディー <3223> 698円 +100 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
エスエルディー<3223>はストップ高。3月31日の取引終了後、ウォルト・ディズニー・ジャパン、レッグス<4286>と共同で、関西地区初の旗艦店舗となるディズニースペシャルカフェ「OH MY CAFE OSAKA」を4月に出店すると発表しており、これが好材料視された。「OH MY CAFE」はレッグスとディズニーのカフェブランド。レッグスとはこれまでに何店もコラボカフェ運営に取り組んでいる。両社は「OH MY CAFE OSAKA」をディズニーキャラクターのスペシャルカフェの関西地区フラッグシップ店と位置付け、第一弾「ズートピア」OH MY CAFEの開催後も、同店舗においてディズニーキャラクターのスペシャルカフェを順次展開していく予定としている。
■マクビープラ <7095> 6,800円 +620 円 (+10.0%) 本日終値
Macbee Planet<7095>が10%上昇し、上場来高値を更新した。同社は3月31日、子会社のSmashがrinna(東京都渋谷区)と人工知能(AI)を活用したチャットボットによるマーケティングソリューションの開発で協業を開始したと発表。rinnaは、マイクロソフトのAI&リサーチ部門でAIチャットボットの研究を行っていたチームがスピンアウトして20年6月に設立したAI開発企業。両社は、自由な雑談ができるrinnaのAIチャットエンジンと、ユーザーとAIチャットボットとのコミュニケーションを分析・スコアリングするSmashのマーケティングテクノロジーを組み合わせて、その効果を検証するとしている。
■スターマイカ <2975> 1,332円 +118 円 (+9.7%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急反騰。3月31日の取引終了後に発表した21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)の連結経常利益が前年同期比33.6%増の9億6600万円に拡大しており、これが好感された。底堅い需要を背景に主力とするリノベーションマンションの販売が伸び、売上高は95億7800万円と同13.8%の増収を達成した。また、デリバティブ評価損益が好転したことも大幅増益につながった。併せて、発行済み株式数の1.4%にあたる25万株または3億円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。
■IDホールディングス <4709> 1,394円 +119 円 (+9.3%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
IDホールディングス<4709>が大幅高で4日ぶりに反発。3月31日取引終了後、6月30日現在の株主を対象に1株から1.5株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の3分の2に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、中期経営計画の最終年度である22年3月期の数値目標を修正すると発表。22年3月期の営業利益目標を従来の18億5000万円から19億円に上方修正し、配当予想は年間40円(21年3月期計画は50円)実施する方針とした。配当は株式分割換算前で実質10円の増額となり、これも評価材料となった。
■セキチュー <9976> 2,150円 +170 円 (+8.6%) 本日終値
セキチュー<9976>は大幅高で5日続伸し年初来高値を更新した。3月31日の取引終了後、21年2月期の期末一括配当を従来計画の20円から40円(前の期は20円)に大幅増額修正しており、これが好感されたようだ。ホームセンターの創業45周年記念配当10円に加え、業績好調による特別配当10円を実施する。また、きょう本決算を発表する予定で22年2月期業績への期待も高まっているもよう。
■Amazia <4424> 1,957円 +151 円 (+8.4%) 本日終値
Amazia<4424>が大幅続伸。3月31日の取引終了後、海外向けの第2弾サービスとして同社が制作しているオリジナルマンガの英語翻訳版を無料配信するアプリ「Manga Flip(マンガフリップ)」をリリースしたと発表しており、これが材料視されている。同社は昨年10月に、海外向けの第1弾サービスとしてアニメ・マンガ関連英語ニュースサイト「Tokyo Anime News」をリリースした。今後、サブスクリプションなどの課金収益モデルの展開も視野に入れ、両サービスを通じて海外で日本のマンガやアニメを好むユーザーの獲得を目指す。
■システムソフト <7527> 178円 +11 円 (+6.6%) 本日終値
システムソフ<7527>は一時前日比13.8%高の190円と急騰し年初来高値を更新した。3月31日、子会社のSS Technologiesが提供する入居申込クラウド「SKIPS」の利用斡旋会社数が3000社を突破したと発表しており、これが好材料視された。「SKIPS」は空室確認から内見予約、鍵の手配、入居申込、保証会社等への審査依頼、契約までの賃貸管理・斡旋業務ができるSaaS型クラウドサービス。利用斡旋会社数は2月に2000社を超え、その後も順調に推移し、1000社増加したという。
■多摩川ホールディングス <6838> 1,877円 +77 円 (+4.3%) 本日終値
多摩川ホールディングス<6838>が3日続伸。3月31日の取引終了後、新たに10基の小型風力発電所の連系を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。同社は、2018年に50カ所の小型風力発電事業における売電権利の取得を発表し、順次建設を進めている。22年3月期以降も残る売電権利について発電所の建設を推進していくという。
■ODKソリューションズ <3839> 783円 +31 円 (+4.1%) 本日終値
ODKソリューションズ<3839>が3日ぶりに反発。31日取引終了後、21年3月期連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は55億円(前の期比6.8%増)で据え置いたが、営業利益は4億7000万円から6億4000万円(同22.4%増)、純利益は3億3000万円から4億5000万円(同23.3%増)に増額修正した。外部要因費用や人材紹介手数料が計画に比べ抑えられるほか、退職給付費用も予想を下回る見通しであることが寄与する。
●ストップ高銘柄
ティアンドエス <4055> 5,070円 +705 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース