ハイテク主導ながらもバリュー株への物色も意識されやすい/オープニングコメント

市況
2021年4月2日 8時29分

2日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。1日の米国市場ではNYダウが171ドル高、ナスダックは233ポイント高となり、S&P500は初めて4000台に乗せて最高値を更新した。バイデン大統領が発表した大型インフラ計画が景気をさらに押し上げるとの期待のほか、3月ISM製造業景況指数が1983年来で最高を記録する良好な結果を好感。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の29675円。円相場は1ドル110円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開となろう。米国では長期金利の低下を受けてハイテク株が買われており、SOX指数は続伸。グロース株主導ではあるものの、S&P500の最高値更新でバリュー株への物色もみられており、米財政出動を受けた世界的な景気回復への期待感が幅広い銘柄への物色に向かわせそうである。海外市場は2日がグッドフライデー(聖金曜日)の祝日により休場となるため、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるだろう。しかし、押し目買い意欲は強いと考えられ、短期筋のショートカバーを誘う動きも意識されやすい。VIX指数は17台に低下しており、リスク選好の動きは継続。

日経平均は75日線を支持線としたリバウンドから足元では25日線での攻防を見せている。前日の上昇で29500円を回復し、目先的な達成感は意識されやすいものの、ギャプスタートで29500円を上放れてくる可能性が高く、25日線を明確に突破してくることが見込まれる。5日、25日線との短期ゴールデンクロス示現によりテクニカルシグナルも好転しており、センチメントは大きく改善してきそうだ。

物色の流れとしては米国同様、ハイテク主導ながらもバリュー株への物色も意識されやすい。朝方は指数インパクトの大きい値がさ株がインデックス買いを受けて強含む格好となろうが、その後はバリュー株への物色も広がりをみせてきそうだ。また、もち合いが続いていたナスダックは25日線を上放れてきており、連動性の観点からマザーズなど中小型株の物色も活発になろう。マザーズ指数は前日の上昇で75日線を突破してきており、直近戻り高値を射程に入れている。指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄へ短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすいと見られる。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.