話題株ピックアップ【昼刊】:大有機、商船三井、レーザーテク

注目
2021年4月5日 11時44分

■インベスコO <3298>  20,250円  +2,600 円 (+14.7%)  11:30現在

インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人<3298>が急騰。米投資ファンドのスターウッド・キャピタル・グループが前週末2日、インベスコOに対して1投資口(株式に相当)2万円でTOBを実施すると発表した。また、同日には米スターウッドが管理運営する101合同会社(東京都港区)が関東財務局に大量保有報告書を提出し、101合同会社と共同保有者の同投資口保有割合が5.07%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受け同投資法人はきょう朝方、米スターウッドによるTOBに関して「何らの連絡もなく、一方的かつ突然に行われたもの」と発表しており、敵対的買収に発展する可能性がある。こうしたことから、TOB価格引き上げへの思惑が働いているとみられ、同投資口価格はTOB価格を小幅に上回って推移している。

■大阪有機化学工業 <4187>  4,390円  +470 円 (+12.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

大阪有機化学工業<4187>が上値指向を強め3連騰、2月17日以来の4000円大台乗せを果たした。自動車塗料や半導体レジストなどの原料となるアクリル酸エステルを製造、半導体ArFレジスト用原料の販売が好調なほか、自動車塗料用も好調に推移し業績に大きく貢献している。同社が前週末2日取引終了後に発表した21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)決算は営業利益が前年同期比37%増の15億3300万円と大幅な伸びを達成、今中間期(20年12月~21年5月)計画に対する進捗率は68%に達しており、上方修正含みとなっている。これを好感する形で投資資金の流入を誘っている。

■三栄建築設計 <3228>  1,940円  +140 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

三栄建築設計<3228>が大幅続伸し年初来高値を更新している。前週末2日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結業績について、営業利益が31億円から40億円(前年同期比34.2%増)へ、純利益が18億円から26億円(同53.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。不動産販売事業で、2度目の緊急事態宣言による収益不動産市況の動向を見極め、販売計画の調整を行ったことなどから、売上高は584億円から555億円(同13.6%増)へ下振れたものの、戸建分譲事業で、コロナ禍による住宅需要の高まりから販売が好調に推移し、売上高・利益ともに計画を大幅に上回ったことが利益を押し上げた。

■三益半導体工業 <8155>  3,160円  +173 円 (+5.8%)  11:30現在

三益半導体工業<8155>が4連騰。シリコンウエハーの研磨加工で高い実績とノウハウを有し、筆頭株主である信越化学工業<4063>からの受託業務を主力に旺盛な需要を獲得している。また、EV市場拡大にあわせて受注加速が見込まれるパワー半導体向け製造装置など高採算商品が成長ドライバーとして期待が高い。パワー半導体関連の牽引で22年5月期は利益成長率の拡大が見込まれ、機関投資家とみられる買いが流入している。

■アダストリア <2685>  2,094円  +107 円 (+5.4%)  11:30現在

アダストリア<2685>は高い。前週末2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比17.8%増と5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。休日が前年に比べ2日少なかったものの、緊急事態宣言の解除に伴って客数が回復し、前月から継続して春物商品が順調に売り上げを伸ばしたことが牽引した。また、入園・入学式などに対応したオケージョンアイテムやパンツ類が売り上げの中心となり、雑貨ではパンプスや新生活用のソファーなどの商品が人気だった。なお、全店売上高は同19.5%増だった。

■野村マイクロ <6254>  4,110円  +175 円 (+4.5%)  11:30現在

野村マイクロ・サイエンス<6254>が3連騰、200円高を超える上昇で4100円台半ばまで上値を伸ばし連日の年初来高値更新。また、昨年12月につけた最高値4265円の更新も視界に入ってきた。半導体業界向けを主力とする水処理装置メーカーで、国内のほか、韓国・台湾・中国の半導体関連大手から超純水製造装置の高水準の受注を獲得している。特にここにきて半導体受託生産の世界トップのTSMCが3年間で約11兆円の設備投資計画を打ち出していることは、同社にとっても強力な追い風となる。

■商船三井 <9104>  4,020円  +165 円 (+4.3%)  11:30現在

商船三井<9104>が4日ぶり反発。きょうは同社株をはじめ海運株が軒並み高く、業種別騰落率で33業種中、値上がりトップとなっている。商船三井は前週末2日に21年3月期の業績予想の修正を発表、持ち分法適用会社のコンテナ船会社の業績が会社側想定を上回っていることなどを背景に、経常利益を従来予想の950億円から1200億円(前期比2.2倍)に増額しており、これを手掛かり材料に買いを呼び込んだ。

■レーザーテック <6920>  16,570円  +520 円 (+3.2%)  11:30現在

レーザーテック<6920>は前週末に最高値を更新したが、その余勢を駆ってきょうも青空圏を走る展開。東京エレクトロン<8035>は7連騰で最高値街道を走っている。世界的な半導体需給の逼迫を背景に製造装置メーカーには追い風が強い。バイデン政権では新たに2兆ドルを超える規模の巨額のインフラ投資を計画するが、そのなかで半導体のサプライチェーン強化にも重きを置いていることがポジティブ材料となっている。また、半導体受託生産の世界最大手TSMCが3年間で約11兆円の設備投資を計画していることも追い風。一方、好調な米経済指標を背景に米10年債利回りが再び上昇傾向にあることは警戒材料となり、目先的には利益確定売り圧力も意識されやすい。

■ALサービス <3085>  2,324円  +28 円 (+1.2%)  11:30現在

アークランドサービスホールディングス<3085>が3日続伸。前週末2日の取引終了後に発表した「かつや」直営店の3月度月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比0.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同7.2%減と2月の同14.4%減から改善しているほか、客単価が同8.7%増と上昇基調を維持したことが寄与した。なお、全店ベースでは同21.7%増だった。

■ココカラファイン <3098>  8,530円  +100 円 (+1.2%)  11:30現在

ココカラファイン<3098>が続伸。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社株の保有割合を従来の5.56%から8.90%に引き上げたこと材料視されている。2日に提出された大量保有報告書で判明した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、株主価値を守るため重要提案行為を行うことがある、としている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,086円  +23 円 (+1.1%)  11:30現在

ユナイテッドアローズ<7606>が続伸している。前週末2日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比1.1%減と13カ月連続で前年実績を下回ったものの、2月の18.9%減から16.8ポイントも改善しており、これが好感されている。3月は前年施策の反動などでネット通販売り上げは前年を下回ったものの、小売売り上げが伸長した。前年に比べて休日が2日少ない影響がマイナス3.6%程度あったと推測されることを考慮すると、実質プラスに転じているとみられている。

■メルカリ <4385>  5,330円  +50 円 (+1.0%)  11:30現在

メルカリ<4385>がマドを開けて5日続伸。前週末2日の取引終了後、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行うことを目的に、子会社メルコインを4月下旬に設立すると発表しており、これが材料視されている。今後、「メルカリ」上で売上金をビットコインで受け取ることができる機能のほか、「メルペイ」において従来の決済・送金機能に加え、与信や暗号資産・資産運用といった機能の提供を目指す。同社では、ブロックチェーンを用いたNFT(非代替性トークン)など、これまでのモノや現金だけでなく、サービスやデジタルコンテンツなどのあらゆる価値を誰もが簡単に交換できる新しい取引の形を創出するという。なお、暗号資産交換業者の新規登録申請も行う予定としている。

■エスプール <2471>  1,091円  -45 円 (-4.0%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

エスプール<2471>は続落している。前週末2日の取引終了後に発表した第1四半期(20年12月~21年2月)連結決算が、売上高54億1000万円(前年同期比15.7%増)、営業利益3億8700万円(同0.1%増)、純利益2億5000万円(同17.1%減)となり、最終減益で着地したことが嫌気されている。障がい者雇用支援サービスで、開設準備を進めている4農園の先行費用負担が大きかった一方、人材ソリューション事業で効率的な支店運営に加え、派遣スタッフの募集費の削減が進んだことで、営業利益は微増となった。ただ、法人税等の増加があり、最終利益は減益となった。なお、21年11月期通期業績予想は、売上高248億円(前期比18.0%増)、営業利益25億円(同12.2%増)、純利益16億3500万円(同3.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ベビーカレンダー <7363>  13,050円  +3,000 円 (+29.9%) ストップ高   11:30現在

ベビーカレンダー<7363>、幼児活動研究会<2152>がストップ高人気となっている。子育て政策などについて一元的に取り組む「こども庁」の創設が、菅首相肝いりで政策の俎上に載り現実性が高まったとの見方が関連株を強く刺激している。市場では「こども庁の推進本部長に二階幹事長が就任することで本気モードが伝わり、予算枠などでも思惑が浮上している」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

■ピーエイ <4766>  230円  +50 円 (+27.8%) ストップ高   11:30現在

ピーエイ<4766>は商い急増のなか50円高はストップ高に買われる人気となった。求人情報サイトを運営し、新潟を中心に人材派遣業務なども手掛けるが、女性の社会進出支援を主眼にココカラ保育園を展開しており、業績に貢献している。4月新年度入り早々、菅首相が子育て政策などについて一元的に取り組む「こども庁」の創設に関し、党内で具体的な検討を進めるなど前向きな姿勢を示していることが同社の株価刺激材料となっている。

■リード <6982>  888円  +150 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

リード<6982>がストップ高カイ気配。同社は2日、自動車用外装樹脂部品で熱や経年に伴う収縮変化を防ぐアニール処理に関して特許を出願したと発表しており、これが材料視されているようだ。発明の名称は「成形体の製造方法および成形体に関するもの」で、これは自動車用外装樹脂部品の成形品で、アニール処理の省略を実現した成形体と成形体製造方法の発明。樹脂材料のPP(ポリプロピレン)主材とマスターバッチ(添加剤)の混合物を加熱溶融して射出成型した成形体と成形体を得る成型工程の特許を出願した。

●ストップ高銘柄

幼児活動研究会 <2152>  1,604円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在

イー・ロジット <9327>  2,145円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在

松尾電機 <6969>  961円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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