話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニーG、ライフコーポ、丹青社

注目
2021年4月9日 15時19分

■KeePer技研 <6036>  2,234円  +63 円 (+2.9%)  本日終値

KeePer技研<6036>が反発。午前9時45分ごろ、新サービスとして、無塗装樹脂フェンダーや樹脂バンパーを1年間守る「樹脂フェンダーキーパー」を4月中旬に発売すると発表しており、これが好感された。「樹脂フェンダーキーパー」は、従来の無塗装樹脂コーティングのように一時しのぎの黒色復活ではなく、確実に1年間耐久であり、極微の二酸化チタンで紫外線をシャットアウトして、再白濁を防いでしっとりとした樹脂そのものの発色とツヤを保証するという。

■ソニーグループ <6758>  12,230円  +330 円 (+2.8%)  本日終値

ソニーグループ<6758>が反発。東海東京調査センターは8日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価を9500円から1万5000円に引き上げた。ゲームの需要好調や半導体のCMOSイメージセンサーの需要回復を踏まえて、21年3月期の連結営業利益は9800億円(会社予想9400億円)、22年3月期の同利益は1兆800億円、23年3月期は同1兆3400億円を予想。テレビ「Bravia(ブラビア)」、スマホ「Xperia(エクスペリア)」、ミラーレス一眼カメラ「α(アルファ)」などソニー商品の魅力が復活してきていることにも注目している。

■ライフコーポレーション <8194>  3,355円  +80 円 (+2.4%)  本日終値

ライフコーポレーション<8194>が反発。午後2時ごろ、4月30日付で400万株(発行済み株数の7.48%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感された。22年4月に予定されている東証市場区分見直しにおけるプライム市場移行を念頭に、流通株式比率の上昇につながる自己株式の消却を行うことにしたという。同時に発表した22年2月期連結業績予想は、5店舗の新規出店を予定しており、売上高7600億円(前期比0.1%増)、営業利益190億円(同30.6%減)、純利益125億円(同29.9%減)を見込む。なお、21年2月期決算は、売上高7591億4600万円(前の期比6.2%増)、営業利益273億8800万円(同97.3%増)、純利益178億2400万円(同2.3倍)だった。

■ユーザベース <3966>  2,744円  +63 円 (+2.4%)  本日終値

ユーザベース<3966>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価の「1」を継続した。ただ、目標株価は3900円から3400円に引き下げた。昨年11月に米国を中心に経済ニュースメディアを展開するQuartz事業から撤退することを発表している。同証券では、同事業からの撤退は短期的な損益改善に貢献するが、中長期的な業績成長の確度は低下した、と指摘。業績予想期間を従来の10年間から他のメディアカバレッジ企業と同様に5年間に見直したことに伴い、目標株価を引き下げた。ただ、同事業撤退や広告市況回復などにより短期的な業績モメンタムは上向くとし、投資評価は継続した。

■アレンザHD <3546>  1,380円  +29 円 (+2.2%)  本日終値

アレンザホールディングス<3546>が反発。8日の取引終了後に発表した3月度の月次売上状況で、既存店売上高が前年同月比0.4%増となり、小幅ながら6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同8.0%増と大幅に上昇したことが寄与した。

■GMOインターネット <9449>  3,550円  +55 円 (+1.6%)  本日終値

GMOインターネット<9449>が5日続伸。午前9時30分ごろ、NFT(非代替性トークン)を活用した事業に参入すると発表しており、これが好感された。NFTは、代替性のない固有の権利を持つIDと所有者情報、発行個数や回数をブロックチェーンに記録することで、デジタルコンテンツをはじめとするモノの所有権を証明し、移転追跡可能なプログラムを活用して、販売者及び所有者が2次流通以降の収益を得られる仕組み。今後、GMOグループはNFTプラットフォームの開発を進め、希少性の高いコンテンツの出品・購入のためのマーケットプレイス「アダム byGMO」を通じてコンテンツ流通革命を支援するとしている。

■丹青社 <9743>  875円  +8 円 (+0.9%)  本日終値

丹青社<9743>は反発。同社はきょう、NTTドコモ(東京都千代田区)と5G時代に求められる低遅延、高セキュリティーなどの特徴を持つマルチアクセスエッジコンピューティングを活用した展示施設におけるAR(拡張現実)ガイドアプリケーションの実証実験を実施すると発表しており、これが好感されたようだ。ARガイドアプリケーションは展示品にスマートフォンをかざすだけで、3DCGや動画で展示品の紹介やクイズなどが表示されるもので、2次元バーコードなどの読み取りは必要としない。今後、同社ではこの実証実験で得られた有用性の検証結果を踏まえ、5G時代のソリューションとしてミュージアムや観光施設、商業施設などへの展開を視野に入れた実用化の検討を進めるとしている。

■オプテックスグループ <6914>  1,690円  +10 円 (+0.6%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>が反発。同社は8日、子会社のオプテックスが混雑検知センサー「密アラート」を発売したと発表。新型コロナウイルス対策での需要などが期待されているようだ。これは赤外線センサーが店舗や施設の入場・退場者の通過を検知してカウントし、人数が設定値を超えると表示灯の色を変えて混雑状況を知らせるもの。人手をかけずに来場者に注意喚起し、密集予防に活用することができる。

■三菱UFJ <8306>  582.6円  +0.6 円 (+0.1%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは買い優勢。足もと米長期金利が低下傾向にあり、前日の米10年債利回りは終値ベースで1.63%台まで低下しており、これを受け米国株市場では主要株3指数は上昇したものの大手金融セクターは高安まちまちの展開となった。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクは運用環境の改善期待が後退し株価にはマイナス材料となっている。ただ、今週は既に調整色を強めていたことから目先値ごろ感も生じている。三菱UFJの配当利回りは前日終値換算で約4.3%まで上昇しており、中長期スタンスでのキャピタルゲイン狙いの買いも誘導しやすい。

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