話題株ピックアップ【昼刊】:QDレーザ、ローツェ、高島屋

注目
2021年4月13日 11時40分

■QDレーザ <6613>  1,395円  +214 円 (+18.1%)  11:30現在

QDレーザ<6613>は急騰。SMBC日興証券は12日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は1750円に設定した。同社は今年2月に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄だが、同証券では「社会的意義のある半導体レーザ企業」と評価している。特に同社が手掛けるアイウェアは弱視患者のQOL(生活の質)の改善に寄与するものであり、そのアイウェアの拡販本格化により黒字化への確度は高まってきたとみている。また、シリコンフォトニクスも大きなポテンシャルを有しているとみている。

■ライク <2462>  2,251円  +218 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ライク<2462>が急反騰、年初来高値を更新している。12日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、営業利益を21億5000万円から31億5000万円(前期比57.5%増)へ、純利益を19億円から26億円(同45.0%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は540億円(同5.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、子育て支援サービス事業で適正利益での受注・運営にこだわり採算の改善に注力していることが寄与した。また、新しい生活様式に伴い業務委託費などの売上原価が圧縮されたことや、採用効率の向上により販管費が減少したことなどもプラスに働く。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年6月~21年2月)決算は、売上高392億6500万円(前年同期比4.8%増)、営業利益18億2000万円(同38.4%増)、純利益14億3100万円(同2.1倍)だった。

■タマホーム <1419>  2,423円  +230 円 (+10.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

タマホーム<1419>が大幅高で上場来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、21年5月期第3四半期累計(20年6月~21年2月)の連結営業利益が前年同期比9.1%増の60億6400万円になったと発表。あわせて、期末一括配当を従来計画比15円増額の90円にすると発表したことも好感されているようだ。第3四半期累計の連結売上高は同0.8%増の1454億9500万円で着地。主力の住宅事業で地域限定品や期間限定品を中心に受注が好調だったほか、リフォーム事業も堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高2100億円(前期比0.4%増)、営業利益90億円(同8.8%減)とする従来見通しを据え置いている。また、3月度の受注速報も明らかにしており、前年同月比18%増となった。建売は前年同月を下回ったものの、注文住宅やリフォームは好調だった。

■イー・ガーディアン <6050>  3,130円  +269 円 (+9.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

イー・ガーディアン<6050>が大幅反発している。12日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結業績について、売上高が42億8200万円から47億5000万円(前年同期比24.6%増)へ、営業利益が6億9700万円から8億6000万円(同53.0%増)へ、純利益が4億7600万円から5億2000万円(同48.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。市場拡大を背景に、ソーシャルサポートの動画関連売り上げが増加したほか、アドプロセス売り上げも好調に推移したことが要因。また、20年10月にジェイピー・セキュアを子会社化したことで、サイバーセキュリティー売り上げも拡大が続いた。

■TSIホールディングス <3608>  353円  +29 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

12日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上、2期ぶり5円で復配へ」が好感された。

TSIホールディングス <3608> が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期の連結経常損益は103億円の赤字(前の期は18.5億円の黒字)に転落したが、従来予想の167億円の赤字を上振れて着地。22年2月期は16億円の黒字にV字回復する見通しとなった。

⇒⇒TSIホールディングスの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「3月既存店売上高は21.4%増」も買い材料。

■ローツェ <6323>  9,660円  +750 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ローツェ<6323>が4日ぶりに反発し年初来高値を更新。12日の取引終了後に発表した22年2月期連結業績予想で、売上高603億4400万円(前期比18.8%増)、営業利益102億800万円(同9.6%増)、純利益79億900万円(同22.2%増)を見込み、期末一括配当を前期比15円増の45円を予定していることが好感されている。半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)関連事業で、韓国子会社のFPD関連装置の販売が減少すると見込むものの、5Gの商用化や自動車高機能化などにより、半導体関連装置の需要拡大が引き続き見込まれる。また、ライフサイエンス事業で、再生医療の産業化に向けて関連会社との連携を図り販売促進活動を展開するとしている。なお、21年2月期業績は、売上高508億300万円(前の期比36.9%増)、営業利益93億1300万円(同20.3%増)、純利益64億7000万円(同18.3%増)だった。

■フジ <8278>  2,257円  +166 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

12日に決算を発表。「今期経常は7%増益、5円増配へ」が好感された。

フジ <8278> が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期の連結経常利益は前の期比3.0%減の80.1億円になったが、22年2月期は前期比7.3%増の86億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。

⇒⇒フジの詳しい業績推移表を見る

■大黒天物産 <2791>  8,230円  +520 円 (+6.7%)  11:30現在

12日に決算を発表。「6-2月期(3Q累計)経常が2.1倍増益で着地・12-2月期も77%増益」が好感された。

大黒天物産 <2791> が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年5月期第3四半期累計(20年6月-21年2月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の72.7億円に急拡大し、通期計画の76.9億円に対する進捗率は94.4%に達し、5年平均の71.6%も上回った。

⇒⇒大黒天物産の詳しい業績推移表を見る

■牧野フライス製作所 <6135>  4,475円  +200 円 (+4.7%)  11:30現在

牧野フライス製作所<6135>、ツガミ<6101>など、工作機械株に買いが集まっている。半導体製造装置などに使われる工作機械の需要が増勢を極めている。日本工作機械工業会が前日発表した3月の工作機械受注額が速報値で1278億2300万円と前年同月と比較して65%の高い伸びを示したことで、関連銘柄には投資資金が流入し株価を押し上げる形となった。

■高島屋 <8233>  1,197円  +53 円 (+4.6%)  11:30現在

高島屋<8233>が大幅続伸している。12日の取引終了後に発表した22年2月期連結業績予想で、売上高8120億円(前期比19.3%増)、営業利益130億円、最終利益100億円と、赤字だった前期から一転して営業損益の黒字転換を見込むことが好感されている。新型コロナウイルスの影響の収束時期は依然見通せず、インバウンド売り上げの回復も不透明としながらも、コスト構造改革の推進で黒字確保を目指すという。具体的には採用の抑制や外部作業委託費の削減を図るほか、宣伝媒体の見直しなどを行い、今期は国内百貨店管理費のコスト構造改革として78億円の削減を図るとしている。なお、21年2月期は売上高6808億9900万円(前の期比25.9%減)、営業損益134億9600万円の赤字(前の期255億8200万円の黒字)、最終損益339億7000万円の赤字(同160億2800万円の黒字)だった。

■AGC <5201>  5,040円  +195 円 (+4.0%)  11:30現在

AGC<5201>が大幅高で連日の年初来高値更新。ガラス最大手で世界屈指の実力を有し、電子部材や化学品などにも幅広く展開する。同社は12日取引終了後に21年12月期業績予想の修正を発表、建築向けガラスの需要回復などが会社側想定を上回り、営業利益段階で従来予想の1000億円から1600億円(前期比2.1倍)と大幅増額修正した。更に好業績を背景に株主還元も強化し、年間配当は従来予想から20円増額し140円とすることも合わせて発表しており、これを評価する買いを呼び込む格好となった。

■インフォマート <2492>  1,036円  +40 円 (+4.0%)  11:30現在

インフォマート<2492>が大幅反発している。午前11時ごろ、飲食店のメニューのレシピ作成をシステムがアシストし、管理や共有をデジタル化する新システム「メニューplus」をリリースしたと発表しており、これが好感されている。「メニューplus」は、直感的に操作可能なユーザーインターフェイスの大幅改善やレシピ作成をアシストしてくれる機能の搭載などで、メニューのレシピ作成から管理・共有までの作業工程をデジタル化したシステム。プロが作るレシピは美味しいが、その管理が難しかった「メニュー管理業務」を効率化し、飲食業界のDX推進を後押しするとしている。

■メンバーズ <2130>  2,733円  +104 円 (+4.0%)  11:30現在

メンバーズ<2130>が一時122円高の2751円まで上値を伸ばし、2500円台近辺のもみ合いを上放れてきた。ネット広告の仲介やWebサイトのデザイン制作などを主力業務とするが、同社の強みは傾注していたデジタルクリエーター人材の育成・派遣業務が開花しつつあることで、これを評価する買いが株価を押し上げる原動力となっている。前週7日にはSaaSサービス領域のプロフェッショナル人材による内製型ローコード開発チームの提供を行う社内カンパニーを設立したことを発表している。

■ニプロ <8086>  1,339円  +26 円 (+2.0%)  11:30現在

ニプロ<8086>が3日続伸。同社は12日、1瓶から6回分の薬液が採取可能なローデットタイプの注射器の増産体制が整ったと発表。また、あわせて1瓶から7回分の薬液が採取可能な新型コロナワクチン接種用の注射器について3月25日付で承認事項一部変更承認を取得し、5月から大館工場(秋田県大館市)で生産を開始することも発表しており、これらが同社株に追い風として働いているようだ。今後、7回採取できる注射器をタイ工場でも製造できるよう、承認事項一部変更承認の申請を行う予定。同社では、今年度に6回接種用と7回接種用の注射器をそれぞれ約5000万本、合計1億本生産できる見込みとしている。

■Pアンチエイ <4934>  11,830円  +210 円 (+1.8%)  11:30現在

プレミアアンチエイジング<4934>が反発している。12日の取引終了後、子会社プレミア・ウェルネスサイエンスが東京大学と、間葉系幹細胞培養上清液を用いた新規機能性素材の開発と製品の実用化に向けて共同研究を開始したと発表しており、これが好感されている。間葉系幹細胞培養上清液の分泌成分中の有効成分の同定や効果検証を行うことで、幹細胞培養上清液を用いた高品質なアンチエイジング製品の確立や、間葉系幹細胞培養上清液の機序解明へつながるような研究開発を推進するのが狙い。研究期間は24年2月28日までとしている。

■環境管理センター <4657>  606円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在

環境管理センター<4657>が動兆しきりとなっている。小型株ながら前日の売買高は100万株を超えた。短期資金の攻勢を反映して株価はここ連日上ヒゲを形成する形となっているが、波状的に投資資金を呼び込む形でマーケットの視線を集めている。環境総合コンサルタントで土壌汚染調査に強みを持つ。放射能測定でも実績を積み重ねており、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射能汚染に関連して、放射能測定業務のニーズを取り込んでいる。株価は2019年4月から5月にかけ、短期間で4倍化した実績がある。

●ストップ高銘柄

くろがね工作所 <7997>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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