好業績続く“中小型株”、21年3月期【業績上振れ】候補〔第1弾〕 <成長株特集>
本特集では、今月下旬から本格化する21年3月期の本決算発表を前に、4-12月期(第3四半期累計)の業績が好調で通期計画に対する進捗率が高く、上方修正する可能性の高い銘柄を追った。
今回は足もとで増益基調が続き、22年3月期も業績拡大が期待される中小型株に注目した。下表では、時価総額が350億円以上3000億円未満の東証1部銘柄を対象に、(1)4-12月期(第3四半期累計)経常利益の通期計画に対する進捗率が80%以上、(2)同進捗率が過去5年の平均を5ポイント超上回る、(3)四半期ベースの経常増益が2四半期以上継続、といった条件を満たした31社を選び出し、進捗率が大きい順に記した。
なかでも、4-12月期の経常利益が通期計画をすでに超過している、キッセイ薬品工業 <4547> 、ヤオコー <8279> 、日鉄鉱業 <1515> 、持田製薬 <4534> 、いなげや <8182> 、高砂香料工業 <4914> 、コメリ <8218> 、グリムス <3150> は業績上振れが確実視される。
また、四半期ベースの増益を8四半期(2年)以上も続けている、ノジマ <7419> 、シーティーエス <4345> 、グレイステクノロジー <6541> は、22年3月期も安定的な利益成長が期待できそうだ。このほか、あらた <2733> 、ソフトクリエイトホールディングス <3371> 、カチタス <8919> 、丸和運輸機関 <9090> 、トランコム <9058> は直近3ヵ月の10-12月期に全四半期ベースの過去最高益を達成し、かつ通期計画も最高益更新を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄として注目したい。
四半期
対通期 ┌─ 経常利益 ─┐ 増益 予想
コード 銘柄名 進捗率 4-12月 通期計画 連続期数 PER
<4547> キッセイ 218 4570 2100 2 23.4
<8279> ヤオコー 118 23397 19900 7 21.3
<1515> 日鉄鉱 112 7827 7000 2 13.7
<4534> 持田薬 111 11428 10300 4 21.5
<8182> いなげや 105 6522 6200 4 21.9
<4914> 高砂香 104 5393 5200 2 10.4
<8218> コメリ 103 27818 27100 4 8.7
<3150> グリムス 102 2371 2318 13 29.1
<2475> WDB 99.0 3961 4000 4 21.1
<4112> 保土谷 98.6 4435 4500 5 17.2
<9956> バローHD 96.8 25164 26000 6 11.9
<9919> 関西スーパ 94.8 2957 3120 4 16.6
<8098> 稲畑産 94.5 11996 12700 2 9.5
<7419> ノジマ 94.2 52767 56000 11 3.1
<8132> シナネンHD 93.7 1686 1800 4 21.2
<7483> ドウシシャ 93.6 8894 9500 3 10.4
<2733> あらた 92.8 10491 11300 4 10.3
<3371> ソフトクリエ 92.8 2658 2865 6 21.6
<3341> 日本調剤 91.2 5773 6331 2 16.0
<4345> CTS 90.6 1622 1790 10 30.8
<2270> 雪印メグ 90.0 18445 20500 2 11.7
<8919> カチタス 89.5 8858 9896 2 37.3
<8566> リコーリース 88.1 14444 16400 2 9.4
<9090> 丸和運機関 87.6 7095 8100 7 46.7
<4617> 中国塗 86.2 5346 6200 7 15.5
<3132> マクニカ富士 86.0 11868 13800 4 16.3
<2715> エレマテック 85.3 3583 4200 2 14.3
<9422> コネクシオ 84.8 8398 9900 2 9.6
<6541> グレイス 84.6 846 1000 12 107
<9058> トランコム 82.5 6409 7770 2 16.4
<2121> ミクシィ 81.0 15398 19000 3 16.5
※経常利益の単位は百万円。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。増益連続期数は四半期ベースの連続回数。4-12月期決算発表以降に上方修正した企業は除いた。
株探ニュース