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株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は再び75日移動平均線水準に上昇

市況
2021年4月13日 17時58分

大阪6月限

日経225先物 29780 +200 (+0.67%)

TOPIX先物 1961.5 +2.5 (+0.12%)

日経225先物(6月限)は前日比200円高の2万9780円で取引を終了。寄り付きは2万9660円とシカゴ先物清算値(2万9620円)を上回って始まった。寄り付き直後に2万9580円と前日比変わらずの水準まで軟化する場面も見られたが、現物の寄り付き後に反転。そのままリバウンド基調を強め、現物の後場寄り付き直後には一時2万9900円まで上昇幅を広げた。その後、大阪府の新型コロナウイルスの新規感染者が初の1000人超と伝わると、2万9750円水準まで軟化したものの、引けにかけては2万9750円~2万9800円辺りでの保ち合いに。

ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> 、エムスリー <2413> など、指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する形となった。また、12日は決算発表を受けた安川電機 <6506> の急落影響により、市場のセンチメントが冷やされた形であったが、本日はAGC <5201> の決算反応に市場の関心が集まっていた。同社株価については買い一巡後に上昇幅を縮めたものの、一時は7%を超える上昇となったことで、ひとまず安心感につながっている。もっとも、東証1部の売買高は10億1000万株程度と辛うじて10億株を上回る薄商いだったことから、短期筋による寄り付き直後からの先物の買い戻しを受けて、現物とのスプレット拡大により、裁定買いなどのインデックス売買がより指数を押し上げる形だったとみられる。これによりNT倍率は、先物中心限月で15.18倍に上昇しており、再び上値抵抗線となる75日移動平均線との攻防になりそうだ。

また、日経225先物は終値で5日移動平均線(2万9708円)を上回っているため、同線を支持線に変える動きを続けるようであれば、次第に煮詰まり感も意識されてくることになるだろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2410枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1170枚、クレディスイスが620枚、BofAが560枚程度の買い越しだった。ABNアムロについては、現物買い・先物売りに伴う裁定取引による商いと考えられる。TOPIX先物はソジェンが1280枚、ABNアムロが820枚、みずほが550枚程度の売り越しに対して、モルガンSが940枚、ドイツが550枚、クレディスイスが550枚、BofAが530枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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