話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベイカレント、コメダ、サイゼリヤ
■RPAホールディングス <6572> 768円 +99 円 (+14.8%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
RPAホールディングス<6572>が出来高を一気に膨らませ急騰。事務作業代行ソフトウェアを提供するロボットアウトソーシング事業及びアフィリエイトサービスを展開するが、足もとの業績は急速に改善途上にある。同社が14日取引終了後に発表した21年2月期決算は営業利益が前の期比13%増の5億3200万円と2ケタ伸長を確保、更に22年2月期予想については前期比37%増の7億3000万円を見込んでおり、これを評価する形で投資資金が流入した。
■ベイカレント <6532> 28,360円 +3,350 円 (+13.4%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ベイカレント・コンサルティング<6532>が急伸。14日の取引終了後に発表した22年2月期単独業績予想で、売上高510億円(前期比19.0%増)、営業利益160億円(同18.1%増)、純利益115億円(同14.8%増)を見込み、年間配当は前期比20円増の190円を予定していることが好感された。強みである企画力・実行力をベースとしたコンサルティングとデジタルの融合による高付加価値サービスを幅広い業種に対して提供することで更なる成長を目指す。また、引き続き積極的に人材を採用することで高稼働率を維持するとしている。なお、21年2月期決算は、売上高428億7300万円(前の期比30.0%増)、営業利益135億5100万円(同68.6%増)、純利益100億1400万円(同69.4%増)だった。同時に、上限を4万株(発行済み株数の0.26%)、または12億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。
■コメダホールディングス <3543> 2,083円 +121 円 (+6.2%) 本日終値
コメダホールディングス<3543>は大幅反発。14日の取引終了後に発表した22年2月期の連結業績予想で、売上高329億円(前期比14.2%増)、営業利益72億5000万円(同31.6%増)、純利益48億5000万円(同35.1%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比12円増の51円を予定していることが好感された。引き続き東日本エリア及び西日本エリアを中心に出店し、26年2月期に1200店舗(21年2月期末914店舗)達成を目指して出店の拡大を図る方針。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ前期の反動もあり、大幅増益を見込むようだ。なお、21年2月期決算は、売上高288億3600万円(前の期比7.6%減)、営業利益55億1100万円(同30.0%減)、純利益35億9000万円(同33.2%減)だった。同時に、上限と5万株(発行済み株数の0.11%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は4月15日から5月31日まで。
■サイゼリヤ <7581> 2,366円 +137 円 (+6.2%) 本日終値
サイゼリヤ<7581>が急反発。14日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、営業損益を10億円の赤字から7億円の赤字(前期38億1500万円の赤字)へ、最終損益を36億円の赤字から10億円の黒字(同34億5000万円の赤字)へ上方修正し、一転最終黒字としたことが好感された。売上高は1350億円から1325億円(前期比4.5%増)へ下方修正したものの、全社で取り組んでいる業務生産性の向上や経費コントロールの徹底による効果が出ていることに加えて、国内やアジア各国での新型コロナウイルス感染症に対する政府支援金が寄与する。また、店舗にかかる減損損失の計上も想定より減少することもプラスに働く見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年9月~21年2月)決算は、売上高628億6900万円(前年同期比18.3%減)、営業損益7億8200万円の赤字(前年同期37億8300万円の黒字)、最終損益5億6500万円の赤字(同22億4100万円の黒字)だった。
■ロック・フィールド <2910> 1,728円 +92 円 (+5.6%) 本日終値
ロック・フィールド<2910>が大幅反発。14日の取引終了後、21年4月期の連結業績予想について、営業利益を6億1300万円から11億円(前期比2.3倍)へ、純利益を5億4000万円から11億3900万円(同5.9倍)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大防止による店舗の営業時間短縮やテレワークの浸透などの影響により、主に都心・駅を中心に来店客数が減少したことから、売上高は439億7400万円から438億7900万円(同7.9%減)へ下方修正した。ただ、商品アイテム数の集約や店舗での廃棄ロス削減など、社内サプライチェーンを通じた生産性向上に取り組んだことに加えてコスト削減効果もあり、利益は従来予想を上回る見通しだ。
■プレナス <9945> 1,946円 +102 円 (+5.5%) 本日終値
プレナス<9945>が大幅反発。持ち帰り弁当大手で「ほっともっと」を全国展開するほか、定食屋「やよい軒」も展開している。14日取引終了後、21年2月期の決算を発表、売上高は減収ながら営業利益は前の期比2.6倍の9億200万円と大幅な伸びを達成した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外食産業は総じて厳しい収益環境を強いられているが、持ち帰り弁当は既存店売り上げが伸びている。直営店退店の影響で売上高は減少したものの、商材の粗利改善などもあり利益は拡大した。また、22年2月期については営業利益が前期比6倍の54億円と一段と急拡大を見込んでおり、年間配当も60円(前期は30円)を計画していることで、これを手掛かりに投資資金が集結した。
■FDK <6955> 1,437円 +74 円 (+5.4%) 本日終値
FDK<6955>が急反発。14日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が590億円から610億円(前の期比1.8%減)へ、営業利益が13億円から17億円(同2.0倍)へ、純利益が15億円から19億円(前の期23億4000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。モビリティー用途向け各種モジュールや国内外のセキュリティー・スマートメーター用途向けリチウム電池などの売り上げが想定を上回ったとしている。
■ノーリツ鋼機 <7744> 2,775円 +97 円 (+3.6%) 本日終値
ノーリツ鋼機<7744>が反発。14日の取引終了後、イヤホンやヘッドホンを手掛ける米JLabオーディオ社の全株式を5月10日付けで取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視された。JLab社はその独自性と商品ラインナップにより、高い成長を継続しており、グループに加えることでアジアパシフィック地域やヨーロッパなどへの展開を推進し、更なる成長を共に目指すのが狙い。取得価額は350億円。なお、21年12月期業績への影響は、詳細が確定次第、公表するとしている。
■INPEX <1605> 754円 +24 円 (+3.3%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比2.97ドル高の1バレル=63.15ドルと上昇した。米エネルギー情報局(EIA)の月報で世界の石油製品の需要が拡大する見通しが示されたことを好感する買いが先行した。新型コロナウイルスワクチンの接種拡大で原油需要が回復することが見込まれている。これを受け、この日はINPEXなどに買いが流入している。
■シミックHD <2309> 1,616円 +47 円 (+3.0%) 本日終値
シミックホールディングス<2309>が上伸。同社はきょう、ソフトバンク<9434>やトヨタ自動車<7203>などが出資するモネ・テクノロジーズと共同で、医療・ヘルスケア領域で新たなMaaS事業創出を目指す企業への支援を目的とした事業開発プログラム「MONET LABO(モネラボ)『医療』」を6月から運営開始すると発表しており、これが好感されたようだ。モネラボ「医療」は、モネが立ち上げた「MONETコンソーシアム」の加盟企業を対象とした会員制プログラムであるモネラボのなかで、医療MaaSの事業開発に特化したもの。同社では、今後5月に同プログラムの創設イベントを開催し、その後参加企業の受け付けを開始する予定としている。
株探ニュース