話題株ピックアップ【夕刊】(3):ウォンテッド、HyAS&C、ミナトHD

注目
2021年4月15日 15時20分

■ウォンテッドリー <3991>  2,393円  +400 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

ウォンテッドリー<3991>が急伸し年初来高値を更新した。14日の取引終了後、21年8月期連結業績予想について、売上高が27億9000万~31億円から33億8000万円(前期比9.2%増)へ、営業利益が3000万~2億5000万円から8000万~2億5000万円(同82.0%~43.6%減)へ、純利益が600万~1億円から2500万~1億円(同89.3%~57.1%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大による悪影響が想定より限定的となっているほか、求人情報サービスなどのビジネスSNS「Wantedly」事業の売り上げも堅調に推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年9月~21年2月)決算は、売上高16億3500万円(前年同期比1.9%増)、営業利益4億1800万円(同2.2倍)、純利益2億5500万円(同2.6倍)だった。第2四半期累計の営業利益は既に通期計画を大きく上回ったことから、通期業績の増額修正に対する期待も広がっている。

■HyAS&C <6192>  185円  +30 円 (+19.4%) 一時ストップ高   本日終値

ハイアス・アンド・カンパニー<6192>が急騰。同社は中小工務店などを対象とした経営コンサル業務や支援ソフトを提供している。14日取引終了後、情報サイトを運営するくふうカンパニー<4399>と資本・業務提携することを発表、これが株価を押し上げる形となった。くふうは1株138円でTOBを実施し、同社の連結子会社化を目指す。また、くふうを引受先とする1375万1600株の第三者割当増資を実施する。なお、くふうも大幅高に買われた。

■ミナトホールディングス <6862>  506円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

ミナトホールディングス<6862>はストップ高。同社は産業用メモリーやATM用タッチパネルなどの電子機器、プログラムデータの移植装置などを展開する。買収や提携戦略にも積極的で業容拡大を図っている。14日取引終了後、日本サムスン、トーメンデバイス<2737>と共同で、国内大手メーカー向け製品に搭載されるデバイスの供給プロジェクトを本格稼働したことを発表、これがポジティブサプライズとなり、投資マネーが一気に流入する形となった。

■関通 <9326>  3,270円  +502 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

関通<9326>がストップ高。eコマースや通販中心に物流の代行・支援ビジネスを手掛けており、コロナ禍で喚起された巣ごもり消費を取り込み業績が急拡大している。同社が14日取引終了後に発表した21年2月期決算は営業利益が前の期比44%増の4億1800万円と大幅な伸びを示し過去最高を大幅に更新した。また、22年2月期についても前期比60%増の6億7000万円を予想しており、これが株価を強烈に刺激する格好となった。

■セキド <9878>  1,752円  +268 円 (+18.1%) 一時ストップ高   本日終値

セキド<9878>が続急騰。14日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が67億4000万円から67億7000万円(前の期比2.3%増)へ、営業利益が5700万円から1億7000万円(前の期3億7900万円の赤字)へ、最終利益が800万円から1億600万円(同5億7800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。店舗で固定客への高単価商品の販売を強化したことに加えて、美容部門で昨年11月から韓国コスメの人気ブランド「MEDIHEAL(メディヒール)」の日本総代理店となり新商品を投入したことで売り上げが伸長した。外商部門での新型コロナウイルス関連の特需も寄与した。また、新聞折り込みチラシやダイレクトメールなどの紙媒体による販促費を削減したほか、人件費の合理化に努めたことも寄与した。

■JMACS <5817>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

JMACS<5817>はストップ高。通信用や制御用電線を主力とする電線メーカーで、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で足もとの業績は低迷しているものの、22年2月期の業績回復に期待が高まっている。同社は14日取引終了後に発表した22年2月期営業損益予想は海外事業の採算改善などを背景に3億300万円の黒字を予想しており、前期の1200万円の赤字から急回復を見込む。この3億300万円という水準は07年2月期以来の利益水準でサプライズとなった。

■ジャパンエン <6016>  1,250円  +153 円 (+14.0%)  本日終値

ジャパンエンジンコーポレーション<6016>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は14日、UEエンジンのライセンシーである中国の浙江洋普重機が船舶用エンジンを連続受注したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。受注したのは、中国内航ばら積船向けの6UEC33LSH-C2型機関初号機と、中国内航ケミカルタンカー向け6UEC42LSH-Eco-D3型機関。中国では内航船のリプレース需要が旺盛で、同社は豊富なUE小型機関のラインアップをテコに更なるシェア拡大を目指すとしている。

■プリントネット <7805>  594円  +67 円 (+12.7%) 一時ストップ高   本日終値

プリントネット<7805>が急騰。14日の取引終了後、3月度の月次売上高を発表し、前年同月比10.2%増と13カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響のため落ち込んでいた印刷需要が、回復に向かっているもよう。なお、3月度の売上高8億7600万円は、月次売上額として創業以来の最高額となった。同時に、上限を20万株(発行済み株数の3.92%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は21年4月15日から22年4月14日までで、将来の機動的な資本政策を可能とするためとしている。

■ラクト・ジャパン <3139>  2,942円  +260 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ラクト・ジャパン<3139>が急反発。14日の取引終了後に発表した第1四半期(20年12月~21年2月)連結決算が、売上高239億9400万円(前年同期比15.0%減)、営業利益8億1300万円(同6.4%増)、純利益5億2700万円(同3.4%減)と営業増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大による乳原料に対する需要減の影響は大きく、売上高は減収となったものの、販管費などの経費削減効果により、営業利益は増益を確保した。なお、21年11月期通期業績予想は、売上高1150億円(前期比3.8%増)、純利益18億5000万円(同10.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■さいか屋 <8254>  360円  +28 円 (+8.4%)  本日終値

さいか屋<8254>が3日ぶりに反発。同社は14日取引終了後に、22年2月期通期の連結業績予想を公表。営業損益を1000万円の黒字(前期は6億3900万円の赤字)と見込んでいることが好感されたようだ。売上高予想は前期並みの150億円。マルチペイメントの導入などデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みをはじめ、購買力強化による利益率の改善、基幹店舗である藤沢店への経営資源の集中・強化、EC部門の拡大などを行うとしている。

●ストップ高銘柄

イメージ ワン <2667>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

ロコンド <3558>  1,772円  -500 円 (-22.0%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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