話題株ピックアップ【夕刊】(3):大日光、エスユーエス、アエリア
■大日光 <6635> 639円 +80 円 (+14.3%) 一時ストップ高 本日終値
大日光・エンジニアリング<6635>は急騰。同社は15日、宇宙工学関連を中心とした研究開発や新事業の創出などで、帝京大学と包括的連携協定を締結したと発表。帝京大学理工学部航空宇宙工学科の宇宙システム研究会などが中心となり、21年度中の打ち上げに向けて宇宙航空研究開発機構(JAXA)革新的衛星技術実証2号機の準備が進められており、同社は搭載予定の人工衛星「TeikyoSat-4」の電源供給回路の設計及び製造などに携わっている。両者はこのプロジェクトを皮切りに、知的・人的・物的資源の相互活用などを進めながら連携を強化するとしている。
■エスユーエス <6554> 510円 +59 円 (+13.1%) 一時ストップ高 本日終値
エスユーエス<6554>が急騰。15日の取引終了後、集計中の21年9月期第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結業績について、売上高が46億3000万円から46億5000万円(前年同期比1.6%増)へ、営業利益が3000万円から9000万円(同73.5%減)へ、純利益が2億円から2億4500万円(同12.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。上期は新型コロナウイルス感染症の影響を受けているものの、売上高は計画に対して微増の見込みとなったほか、賞与引当金を中心に再精査したことが要因としている。
■アエリア <3758> 684円 +70 円 (+11.4%) 本日終値
アエリア<3758>が反発。15日の取引終了後、子会社リベル・エンタテインメントの男性向けオリジナルゲーム「蒼焔の艦隊 (そうえんのかんたい)」が150万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これが好感された。「蒼焔の艦隊」は、第2次世界大戦下を舞台に、プレイヤーが「蒼焔艦隊」の総司令官として、所属不明の「影の艦隊」と戦うというストーリー。17年9月に配信を開始し、リアルな海戦が楽しめることからDL数を伸ばしている。
■ジェネレーションパス <3195> 612円 +47 円 (+8.3%) 本日終値
ジェネレーションパス<3195>が大幅反発。15日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高が前年同月比15.0%増となり、今期に入り最も高い伸び率となったことが好感された。
■長野計器 <7715> 1,260円 +95 円 (+8.2%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
長野計器<7715>は大幅高で5日続伸、18年8月以来約2年8カ月ぶりの高値圏に浮上した。車載向けを主力とする圧力計・圧力センサーメーカーで業界他社と一線を画す技術力に定評がある。燃料電池車の普及局面で商機拡大が期待されている。水素ステーション向けに高圧水素用圧力センサーを提供。また、今月に入ってトヨタ自動車<7203>が手掛ける燃料電池車として話題を呼んでいる新型「MIRAI」に圧力センサーが採用されたことを発表した。これは初代MIRAIに続く供給となり、長野計器の高技術力に裏打ちされた商品競争力に改めて注目が集まった。業績も22年3月期は半導体製造装置向けセンサー需要を取り込みV字回復の思惑が高まっている。
■インフォネット <4444> 1,419円 +98 円 (+7.4%) 本日終値
インフォネット<4444>は大幅高。同社は企業のホームページ制作に際してWebサイトのデザインやコンテンツ管理・運営などを行っている。15日取引終了後、Webサイト構築やチャットボット導入支援を手掛けるアイアクトの全株式を博展<2173>から取得し、子会社化することを発表した。取得価額は概算で6億7400万円、株式譲渡実行日は4月末を予定している。これによる業容拡大効果を見込んだ買いを呼び込む形となった。
■エルテス <3967> 1,379円 +95 円 (+7.4%) 本日終値
エルテス<3967>が急反発し年初来高値を更新。15日の取引終了後、内閣府が20年12月から行ってきた「スーパーシティ型国家戦略特区」対象地区への公募に関して、12地方公共団体から主要な事業者の候補として選定されたと発表しており、これが好感された。これまでのデジタル分野での経験を生かしたデジタルガバメント化の取り組みによって、各地方公共団体のスーパーシティ構想を含めたデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するという。同時に、デジタルガバメントに関わるシステムへのセキュリティー対策ソリューションの提供を開始するとあわせて発表した。なお、両件が業績に与える影響は軽微としている。
■アクロディア <3823> 201円 +11 円 (+5.8%) 本日終値
アクロディア<3823>が反発。15日の取引終了後、興和(名古屋市中区)の「アドバンス健康経営プログラム」事業に抗体パスポートのシステムをライセンス提供すると発表しており、これが好感された。興和の「アドバンス健康経営プログラム」事業は、従来からの健康経営サービスを刷新したもので、なかに新型コロナウイルス感染症対策が可能なスマートフォンアプリ「MAIパスポート」が含まれているのが特徴。「MAIパスポート」はアクロディアの「抗体パスポート」のシステムを興和にライセンス提供したうえで、新たな機能の追加などを行う形でアクロディアが開発したもので、興和が21年1月に開設した富士検査センター及び順次開設予定の東京、名古屋、大阪の4検査センターで実施するPCR検査との連携も可能としている。なお、同件による今後の業績に与える影響は、現時点では未定としている。
■Amazia <4424> 2,118円 +111 円 (+5.5%) 本日終値
Amazia<4424>が反発。15日の取引終了後、「マンガBANG!」で、新レーベル「マンガBANGコミックス」を創刊し、4タイトルの単行本を発売したと発表しており、これが好感された。「マンガBANG!」では現在、単行本を発売する4作品を含むオリジナル9作品を独占先行配信中で、これらを今後、「マンガBANGコミックス」で毎月15日に刊行予定という。今後も「マンガBANG!」で人気の熱血スポーツ作品や異世界ファンタジー作品を中心に展開するとしている。
■アビスト <6087> 3,165円 +150 円 (+5.0%) 本日終値
アビスト<6087>が高い。午前11時30分ごろ、、北海道大学情報科学研究院システム情報科学部門システム創成学分野金井理教授の技術アドバイスのもと、スマートフォンを利用した高精度な人体3D計測技術の開発を行ったと発表しており、これが好材料視された。今回の技術開発では、iPadのLiDARセンサーを用いた新たな足の3Dスキャン技術を開発し、合成された3Dモデルの誤差を10~20ミリメートルから1~3ミリメートルに抑制したという。これにより、高価格の専用設備によるスキャン精度が一般的なモバイルデバイスでも可能になり、靴や眼鏡などの通信販売、検品や設備検査に寄与するとしている。
●ストップ高銘柄
ウォンテッドリー <3991> 2,893円 +500 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース