話題株ピックアップ【夕刊】(1):HENNGE、ヤーマン、ヤマダHD

注目
2021年4月19日 15時18分

■東エレデバ <2760>  4,775円  +370 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

東京エレクトロン デバイス<2760>が全般不安定な地合いのなかも切り返し波動を鮮明としている。今月9日につけた上場来高値4695円奪回を視野に入れてきた。一時405円高の4810円まで買われる場面があった。日米首脳会談でも連携が確認された脱炭素に向けた取り組みでは、電気自動車(EV)シフトに向けた動きが今後一段と強まることが予想されている。同社は東京エレク系の半導体商社だが、EV向けで需要急増が予想されるパワー半導体分野では、パワーモジュール大手の独セミクロンや独インフィニオンの製品を扱い旺盛なニーズに対応している。業績は22年3月期も2ケタの利益成長が見込まれ、17倍前後のPERは依然として割高感に乏しい。

■HENNGE <4475>  9,440円  +730 円 (+8.4%)  本日終値

HENNGE<4475>が大幅続伸。この日の午前中、同社のSaaS認証基盤(IDaaS)の「HENNGE One」が、米ニュータニックス社が提供し、NTTデータカスタマサービス(東京都江東区)が販売する「Xi Frame」に対応したと発表しており、これが好感された。「Xi Frame」は、簡単にパブリッククラウドやプライベートクラウド上に仮想デスクトップ環境を構築・運用することが可能なDaaS(デスクトップ・アズ・ア・サービス)プラットフォーム。今回の連携により、企業はわずらわしい複数ID、パスワードの管理から解放され、的確なアクセス制限が可能になるとしている。

■Speee <4499>  3,920円  +130 円 (+3.4%)  本日終値

Speee<4499>が続伸。午前11時ごろ、同社のネイティブアド配信プラットフォーム「UZOU」が、メディアのページ表示高速化のため、画像ファイルフォーマット「WebP」へ対応したと発表しており、これが好材料視された。メディアにとって、ウェブサイトの表示速度は検索ランキングやユーザーの行動に大きな影響を与えるため重要だが、今回UZOUでは、メディアに提供するウィジェット内で使用する画像において、画像データを軽量化するために「WebP」形式で配信するアップデートを行ったという。これにより、UZOUを導入しているメディアのページ表示の高速化にもつながり、ユーザーが快適にサイト閲覧できるようになるとしている。

■栗田工業 <6370>  5,000円  +160 円 (+3.3%)  本日終値

栗田工業<6370>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、同社株の「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を3720円から5540円に引き上げた。半導体設備投資の想定以上の活況などを考慮し、業績予想を上方修正した。同社の収益源は、薬液や超純水製造請負、メンテナンスなど装置納入後の事業であり、中期成長確度は高まったとみている。21年3月期の連結事業利益は270億円から325億円に見直したほか、22年3月期の同利益は303億円から361億円に修正した。また、環境対応にも積極的でESG絡みでも評価している。

■インソース <6200>  2,642円  +81 円 (+3.2%)  本日終値

インソース<6200>が続伸。前週末16日の取引終了後、子会社ミテモがビジュアルボイス(東京都渋谷区)と共同でショートフィルムを用いた企業向け対話型オンライン研修プログラム「Talk Twice(トーク・トゥワイス)」を開発し、提供を開始したと発表しており、これが好感された。同プログラムは、「ショートフィルム×オンライン研修」によって、組織のコミュニケーション課題を解決するのが狙い。ショートフィルムは20分ほどの時間に発見や驚き、感動、共感といった映画体験ならではのエッセンスが濃縮されているのが特徴としている。

■丸一鋼管 <5463>  2,812円  +86 円 (+3.2%)  本日終値

丸一鋼管<5463>が7日続伸。SMBC日興証券は16日、同社株の目標株価を2800円から3100円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。今22年3月期の上期単独決算は材料の熱延コイル市況の値上がりによるスプレッド悪化のリスクがあるが、米国、ベトナム事業が市況上昇の恩恵を受けて拡大し業績を牽引すると予想。今下期以降は、米国市場は市況反落のリスクがあるが、単独決算は鋼管価格の値上げが浸透し、スプレッドが回復するとみている。21年3月期の営業利益は164億円(会社予想162億円)の予想に対し、22年3月期の同利益は185億円を見込んでいる。

■ヤーマン <6630>  1,574円  +46 円 (+3.0%)  本日終値

ヤーマン<6630>が続伸。午前9時ごろ、中国子会社を設立すると発表しており、中国事業の拡大を期待した買いが入った。同社は現在、中国では日本からの越境ECを通じて化粧品「ONLY MINERALS」ブランドを販売しているが、中国子会社を設立することで「T-mall」など中国国内のECサイトとの直接取引を拡大するのが狙い。これにより、「ONLY MINERALS」ブランドの更なる浸透と、中長期的な販売強化を図るとしている。

■ヤマダホールディングス <9831>  590円  +16 円 (+2.8%)  本日終値

ヤマダホールディングス<9831>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、集計中の21年3月期の連結業績について、売上高が1兆7190億円から1兆7500億円(前の期比8.6%増)へ、営業利益が752億円から920億円(同2.4倍)へ、純利益が430億円から517億円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。「特別定額給付金支給」効果や「テレワーク」「巣ごもり」需要が継続したことに加えて、「暮らしまるごと」コンセプトの事業効果もあり、テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、空気清浄機などが想定以上に推移したことが要因。また、インターネット通販の好調を背景に、競合各社へ柔軟に対応した現金値引とポイントを絡めた最適な価格対応により利益率が向上したことや、販管費の削減効果などが寄与した。同時に、22年3月期業績予想を発表しており、売上高1兆6860億円(前期比3.7%減)、営業利益900億円(同2.2%減)、純利益520億円(同0.6%増)を見込むとした。前期の「特別定額給付金支給」効果や「テレワーク」「巣ごもり」需要の反動が懸念されることや、収益認識に関する会計基準の適用影響などで、売上高・営業利益は減少するものの、純利益は増加を見込む。

■アスクル <2678>  4,150円  +75 円 (+1.8%)  本日終値

アスクル<2678>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4400円から4700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、株価は22年5月期の短期業績だけではなく、23年5月期下期から稼働予定のPJ Trylion(プロジェクト・トライオン)による中長期の業績インパクトを織り込むタイミングと指摘。プロジェクト・トライオンはBtoB事業で、ASKULサービスとソロエルアリーナの2サイトを一元化するもので、一元化された新サイトでは外部検索エンジン経由の集客が可能になる。プロジェクト・トライオンの稼働によって、単体(BtoB事業)での売上成長率が上昇し、アスクルのeコマース企業としての評価が高まると指摘している。

■北國銀行 <8363>  2,563円  +39 円 (+1.6%)  本日終値

北國銀行<8363>が反発。正午ごろ、集計中の21年3月期連結業績予想について、経常利益を100億円から128億円(前の期比2.9%減)へ、純利益を45億円から67億円(同8.3%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。保有する有価証券の損益が当初予想を上回る見込みとなったことが要因としている。併せて、21年3月期の年間配当予想について、従来予想の70円から80円へ引き上げると発表しており、これも好材料視された。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.