【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、新型コロナ感染拡大を警戒し全面安 (4月21日)

市況
2021年4月21日 18時01分

日経平均株価

始値  28660.36

高値  28778.93(09:15)

安値  28419.84(12:41)

大引け 28508.55(前日比 -591.83 、 -2.03% )

売買高  12億6232万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆6462億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続落、新型コロナ感染拡大を警戒しリスクオフ

2.一時670円近い下げで2万8000円台前半に売り込まれる

3.新型コロナはインドや中南米などの新興国で感染拡大が目立つ

4.前日の欧米株下落や為替市場での円高進行も買い手控え要因に

5.全面安商状となり、値下がり銘柄数は全体の約93%を占める

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比256ドル安と続落した。世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響が警戒され景気敏感株を中心に売りが優勢となった。

東京市場では、前日に続きリスク回避ムードの強い展開となり、日経平均株価は大幅続落し2万8500円台まで水準を切り下げた。

21日の東京市場は、前日に続き日経平均が大きく下値を探る展開となった。一時680円ほどの下げをみせる場面もあった。後場はやや下げ渋ったものの戻りは限定的で前日の下げ幅とほぼ同水準の590円あまりの急落となった。日経平均は2万8500円台まで株価を切り下げ3月24日以来約1ヵ月ぶりの水準に沈んだ。新型コロナウイルスの感染者数がインドや中南米など新興国で拡大傾向にあり、世界経済に与える影響が懸念された。前日の欧米株が総じて軟調だったことに加え、外国為替市場で円高が進んだことも重荷となり、主力株をはじめ広範囲に売りが出た。業種別では33業種中、32業種が安く、鉄鋼、非鉄など景気敏感株への売りが目立つ。値下がり銘柄数は2000を超え、東証1部全体の約93%を占める全面安商状となった。

個別では、トヨタ自動車<7203>など自動車株が売られ、ファーストリテイリング<9983>も下落。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連株が安いほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下落した。任天堂<7974>も軟調。マネックスグループ<8698>も値を下げた。紀文食品<2933>が大きく利食われ値下がり率トップとなったほか、メディカル・データ・ビジョン<3902>も大幅安。TOKYO BASE<3415>、TSIホールディングス<3608>などアパレル関連の下げも目立った。

半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本航空<9201>も底堅さを発揮した。第一三共<4568>も買いが優勢。住石ホールディングス<1514>が大商いで人気化、ファルテック<7215>、明豊ファシリティワークス<1717>なども値を飛ばした。ユーグレナ<2931>も物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、第一三共 <4568> 、ネクソン <3659> 、味の素 <2802> 、明治HD <2269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。うち22円はSBG1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約193円。

東証33業種のうち上昇は空運業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)情報・通信業、(3)医薬品、(4)食料品、(5)海運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)パルプ・紙、(3)非鉄金属、(4)鉱業、(5)精密機器。

■個別材料株

△住石HD <1514>

ダイヤモンド半導体関連で投資資金流入。

△ヒップ <2136> [JQ]

技術料金が上昇し21年3月期業績は計画上振れ。

△ユーグレナ <2931>

環境浄化製品配送車両でバイオ燃料の使用開始。

△ロングライフ <4355> [JQ]

高浸透NMNサプリメントを開発し予約販売開始。

△オンコリス <4588> [東証M]

新型コロナ治療薬開発に関して新日本科学と共同開発契約を締結。

△ヤマシナ <5955> [東証2]

21年3月期業績は一転営業増益に上振れ着地。

△イワブチ <5983> [JQ]

退職給付費用が減少し21年3月期業績は計画上振れ。

△ファルテック <7215>

高利益率製品の構成比上昇で21年3月期業績は計画上振れ。

△ブティックス <9272> [東証M]

期末にかけ複数の案件成約し21年3月期業績は計画上回る。

△愛光電気 <9909> [JQ]

第4四半期好調で21年3月期業績は計画上振れ。

▼イメージワン <2667> [JQ]

東証による信用規制強化を嫌気。

▼東芝 <6502>

英CVCが買収の「検討中断」公表。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)住石HD <1514> 、(2)ファルテック <7215> 、(3)ザッパラス <3770> 、(4)明豊ファシリ <1717> 、(5)フェイス <4295> 、(6)りたりこ <7366> 、(7)ウッドワン <7898> 、(8)PI <4290> 、(9)ウイングアク <4432> 、(10)Aクリエイト <8798>

値下がり率上位10傑は(1)紀文食品 <2933> 、(2)MDV <3902> 、(3)TSIHD <3608> 、(4)T-BASE <3415> 、(5)シンシア <7782> 、(6)三陽商 <8011> 、(7)RPA <6572> 、(8)ランド <8918> 、(9)アトラG <6029> 、(10)ダイヤHD <6699>

【大引け】

日経平均は前日比591.83円(2.03%)安の2万8508.55円。TOPIXは前日比38.07(1.98%)安の1888.18。出来高は概算で12億6232万株。東証1部の値上がり銘柄数は132、値下がり銘柄数は2028となった。日経ジャスダック平均は3882.68円(60.29円安)。

[2021年4月21日]

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