話題株ピックアップ【夕刊】(2):OKI、仮想通貨関連、日電産

注目
2021年4月23日 15時18分

■三重交HD <3232>  485円  +8 円 (+1.7%)  本日終値

三重交通グループホールディングス<3232>は続伸。22日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が810億円から811億円(前の期比22.0%減)へ、営業損益が1億円の赤字から4億円の黒字(同93.2%減)へ、最終損益が21億円の赤字から17億5000万円の赤字(前の期37億6000万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。運輸及びレジャー・サービスセグメントの一部で増収となったことに加えて、営業費用の削減に努めたことが奏功したとしている。

■プリマハム <2281>  3,475円  +40 円 (+1.2%)  本日終値

プリマハム<2281>が続伸。22日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、営業利益が202億円から215億円(前の期比37.5%増)へ、純利益が125億円から140億円(同58.7%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これ好感された。売上高は4358億円から4326億円(同3.5%増)へやや下振れたものの、「香薫」などのコンシューマー商品や家庭調理用食肉など利益率の高い商品の販売好調が継続したことが利益を押し上げた。

■沖電気工業 <6703>  1,139円  +10 円 (+0.9%)  本日終値

沖電気工業<6703>はしっかり。22日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、営業利益が85億円から95億円(前の期比43.5%減)へ上振れて着地したようだと発表。新型コロナウイルス感染症の拡大が想定以上に長期化した影響で、海外販売が未達になったことから売上高は4050億円から3930億円(同14.0%減)へ下振れた。ただ、ソリューション事業でネットワーク関連が順調に推移していることなどが牽引するほか、全社的に事業活動の費用抑制に努めたことが奏功した。なお、最終損益は、繰延税金資産を取り崩した影響で10億円の黒字から2億円の赤字(前の期140億8600万円)へ下振れた。同時に、従来未定としていた期末一括配当を20円(前の期は50円)にすると発表した。

■沖縄銀行 <8397>  2,779円  +21 円 (+0.8%)  本日終値

沖縄銀行<8397>が4日ぶりに小反発。午後1時ごろ、集計中の21年3月期連結業績について、経常収益が487億円から517億円(前の期比1.0%減)へ、純利益が33億円から52億円(同6.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。営業経費が予想を下回ることに加え、子会社が保有株式の売却を行ったことに伴う株式等売却益を計上することなどが寄与する。

■アイシン <7259>  3,825円  +15 円 (+0.4%)  本日終値

アイシン<7259>が小幅続伸。SMBC日興証券は22日、同社株の目標株価を4300円から4500円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。ハイブリッド(HV)ビジネスが次なる成長領域となるなか、電動化ビジネスの成長性の不確かさが払拭されるかが焦点と指摘。22年3月期の連結営業利益は2200億円(21年3月期の会社予想1000億円)を予想。生産回復や構造改革効果に加え、課題だった8速AT(オートマチックトランスミッション)の収益性が改善することでATビジネスの利益貢献が進むとみるほか、中長期的にもAT普及拡大は強力な成長ドライバーになると予想している。

■伊藤米久HD <2296>  708円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

伊藤ハム米久ホールディングス<2296>は後場プラス圏に浮上。午後2時ごろ、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が8300億円から8400億円(前の期比1.5%減)へ、営業利益が230億円から240億円(同39.0%増)へ、純利益が185億円から200億円(同74.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。内食需要の高まりに加えて、経費削減などに取り組んだことが寄与したという。

■マネックスグループ <8698>  801円  -100 円 (-11.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位

マネックスグループ<8698>が急落。米バイデン政権によるキャピタルゲイン課税強化の動きが伝わったことから全般相場は軟調な展開となっているが、こうしたリスクオフの流れがビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号資産)市場にも波及しているようだ。足もとビットコイン価格は5万ドル割れ水準まで売られており、前週半ばにつけた史上最高値からの下落率は2割強に達している。マネックスGをはじめ、セレス<3696>、リミックスポイント<3825>、インタートレード<3747>、GMOフィナンシャルホールディングス<7177>など関連銘柄に幅広く売りが出ている。

■日本電産 <6594>  13,255円  -715 円 (-5.1%)  本日終値

日本電産<6594>が大幅反落。22日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益が前の期比47%増の1600億1100万円と大幅な伸びを達成した。家電や情報通信分野、ゲーム機関連など幅広く需要を取り込み収益に反映させた。続く22年3月期については営業利益が前期比12.5%増の1800億円と2ケタ伸長を確保し、過去最高を更新する見通しとなった。パソコンやゲーム機向け精密小型モーターが業績に貢献するほか、コスト削減努力も収益体質を向上させる見通し。しかし、今期予想は事前の市場コンセンサスには届かず、目先利益確定の売りを浴びる形となっている。

■Zホールディングス <4689>  521円  -21 円 (-3.9%)  本日終値

Zホールディングス<4689>は反落し年初来安値を更新した。きょう付の日本経済新聞朝刊で「LINE(ライン)の利用者の個人情報が閲覧できた問題で、政府の個人情報保護委員会は22日、同社に近く行政指導する方針を固めた」と報じられており、これが嫌気された。中国の委託先が個人情報を閲覧できる状態だった問題について、監督体制の不備があったとの判断だが、一方で委託先からの情報漏洩など明確な法令違反はなかったと判断し、行政指導にとどまる見通しのようだ。

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