株価指数先物【寄り前コメント】 米ハイテク株高を受けてNT倍率はレンジ上放れを試す

市況
2021年4月27日 8時22分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29190 +20 (+0.06%)

TOPIX先物 1916.5 -2.0 (-0.10%)

シカゴ先物 29235 +65

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

26日の米国市場はNYダウが下落する一方、S&P500、ナスダックは上昇。バイデン大統領が提案する富裕層に対するキャピタルゲイン課税への警戒は重荷となったものの、主要ハイテク企業の決算を控えるなかで業績期待から半導体関連を中心に買い優勢の展開。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控え、景気回復が進むなかでも金融緩和政策が維持されるとの見方が強まった。S&P業種別指数では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品、耐久消費財・アパレルが上昇する半面、家庭用品・パーソナル用品、食品・生活必需品小売、商業サービス・用品は下落。

シカゴ先物清算値は大阪比65円高の2万9235円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万9160円で始まり、直後につけた2万9130円を安値にじり高基調となった。米国市場の取引開始時には2万9200円を回復し、一時2万9280円まで上昇幅を広げる場面も見られた。その後は概ね2万9200円を挟んだもみ合いが続き、2万9190円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになり、2万9000円を支持線とした底堅い値動きから25日移動平均線、13週移動平均線が位置する2万9300円~2万9350円辺りを意識したレンジ推移が見込まれる。

また、米国では主要ハイテク企業の決算を控えて半導体株を物色する動きが見られており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。そのため、日経平均型優位の流れからNT倍率の上昇を想定したい。NT倍率は、先物中心限月で25日移動平均線を支持線とする一方、75日線に上値を抑えられる形での保ち合いを継続。26日には一時15.22倍に上昇しており、保ち合いレンジの上限を捉えている。

国内においても主要ハイテク企業の決算発表が本格化することもあり、業績への期待感とともにNT倍率は上昇しやすいと考えられ、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションに向かわせよう。 

なお、VIX指数は17.64に上昇している。引き続きボトム圏での推移であり、基本的にはリスク選好姿勢とはなるものの、バイデン大統領が提案する富裕層に対するキャピタルゲイン課税への警戒感が市場を神経質にさせよう。積極的にはポジションを傾けづらい需給状況であることからも、NTロングなどによるヘッジ対応を考慮したスプレッド狙いのスタンスを継続しておきたい。

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