航空電子は急反騰、自動車や産業機器向け伸長で22年3月期はV字回復見通し
日本航空電子工業<6807>は急反騰。株価は前日比16.5%高の1967円まで上値を伸ばし、年初来高値を更新している。27日の取引終了後に発表した21年3月期の連結経常利益は前の期比44.6%減の78億8000万円に落ち込んだが、前回予想の57億円を大きく上回って着地。続く22年3月期の同利益は前期比84.0%増の145億円にV字回復する見通しとなり、これが好材料視されている。
前期の業績上振れは自動車やスマートフォン向けの需要が堅調に推移したことが要因となった。今期は自動車市場の回復や産業機器市場における設備投資需要の拡大を背景に、主力のコネクターなどの販売が伸びる見込みだ。併せて、前期の年間配当を20円から25円(前の期は40円)に増額し、今期は前期比5円増の30円に増配する方針としたことも好感されている。