愛三工業は一時15%高、22年3月期経常利益は2倍増益で9円増配へ
愛三工業<7283>が急反騰。株価は前日比14.5%高の781円まで上値を伸ばし、年初来高値を更新している。27日の取引終了後に発表した21年3月期の連結経常利益は前の期比27.4%減の49億8600万円になったが、従来予想の33億円を大幅に上回って着地。続く22年3月期は前期比2.0倍の100億円に拡大する見通しとなったことが好感されている。
今期は自動車市場の回復が追い風になるものの、原材料・半導体などの部品供給リスク懸念から、売上高はコロナ前の水準に届かない見込み。ただ、コスト低減を徹底することで採算は大きく改善し、経常利益は15年3月期以来の利益水準に復帰する計画だ。併せて、前期の年間配当を16円から18円(前の期は20円)に増額し、今期も前期比9円増の27円に増配する方針とした。配当利回りは3.5%前後に上昇しており、これも好材料視されている。