<動意株・28日>(前引け)=ホクシン、富士電機、新光電工

材料
2021年4月28日 11時33分

ホクシン<7897>=異色の上昇トレンド。前週末23日に突発人気化し、高水準の商いをこなしながら直近までの4営業日で株価は2倍以上になった。同社は家具や建材向けに中質繊維版(MDF)を手掛けるが、全体方向感に乏しい相場で投機性の強い資金が集結し、全員参加型材料株の様相を呈している。「米国の旺盛な住宅需要を背景とした木材の需給タイト化で流通価格が上昇傾向を強めていることが材料視されている。しかし、ファンダメンタルズ面からは説明できない上昇で、空売りを呼び込み需給相場の色が強い」(中堅証券ストラテジスト)という。株価低位で時価総額100億円以下の小型株ながら売買代金は連日100億円を超えるなど流動性の高さが際立つ。日証金では株不足状態で貸株制限の規制がかかっている。

富士電機<6504>=急反発。売買高も既に90万株近くに達し、前日終日分の商いを大きく上回っている。同社は重電大手でパワー半導体に強みを持ち、デジタル分野のテクノロジー企業として世界屈指の独シーメンスと提携関係にあり業容を広げている。同社が前日取引終了後に発表した21年3月期決算は減収ながら営業利益が前の期比14%増の485億9500万円と2ケタ増益を達成した。また、22年3月期については前期比24%増の600億円と更に伸びが加速する見通し。パワー半導体は、世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、キーデバイスとして今後一段と市場拡大が続く見通しにあり、同社の収益成長シナリオが意識されている。

新光電気工業<6967>=急動意。同社は27日取引終了後、21年3月期決算を発表した。営業利益は前の期比7.2倍の233億2800万円と急拡大した。パソコンやデータセンター用のサーバー向けで主力のフリップチップタイプパッケージが大幅に伸びて収益を押し上げている。年間配当は従来計画の25円から30円に増額(前の期実績は25円)した。更に22年3月期も好調が続く見通しにあり、営業利益は前期比43%増の334億円と急成長が続く見通しで、配当も前期比5円増配の35円を計画している。これを評価する形で投資資金を呼び込んでいる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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