注目銘柄ダイジェスト(前場):ブロードマインド、航空電子、新光電工など

市況
2021年4月28日 12時00分

ZOZO<3092>:3725円(+220円)

大幅続伸。前日に21年3月期の決算を発表している。営業利益は441億円で前期比58.3%増益となり、市場予想を15億円程度上振れている。PayPayモールの拡大などで商品取扱高が大きく伸長した。22年3月期は478億円で同8.3%増益の見通し。ほぼ市場コンセンサス水準となっている。順調な決算動向に加えて、ZOZOCOSMEの早期拡大や配当性向50%への引き上げ方針などが説明会で示されており、評価の高まる展開になっている。

航空電子<6807>:1946円(+258円)

大幅反発。前日に21年3月期の決算を発表、営業利益は87億円で前期比37.9%減益となり、市場予想を15億円程度上回る着地になった。年間配当金も20円から25円に引き上げ。22年3月期は155億円で同78.0%増と大幅増益の予想。市場予想を10億円程度上振れ。また、5カ年の中期計画を発表、26年3月期経常利益は300億円を計画、コロナ前20年3月期の2倍以上の水準であり、非常にアグレッシブな計画をポジティブ視。

新光電工<6967>:3575円(+350円)

大幅反発。前日に21年3月期の決算を発表、営業利益は233億円で前期比7.2倍となったが、先に上方修正を発表済み。一方、22年3月期は334億円で同43.2%増と連続大幅増益見通しに。市場予想を15億円程度上回る水準となっている。主力のFCパッケージやリードフレームが足元の業績改善を牽引する形に。今期は為替前提が保守的であるなど、一段の業績上振れなども想定される状況とみられる。

ファナック<6954>:26060円(+645円)

大幅反発。前日に21年3月期決算を発表、営業利益は1125億円で前期比27.4%増益となった。一方、22年3月期は1484億円で同31.9%増益の見通しで、コンセンサスを500億円強下回っているとみられる。ただ、1-3月期受注高は中国を中心に想定を上回る大幅増加となっているなど、計画は保守的過ぎると捉えられているもよう。250万株、500億円を上限とする自社株買いの実施を発表していることも下支え材料に。

アンリツ<6754>:2194円(-192円)

大幅反落。前日に21年3月期の決算を発表、営業利益は197億円で前期比12.9%増益、市場予想通りの着地となった。一方、22年3月期は205億円で同4.3%増益の見通しで、市場予想を20億円程度下回っている。また、24年3月期までの中期計画を発表しているが、最終年度の営業利益は270億円を見込んでいる。市場の想定水準は300億円程度であったとみられ、先行きの高い成長期待はやや後退する状況のようだ。

ステムリム<4599>:804円(+12円)

大幅に反発。野村証券が投資判断「Buy」、目標株価1000円で新規にカバレッジを開始し、買い材料視されている。前日終値は792円。ステムリムが開発を進める幹細胞を損傷部位へ誘導する再生誘導医薬品について、同証券は「アンメットメディカルニーズを満たす新しい治療法である」と評価。開発が先行しているレダセムチド(HMGB1)に関し「適応を拡大すべく治験が進行中であり、中長期的に当社業績に大きく寄与しうる」との見方を示した。

鉱研工業<6297>:534円(-36円)

大幅に4日ぶり反落。22年3月期の営業利益予想を前期比59.1%増の4.00億円と発表している。主力のロータリー・パーカッションドリルなどボーリング機器関連が堅調に推移する見通し。一方、純利益予想は70.9%減の2.70億円。前期に厚木工場売却で特別利益を計上した反動で減益となる。21年3月期の営業利益は39.5%減の2.51億円、純利益は174.6%増の9.29億円。22年3月期の純利益の減少に加え、材料出尽くし感から売り優勢となっているようだ。

ブロードマインド<7343>:1234円(+216円)

大幅に7日ぶり反発。金融市場AIに特化したサービス展開をするAlpaca Japan(東京都千代田区)と業務提携契約を締結したと発表している。同社が20日付で第一種金融商品取引業者としての登録を完了したことを受けた措置で、自社アドバイザーの知見とAlpaca JapanのAI技術を融合した次世代型金融プラットフォームを共同で構築する。今夏から株式投資の新サービスの提供を開始する予定という。

《ST》

提供:フィスコ

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