話題株ピックアップ【昼刊】:サイバー、日立金、富士通

注目
2021年4月30日 11時39分

■サイバーエージェント <4751>  2,270円  +320 円 (+16.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

サイバーエージェント<4751>が大幅続伸している。28日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から6000億円(前期比25.4%増)へ、営業利益を300億~350億円から575億~625億円(同69.7~84.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を9円25銭(株式分割考慮)から10円(同)へ引き上げたことが好感されている。同社は広告事業とゲーム事業で利益を積み上げ、中長期の柱にすべくメディア事業に投資をしているが、ゲーム事業で21年第2四半期に提供を開始した新規2タイトルの初速の良さや、一部新型コロナウイルスの影響を受けながらも広告事業の業績が想定よりも上回っていることが上方修正の要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年10月~21年3月)決算は、売上高2944億9700万(前年同期比20.3%増)、営業利益329億3200万円(同62.8%増)だった。

■日立金属 <5486>  2,126円  +231 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

日立金属<5486>が続急騰し年初来高値を更新した。28日の取引終了後、米投資ファンドのベインキャピタルが主導するBCJ-52が、同社株の全株式取得を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2181円を意識した展開となっている。買付予定数は5682万1201株を下限(上限設定なし)としており、買付期間は未定。TOB成立後、日立金属は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を4月28日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ポーラHD <4927>  2,869円  +269 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

28日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。

ポーラ・オルビスホールディングス <4927> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は57.6億円の黒字(前年同期は1.5億円の赤字)に浮上し、通期計画の190億円に対する進捗率は30.3%に達し、5年平均の20.2%も上回った。

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■富士通 <6702>  17,370円  +1,180 円 (+7.3%)  11:30現在

28日に決算を発表。「今期最終は1%増で2期連続最高益、20円増配へ」が好感された。

富士通 <6702> が4月28日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期の連結最終利益は前の期比26.7%増の2027億円になり、22年3月期も前期比1.1%増の2050億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。

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同時に発表した「2.01%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の2.01%にあたる400万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月6日から22年3月31日まで。

■森永乳業 <2264>  6,050円  +410 円 (+7.3%)  11:30現在

28日に業績修正を発表。「前期経常を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」が好感された。

森永乳業 <2264> が4月28日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の265億円→301億円(前の期は258億円)に13.6%上方修正し、増益率が2.4%増→16.4%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

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■マックス <6454>  1,670円  +99 円 (+6.3%)  11:30現在

28日に決算を発表。「今期経常は4%増益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ」が好感された。

マックス <6454> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比7.8%減の68.2億円になったが、22年3月期は前期比4.0%増の71億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を46円→48円(前の期は46円)に増額し、今期も前期比2円増の50円に増配する方針とした。

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■タムロン <7740>  2,379円  +138 円 (+6.2%)  11:30現在

28日に決算を発表。「上期経常を一転98%増益に上方修正、通期も増額」が好感された。

タムロン <7740> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の13.9億円に急拡大した。併せて、1-6月期(上期)の同利益を従来予想の10億円→23億円(前年同期は11.6億円)に2.3倍上方修正し、一転して97.6%増益見通しとなった。

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■博報堂DY <2433>  1,840円  +103 円 (+5.9%)  11:30現在

28日に業績修正を発表。「前期経常を50%上方修正」が好感された。

博報堂DYホールディングス <2433> が4月28日大引け後(15:00)に業績修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の330億円→495億円(前の期は581億円)に50.0%上方修正し、減益率が43.2%減→14.8%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒博報堂DYの詳しい業績推移表を見る

■FPG <7148>  723円  +37 円 (+5.4%)  11:30現在

28日に決算を発表。「1-3月期(2Q)経常は55%増益」が好感された。

FPG <7148> が4月28日大引け後(16:30)に決算を発表。21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比0.3%増の32.2億円となり、通期計画の40億円に対する進捗率は80.7%となり、5年平均の79.5%とほぼ同水準だった。

⇒⇒FPGの詳しい業績推移表を見る

■INPEX <1605>  751円  +6 円 (+0.8%)  11:30現在

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。29日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月限が前日比1.15ドル高の1バレル=65.01ドルと上昇した。29日に発表された米1~3月期実質国内総生産(GDP)は前期比年率6.4%増と市場予想(6.1%増)を上回り好調だった。米景気回復期待が強まるなか、原油需要も堅調に推移するとの見方が浮上。これを受け、米国市場ではエクソン・モービルなどが上昇しており、この日の東京市場でもINPEXなどに買いが流入している。

■AI inside <4488>  30,300円  -7,000 円 (-18.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

AI inside<4488>がストップ安の3万300円水準でウリ気配となっている。28日の取引終了後、NTT西日本(大阪市中央区)向けに提供しているAI-OCRサービスのライセンスのうち、未使用分が不更新となる見込みと発表しており、業績への影響を警戒した売りが出ているようだ。両社は19年12月にパートナー契約を締結し、AIinsの「DX Suite Liteプラン」について、NTT西日本が「おまかせAI OCR」という名称で提供できるようにしたが、多くのユーザがライセンスを1年間の最低利用期間を待たずに解約しており、21年3月末時点でAIinsがNTT西日本に対して許諾しているライセンス数9284件のうち、21年5月から6月の不更新見込件数は合計7636件になるという。これによる21年3月期業績への影響はないものの、9284件のすべてが今後更新されないものと仮定した場合、21年3月期に計上見込みの売り上げ21億3700万円のうち、17億6300万円が22年3月期には減少することになるとしている。

■Zホールディングス <4689>  502.5円  -41.5 円 (-7.6%)  11:30現在  東証1部 下落率5位

28日に決算を発表。「前期税引き前は5%増益で着地・1-3月期(4Q)税引き前は23%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。

Zホールディングス <4689> が4月28日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期の連結税引き前利益は前の期比5.1%増の1426億円に伸びた。なお、22年3月期の業績見通しについては売上高(1兆5450億円)、配当(5.56円)以外は開示しなかった。

⇒⇒Zホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■双信電機 <6938>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

双信電機<6938>が寄り付き大口の買い注文を呼び込み気配値のまま水準を切り上げる人気となっている。情報通信向けや産業機器向けを中心にノイズ除去フィルターなどを主力展開している。同社は28日取引終了後、21年3月期決算発表と22年3月期の業績見通しを発表した。22年3月期は営業利益段階で6億円(前期比6.9倍)という高変化を見込んでいる。ノイズ関連機器は中国経済回復を背景とした工作機械市況の回復や、高速通信規格5Gの拡大及びデータセンター増設需要などが追い風となっている。

■フジオーゼックス <7299>  3,460円  +502 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

フジオーゼックス<7299>に投資マネーが集中、売り物薄のなか前日比502円高はストップ高となる3460円でカイ気配に張りつく人気となっている。同社は自動車部品メーカーでエンジンバルブで最大手に位置する。28日取引終了後に発表した21年3月期決算が会社側計画から上振れ着地したほか、22年3月期の業績予想がマーケットで脚光を浴びた。今期売上高は前期比20%増の230億円、営業利益は同3.1倍となる22億円を見込んでおり、これが株価を押し上げる材料となっている。また、株主還元にも積極的で、前期配当は従来計画に15円上乗せした65円、今期については、前期比倍増の130円を計画しており、これがポジティブサプライズとなった。

■極東産機 <6233>  696円  +100 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

極東産機<6233>がストップ高カイ気配。同社は28日取引終了後に、21年9月期第2四半期累計(20年10月~21年3月)の連結業績予想を修正。今期から連結決算となっているため前年同期との単純比較はできないが、売上高は46億7400万円(従来予想は44億500万円)、営業利益は1億7900万円(従来予想は4000万円)になったようだと発表した。足もとでインテリア事業部門が自動壁紙糊付機を中心に売り上げが増加しているほか、畳事業部門でものづくり補助金採択先への販売が順調に推移し、産業機器事業部門も好調なことなどが主な要因。営業利益については、売上高の増加に加え、利益率の高いオリジナル製品の売り上げが伸びたことが寄与した。あわせて、21年9月期通期の連結業績予想も修正。売上高見通しは93億7000万円(従来予想は92億3500万円)、営業利益見通しは3億円(従来予想は1億7000万円)にそれぞれ上方修正した。

■日華化学 <4463>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

日華化学<4463>がストップ高カイ気配となっている。同社は28日取引終了後に、21年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比5.1倍の7億200万円となり、通期計画15億円に対する進捗率が46.8%に達していることが好感されているようだ。売上高は同9.7%増の114億9600万円で着地した。化学品事業では特殊樹脂モノマーや環境衛生関連薬剤の売り上げが伸びたほか、化粧品事業も主力ヘアケアブランドの拡販などで堅調に推移。利益面ではコストダウン効果などが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄

アーキテクツ <6085>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

など、2銘柄

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