三菱倉は一段高、22年3月期は営業増益で増配を予想
三菱倉庫<9301>は後場一段高となっている。午後1時ごろに発表した22年3月期連結業績予想で、売上高2270億円(前期比6.2%増)、営業利益126億円(同7.4%増)、純利益133億円(同66.0%減)と営業増益を見込み、年間配当予想を前期比18円増の78円を予定していることが好感されている。
物流事業の倉庫、陸上運送の両事業で三郷2号配送センター(第2期)の通期稼働や、南本牧配送センター、茨木4号配送センターの取り扱い増加などによる配送センター業務の拡大が見込まれるほか、港湾運送事業でコンテナ貨物の取扱量の回復が予想され、物流事業全体で増収が予想されることが牽引役となる。また、不動産賃貸事業で名駅ダイヤメイテツビル、グランフロント大阪(共有持分)の通期寄与や、今期に新型コロナウイルス感染症の影響を受け業績が低迷した商業施設の回復が見込まれることなども寄与する。
なお、21年3月期決算は、売上高2137億2900万円(前の期比6.7%減)、営業利益117億3500万円(同3.8%減)、純利益391億6000万円(同3.3倍)だった。
同時に、200万株(発行済み株数の2.42%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月6日から9月30日まで。株主還元の一層の充実を図るためとしている。