今日の為替市場ポイント:米製造業関連指標悪化でドル買い抑制の可能性

通貨
2021年5月4日 8時31分

3日のドル・円は、東京市場では109円28銭から109円67銭まで上昇。欧米市場では、109円70銭まで買われた後、108円90銭まで反落し、109円09銭で取引終了。本日4日のドル・円は主に109円近辺で推移か。米製造業関連の指標悪化を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米供給管理協会(ISM)が5月3日発表した4月ISM製造業景況指数は、3月の64.7から60.7まで低下した。新型コロナウイルスの影響で部品・原料の入手が難原材料不足で生産が抑制されていることが、指数低下の要因とみられている。受注残は過去最高と報告されており、原材料価格は大幅に上昇した。市場関係者の間では「原材料不足が短期間で解消される可能性は低いため、製品価格の値上がりは避けられない」との声が聞かれている。

各種製品価格の上昇が物価全般の上昇につながる可能性は低いものの、生産側が需要増加に対応できない状態が続いた場合、物価見通しに大きな影響を与えることも予想されるため、一部で「長期金利は下げ渋り、ドル買い材料になる」との意見も出ている。

《FA》

提供:フィスコ

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