話題株ピックアップ【昼刊】:インソース、東エレデバ、アウトソシン

注目
2021年5月7日 11時39分

■マークラインズ <3901>  3,350円  +502 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

マークラインズ<3901>が急騰、上場来高値を更新した。自動車業界に特化したポータルサイトを運営、完成車と部品メーカーの情報を提供するサービスを国内外で展開している。6日取引終了後、21年12月期第1四半期(1~3月)決算を発表、トップラインの急拡大を背景に利益も大幅に伸ばし、最終利益は前年同期比92%増の2億1800万円と倍増近い伸びを示した。情報プラットフォームの契約企業数も順調に増加傾向をたどっており、中期的な成長トレンド継続に対する期待も大きい。株価は4月26日に最高値をつけた後は利益確定の売りに軟調な動きをみせていたが、きょうは25日移動平均線を足場にマドを開けて上放れる展開となった。

■インソース <6200>  2,700円  +253 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

インソース<6200>が10%を超える大幅高で4月21日につけた高値2646円を上抜き、上場来高値を更新した。同社は企業向けに研修事業を展開しており、講師派遣のほか公開講座などで豊富なコンテンツを武器に旺盛な需要を獲得している。6日取引終了後、21年9月期第2四半期(20年10月~21年3月)決算を発表、売上高が前年同期比26%増の36億7300万円と大幅な伸びを示し、増収効果をバネに営業利益は同2倍となる12億5700万円に達した。これをポジティブ視する買いを引き寄せる格好となっている。

■BEENOS <3328>  3,250円  +297 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

6日に決算を発表。「1-3月期(2Q)経常は77%増益」が好感された。

BEENOS <3328> が5月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比71.9%減の7.3億円に大きく落ち込んだ。

⇒⇒BEENOSの詳しい業績推移表を見る

■東エレデバ <2760>  6,220円  +400 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

東京エレクトロン デバイス<2760>が異彩の上昇波動を形成、株価はきょうで4連騰となり、この間に1200円以上も水準を切り上げている。東京エレクトロン<8035>傘下の半導体商社で、好調を極める東エレクの業績に連動する形で収益を伸ばしている。米テキサスインスツルメンツ(TI)など海外大手半導体メーカーとの取引実績も豊富であり、世界的に需給が逼迫し活況を呈す半導体市場の追い風を享受している。TI以外ではパワーモジュールのトップメーカー独セミクロンや同大手インフィニオンの製品を扱い、電気自動車(EV)向けで高水準の需要創出が見込まれるパワー半導体分野においても存在感が大きい。21年3月期は最終利益段階で前の期比37%増の31億4300万円と従来計画から大幅に上振れ着地した。加えて、22年3月期についても44億円と前期実績から更に4割増を見込むなど破竹の勢いだ。

■アウトソーシング <2427>  1,818円  +111 円 (+6.5%)  11:30現在

アウトソーシング<2427>がカイ気配スタートで大幅続伸、1700円を軸としたもみ合いを一気に上放れる動きにある。製造業向けに技術系の人材派遣を主力展開するが、足もとの業績は絶好調に推移している。6日取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1~3月)決算は営業利益段階で前年同期比2.1倍の52億600万円と倍増した。オランダや英国など海外での事業展開が大幅伸長したほか、国内でも技術系人材ニーズはコロナ禍に関わらず旺盛で、採用コストを吸収し2ケタの利益成長を確保した。これを評価する買いを呼び込む格好となっている。

■ワークマン <7564>  7,580円  +280 円 (+3.8%)  11:30現在

ワークマン<7564>が続伸している。6日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比24.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。寒暖の差が大きく汗ばむ陽気となったことで、夏物衣料の需要が前倒しとなり、半袖Tシャツや冷感機能のコンプレッションウェア、サマーカーゴパンツなどが販売数を大幅に伸ばした。また女性衣料でもストレッチパンツやリラックスシルエットの半袖Tシャツ、ワンピースなど春夏物が好調に推移した。なお、チェーン全店売上高は同35.4%増だった。

■新生銀行 <8303>  1,662円  +50 円 (+3.1%)  11:30現在

新生銀行<8303>が続伸。同社は6日取引終了後、21年3月期の純利益を340億円から450億円(前の期比1.3%減)に増額修正したことを好感する買いが流入した。連結子会社を通じて保有する台湾の日盛金融に対する公開買い付け(TOB)に応募したことから、前3月期決算で約97億円の売却益を計上する見込みとなった。また、期末一括配当は前の期比2円増の12円に増配することも好感された。

■ベネッセHD <9783>  2,504円  +68 円 (+2.8%)  11:30現在

ベネッセホールディングス<9783>は朝安スタートもプラスに転じている。午前10時ごろ、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が4260億円から4275億3100万円(前の期比4.7%減)へ、営業利益が93億円から130億8900万円(同38.5%減)へ、最終損益が収支均衡から31億2200万円(同50.4%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。国内の学校向け教育事業と学習塾事業などで、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復が想定を上回ったことに加えて、コスト削減努力が奏功した。また、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い政府や地方自治体などから支給された助成金の増加なども寄与した。

■愛知銀行 <8527>  2,911円  +72 円 (+2.5%)  11:30現在

愛知銀行<8527>は3日続伸している。6日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、経常利益が44億円から60億円(前の期比45.0%増)へ、純利益が30億円から42億円(同43.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。与信関係費用は想定を上回ったものの、貸出金利息及び役務取引等収益が予想を上回ったことが寄与した。

■セラク <6199>  2,356円  +50 円 (+2.2%)  11:30現在

セラク<6199>が3日ぶりに反発している。6日の取引終了後、みどりクラウドと人工知能(AI)を活用した青果流通支援プロジェクトが、農林水産省の「革新的営農支援モデル開発」事業に採択されたと発表しており、これが好材料視されている。同プロジェクトは、セラクとウェザーニューズ<4825>、R&Cホールディングス(長野県長野市)、ドローン・ジャパン(東京都千代田区)の4社で設立した「データ駆動成果流通支援コンソーシアム」として提案を行ったもの。みどりクラウドが収集する生産現場のデータや、ドローン・ジャパンがドローンによって収集する生産状況データ、WNIウェザの気象データ、R&Cホールディングスの各産地の過去の出荷量データなどを分析し、AIによる出荷量予測モデルの構築に取り組む。

■ニトリホールディングス <9843>  19,950円  +375 円 (+1.9%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>が5日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「外食事業に参入した」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、店舗名は「ニトリダイニング みんなのグリル」で、卸を通さずに食材を調達するほか、店舗では自社の家具や食器を使うなどして運営コストを下げるという。自社店舗への出店を行うほか、将来は路面店や他の商業施設への出店も検討するとあることから、今後の業績への貢献が期待されている。

■前田建設工業 <1824>  973円  +18 円 (+1.9%)  11:30現在

前田建設工業<1824>が3日続伸している。午前11時ごろ、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が6768億円から6780億円(前の期比39.0%増)へ、営業利益が414億円から463億円(同36.0%増)へ、純利益が166億円から232億円(同61.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。売上高が計画を上回ったことに加えて、それに伴い完成工事利益率が向上したことなどが要因としている。あわせて、期末一括配当予想を27円から38円へ引き上げた。

■王将フードサービス <9936>  5,700円  +90 円 (+1.6%)  11:30現在

王将フードサービス<9936>は続伸している。午前10時ごろに発表した4月度の月次売上高(速報)で、直営既存店売上高が前年同月比21.2%増と6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。積極的な新商品の販売と状況に応じたタイムリーな販売促進活動が奏功し、店内売上高は同32.9%増となったほか、店外売上高も同15.5%増と大幅に伸長したことが寄与した。なお、全店売上高は同25.6%増だった。

■ヒロセ電機 <6806>  15,480円  -2,160 円 (-12.2%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

6日に決算を発表。「今期税引き前は6%減益、20円増配へ」が嫌気された。

ヒロセ電機 <6806> が5月6日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期の連結税引き前利益は前の期比33.6%増の283億円に拡大したが、22年3月期は前期比6.5%減の265億円に減る見通しとなった。

⇒⇒ヒロセ電機の詳しい業績推移表を見る

■任天堂 <7974>  60,190円  -1,420 円 (-2.3%)  11:30現在

任天堂<7974>が続落している。6日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高1兆6000億円(前期比9.0%減)、営業利益5000億円(同22.0%減)、純利益3400億円(同29.2%減)と減収減益を見込み、年間配当は前期比790円減の1430円を予定していることが嫌気されている。「ニンテンドースイッチ」のハードウェアの販売台数を前期比11.5%減の2550万台と見込むほか、ソフトウェアの販売本数も同17.7%減の1億9000万本と減少する見通しで、発売から5年目を迎える「ニンテンドースイッチ」の減速が響く。なお、想定為替レートは1ドル=105円(前期110円70銭)、1ユーロ=120円(同129円82銭)としている。同時に発表した21年3月期決算は、売上高1兆7589億円(前の期比34.4%増)、営業利益6406億3400万円(同81.8%増)、純利益4803億7600万円(同85.7%増)と過去最高営業利益を更新した。昨年3月に発売した「あつまれ どうぶつの森」が全世界で販売本数2085万本に上るなどヒット作が生まれ、「ニンテンドースイッチ」のハードウェア販売台数が前の期比37.1%増の2883万台となったことが牽引した。

■GMOメディア <6180>  1,970円  +400 円 (+25.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

GMOメディア<6180>は寄り付き大口の買い注文に商いが成立せず、気配値のまま水準を切り上げる展開。小型で品薄感が強く急騰性に富んでいることもあり、一気に値幅制限上限を視界に捉える可能性もある。同社はGMOインターネット<9449>傘下でネット広告支援事業を主力展開するが、GMOグループのメディア事業統合により業容拡大が顕著で、足もとの業績も会社側想定を上回って推移している。6日取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比9割増となる18億700万円と急拡大、営業損益も9900万円の黒字と前年同期実績の600万円の赤字から脱却した。プログラミング教育、美容医療、ECメディアの各事業ともに新型コロナウイルス感染拡大の影響はほとんどみられない状況にあり、これを好感する形で投資資金が集中した。

●ストップ高銘柄

シンクレイヤ <1724>  1,023円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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