前週末7日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年5月10日 5時20分

■ヒロセ電機 <6806>  15,410円 (-2,230円、-12.6%)

東証1部の下落率トップ。ヒロセ電機 <6806> が急反落。6日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高1380億円(前期比3.3%増)、営業利益265億円(同5.0%減)、純利益190億円(同4.6%減)と減益を見込んでいることが嫌気された。自動車向けや産業用機器向け電子部品需要は引き続き旺盛を見込むものの、償却費の増加などが利益を圧迫する。年間配当は前期比20円増の260円を予定している。また同時に、今後4年間で400億円を上限とする自社株買いを実施することや、配当性向50%(従来は40%)を基本方針とすることを発表したが、新たな株主還元方針を示すことは既に明らかにしていただけに、好材料視する動きは少ないようだ。なお、21年3月期決算は、売上高1335億3800万円(前の期比9.7%増)、営業利益278億8500万円(同37.0%増)、純利益199億1600万円(同30.1%増)だった。

■アクシアル <8255>  4,240円 (-235円、-5.3%)

アクシアル リテイリング <8255> が急反落。同社は6日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比29.5%増の125億円に伸びたが、22年3月期は前期比20.4%減の100億円に減る見通しとなった。

■エデュラボ <4427>  6,580円 (-220円、-3.2%)

EduLab <4427> が7日続落。6日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年10月-21年3月)連結業績について、売上高が45億5000万円から43億1900万円(前年同期比42.3%増)へ、営業利益が1億4000万円から1億500万円(同46.7%減)へ、最終損益が2000万円の黒字から6300万円の赤字(前年同期5000万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。テストセンター事業の売上高が第2四半期(1-3月)に入り減少したことに加えて、人員増に伴う人件費の増加や投資有価証券評価損の計上などが響いたとしている。

■任天堂 <7974>  60,410円 (-1,200円、-2.0%)

任天堂 <7974> が続落。6日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高1兆6000億円(前期比9.0%減)、営業利益5000億円(同22.0%減)、純利益3400億円(同29.2%減)と減収減益を見込み、年間配当は前期比790円減の1430円を予定していることが嫌気された。「ニンテンドースイッチ」のハードウェアの販売台数を前期比11.5%減の2550万台と見込むほか、ソフトウェアの販売本数も同17.7%減の1億9000万本と減少する見通しで、発売から5年目を迎える「ニンテンドースイッチ」の減速が響く。なお、想定為替レートは1ドル=105円(前期110円70銭)、1ユーロ=120円(同129円82銭)としている。同時に発表した21年3月期決算は、売上高1兆7589億円(前の期比34.4%増)、営業利益6406億3400万円(同81.8%増)、純利益4803億7600万円(同85.7%増)と過去最高営業利益を更新した。昨年3月に発売した「あつまれ どうぶつの森」が全世界で販売本数2085万本に上るなどヒット作が生まれ、「ニンテンドースイッチ」のハードウェア販売台数が前の期比37.1%増の2883万台となったことが牽引した。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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