話題株ピックアップ【夕刊】(3):KeePer、アネスト岩田、東エレク

注目
2021年5月11日 15時23分

■C&Fロジ <9099>  1,651円  -107 円 (-6.1%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常は1%減益へ」が嫌気された。

C&Fロジホールディングス <9099> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比12.8%増の56.7億円に伸びたが、22年3月期は前期比1.3%減の56億円に減る見通しとなった。

⇒⇒C&Fロジの詳しい業績推移表を見る

■KeePer技研 <6036>  2,183円  -125 円 (-5.4%)  本日終値

KeePer技研<6036>が3日続落。10日の取引終了後、21年6月期の単独業績予想について、売上高を115億3500万円から119億2700万円(前期比37.1%増)へ、営業利益を27億円から30億9200万円(同2.3倍)へ、純利益を18億600万円から20億6200万円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて17円を予定していた期末一括配当を18円に引き上げると発表したが、材料出尽くし感が強まる格好となった。SNSでの評価が上がり、高価格帯のコーティングである「EXキーパー」や「ダイヤモンドキーパー」などの施工が大幅に増加していることが要因。また、コロナ禍のなか「愛車を清潔に、キレイに、長く乗ろう」の需要が高まりをみせ、コーティングや洗車のマインドが増加していることも寄与する。なお、同時に第3四半期累計(20年7月~21年3月)決算は、売上高86億6600万円(前年同期比31.6%増)、営業利益23億1000万円(同2.3倍)、純利益15億5500万円(同2.3倍)だった。

■アネスト岩田 <6381>  1,000円  -57 円 (-5.4%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常は4%減益へ」が嫌気された。

アネスト岩田 <6381> が5月10日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比3.4%減の42.5億円になり、22年3月期も前期比3.6%減の41億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。

⇒⇒アネスト岩田の詳しい業績推移表を見る

■東京エレクトロン <8035>  48,000円  -2,060 円 (-4.1%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が2000円を超える下げで4万8000円まで水準を切り下げたほか、レーザーテック<6920>も大幅安で1万8000円台を割り込んだ。また、SUMCO<3436>なども値を下げた。前日の米国株市場ではインテルやエヌビディアなど主力株をはじめ半導体関連が軒並み売りに押される展開となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.7%安と急落した。これを受けて東京市場でも同関連株に売りがかさむ展開となった。

■アミューズ <4301>  2,268円  -93 円 (-3.9%)  本日終値

アミューズ<4301>は反落。10日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が396億円から398億3000万円(前の期比32.3%減)へ、営業利益が30億円から35億7000万円(同30.7%減)へ、純利益が11億5000万円から16億5000万円(同45.2%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、全般安もあって好材料視する動きは限定的のようだ。売上高がほぼ計画通りに進捗した一方、営業原価や販管費を予想以上に抑えることができたことが要因としている。

■堺化学工業 <4078>  1,896円  -59 円 (-3.0%)  本日終値

堺化学工業<4078>が反落。この日の複数のメディアで、同社の湯本工場(福島県いわき市)で火災が発生し、少なくとも4人がケガをしたと報じられており、業績への影響が懸念されている。

■住友金属鉱山 <5713>  5,141円  -142 円 (-2.7%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>が4日ぶり急反落。前日発表された決算は好調な内容だったが、この日の全体相場の下落に利益確定売りも加わり、株価は一時前日比5%超安に売り込まれた。21年3月期の純利益は前の期比56.1%増の946億400万円と大幅増益となった。銅価格の上昇などが利益増に寄与した。配当は前の期比43円増の121円とした。22年3月期の同利益は前期比9.9%増の1040億円と連続増益の見込み。今期想定の銅価格は1トン=7800ドルと足もとの1万ドル台からは慎重な水準に置かれている。配当は前期比12円増の133円を計画している。

■モスフードサービス <8153>  3,045円  -30 円 (-1.0%)  本日終値

モスフードサービス<8153>は反落。10日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が700億円から719億円(前の期比4.2%増)へ、営業利益が4億円から14億円(同32.1%増)へ、最終利益が収支均衡から9億5000万円(同2.6倍)へ上振れ減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したが、全般安もあってこれを好材料視する動きは限定的のようだ。第4四半期の売上高が想定よりも好調に推移したことに加えて、販売管理費の削減に努めたことや新型コロナウイルスにかかる助成金の影響などが要因としている。

■極東貿易 <8093>  1,707円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

極東貿易<8093>がストップ高。株価は5月初旬まで年初来安値圏に近い1300円台で推移していたが、一気に切り返す展開となった。同社は産業機械などを扱う商社でM&A戦略に積極的、防衛関連としての側面も持つ。10日取引終了後に発表した22年3月期の業績予想は、営業利益が前期比2.3倍の8億5000万円とV字回復を見込んでいる。更に、業績急改善予想を背景に株主還元にも意欲的な姿勢を前面に押し出している。年間配当を前期実績比85円の増配となる145円を計画し、これがポジティブサプライズとなった。配当利回りは前日終値換算で9.7%に達する。また、同日26年3月期(25年度)を最終年度とした中期経営計画の策定もあわせて発表した。26年3月期に経常利益25億円(前期実績は7億3400万円)を数値目標に掲げており、これも物色人気を加速させるインパクトを与えた。

■ネクストウェア <4814>  227円  +35 円 (+18.2%) 一時ストップ高   本日終値

10日に業績修正を発表。「非開示だった前期経常は黒字浮上へ」が好感された。

ネクストウェア <4814> [JQ] が5月10日大引け後(16:00)に非開示だった業績見通しを発表。21年3月期の業績予想は連結経常損益が4500万円の黒字(前の期は1億1500万円の赤字)に浮上する見通しと発表した。

⇒⇒ネクストウェアの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄

キャリア <6198>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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