話題株ピックアップ【昼刊】:東京きらぼし、ベネ・ワン、セブン&アイ
■東京きらぼし <7173> 1,415円 +218 円 (+18.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
12日に決算を発表。「今期経常は82%増で6期ぶり最高益更新へ」が好感された。
東京きらぼしフィナンシャルグループ <7173> が5月12日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比3.5倍の82.2億円に伸び、従来予想の57億円を上回って着地。22年3月期も前期比82.4%増の150億円に拡大を見込み、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
■武蔵精密工業 <7220> 2,107円 +287 円 (+15.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
武蔵精密工業<7220>が4日ぶりに急反発、前日比17.2%高の2134円まで上値を伸ばしている。12日の取引終了後に発表した21年3月期の連結経常利益は前の期比16.4%増の82億7700万円となり、従来予想の51億円を上回って着地。続く22年3月期も前期比82.4%増の151億円に拡大する見通しとなったことが好感されている。前期の利益上振れはASEANや中国、欧州向け販売が伸びたことに加え、徹底した変動費・固定費の管理で採算が改善したことが要因。今期は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた前期から生産が回復し、売上高2300億円と12.4%の増収を見込む。あわせて、前期の年間配当を25円から35円へ増額し、今期は前期比25円増の60円に大幅増配する方針を示しており、これも好材料視されている。
■ベネフィット・ワン <2412> 2,863円 +305 円 (+11.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
ベネフィット・ワン<2412>が急反発している。12日の取引終了後、22年3月期の連結営業利益は前期比20.2%増の117億5000万円になりそうだと発表。配当も前期比6円増の36円に増配する方針としており、これが好感されている。今期はアウトソーシング化の加速を背景に、健康診断・保健指導の運営代行サービスを手掛けるヘルスケア事業の収益が拡大する見通しだ。主力の福利厚生事業における新型コロナウイルス感染症の影響は、下期にかけて徐々に回復する想定としている。なお、同時に発表した21年3月期の営業利益は前の期比16.4%増の97億7400万円だった。併せて、24年3月期に営業利益209億5000万円を目標とする中期経営計画を明らかにしている。
■市光工業 <7244> 774円 +79 円 (+11.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
市光工業<7244>が全般地合い悪に逆行、寄り付きから大口の買い注文が入りカイ気配スタートで上値指向を強めている。同社は自動車照明の大手でドアミラーなどでも実績が高い。世界的に旺盛な自動車販売需要を背景に収益環境は追い風が強い。12日取引終了後に21年12月期第1四半期(1~3月)の決算を発表したが、営業利益段階で前年同期比74%増の24億3700万円と高水準の伸びを示した。これにあわせて通期業績予想の修正も発表、営業利益は従来予想の62億円から73億円(前期比3倍)に大幅増額しており、これを評価する形で投資資金が流入した。
■アイフル <8515> 334円 +34 円 (+11.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
12日に決算を発表。「今期経常は25%増益へ」が好感された。
アイフル <8515> が5月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比11倍の193億円に急拡大し、22年3月期も前期比25.4%増の242億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。
■NISSHA <7915> 1,401円 +105 円 (+8.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
NISSHA<7915>は逆行高、全体リスクオフの流れに抗して急速に切り返す展開となっている。同社は産業資材やデバイス関係の特殊印刷分野に強みを持ち、タブレット向けタッチパネルでは業界大手に位置する。新型コロナウイルスの影響は限定的で産業資材、デバイス事業ともに好調を極め業績を急回復させている。12日取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1~3月)決算は営業利益が前年同期比2.9倍の53億200万円と飛躍的な伸びをみせた。これを受けて通期見通しも従来予想の75億円から105億円(前期比44%増)に大幅上方修正しており、これを手掛かりに物色人気が集中した。
■東洋炭素 <5310> 2,363円 +176 円 (+8.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
12日に決算を発表。「今期経常を一転11%増益に上方修正」が好感された。
東洋炭素 <5310> が5月12日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比52.0%増の12.6億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の35億円→43億円(前期は38.7億円)に22.9%上方修正し、一転して10.9%増益見通しとなった。
■VIX短先物 <1552> 4,030円 +300 円 (+8.0%) 11:30現在
国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。12日の米VIX指数は前日に比べ5.75(26.33%)ポイント高の27.59に急伸。一時、28.38をつけた。米4月消費者物価指数(CPI)が前年同月比4.2%上昇と約12年半ぶりの大幅な伸びを記録。インフレ懸念が高まるなか、NYダウは681ドル安と連日の大幅安となった。市場に不安感が強まるなか、VIX短先物は上昇基調を強めている。
■アース製薬 <4985> 6,530円 +480 円 (+7.9%) 11:30現在
12日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は60%増益で着地」が好感された。
アース製薬 <4985> が5月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比59.6%増の82億円に拡大し、1-6月期(上期)計画の163億円に対する進捗率は50.3%に達し、5年平均の26.9%も上回った。
■メック <4971> 2,621円 +177 円 (+7.2%) 11:30現在
メック<4971>が3日ぶりに急反発。12日の取引終了後、21年12月期上期(1~6月)の連結経常利益を従来予想の11億5000万円から18億5000万円(前年同期比64.3%増)へ引き上げると発表しており、これを好感する買いが向かった。新型コロナウイルス感染拡大によるパソコン・サーバーの旺盛な需要を背景に、半導体を搭載するパッケージ基板向け密着向上剤などの販売が想定より伸びる見込みとなった。また、薬品生産量の増加による利益率改善も上振れに大きく貢献する。併せて、通期の同利益も従来予想の25億円から32億円(前期比34.0%増)へ上方修正し、従来の2期連続での過去最高益予想を更に上乗せした。
■宇部興産 <4208> 2,403円 +151 円 (+6.7%) 11:30現在
宇部興産<4208>は逆行高、一時169円高の2421円まで上値を伸ばす場面があった。テクニカル的にも今週5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、戻り足を明示している。12日取引終了後に発表した22年3月期の業績予想は市況改善効果などを背景に営業利益が前期比43%増の370億円と急回復を見込んでいる。更に同日、発行済み株式数の5.9%相当の600万株、100億円を上限に自社株買いを実施することも併せて発表しており、これが株価に浮揚力を与える形となった。
■みずほリース <8425> 3,470円 +210 円 (+6.4%) 11:30現在
12日に決算を発表。「今期経常は20%増で5期連続最高益、前期配当を8円増額・今期は18円増配へ」が好感された。
みずほリース <8425> が5月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比3.1%増の275億円になり、従来予想の255億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。22年3月期も前期比19.8%増の330億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を84円→92円(前の期は82円)に増額し、今期も前期比18円増の110円に増配する方針とした。
■MDV <3902> 1,931円 +114 円 (+6.3%) 11:30現在
メディカル・データ・ビジョン<3902>が大幅高で5日ぶりに反発している。12日の取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算は、売上高14億2900万円(前年同期比37.1%増)、経常利益4億5300万円(同98.7%増)に拡大しており、これが好感されている。データ利活用サービスで製薬会社向けを中心に大規模診療データベースを活用した調査・分析サービスが大きく伸びた。また、子会社Doctorbookの医療動画配信サービスの売り上げが拡大したことに加え、システム ビィー・アルファの新規連結効果も寄与した。
■丸井グループ <8252> 1,991円 +117 円 (+6.2%) 11:30現在
丸井グループ<8252>が急騰。株価は一時、前日に比べ10%超高に買われ、全般相場が急落するなか逆行高を演じている。今期業績の大幅増益予想と自社株買いの実施が好感されている。同社は12日取引終了後に決算発表を行い、22年3月期の連結営業利益は前期比2.4倍の365億円となる見込みを明らかにした。ショッピングクレジットの順調な拡大が収益増に寄与する。今期配当は前期比1円増の52円が計画されている。同時に、1800万株(発行済み株式総数の8.4%)、300億円を上限とする自社株買いも公表した。取得期間は5月13日から22年3月31日まで。
■セブン&アイ <3382> 4,872円 +280 円 (+6.1%) 11:30現在
セブン&アイ・ホールディングス<3382>が4日ぶり急反発に転じている。5月7日につけた年初来高値4871円を上回り年初来高値に買われた。米有力アクティビストとして存在感を示すバリューアクト・キャピタルが12日、同社の株式を4.4%まで取得したとのメディア報道が株価を強く刺激する格好となっている。セブン&アイはコンビニエンスストア事業を展開する「セブンイレブン」がグループの利益中枢となっているが、このコンビニ事業を分離し独立させた場合、企業価値は大幅に高まるという主張が背景にあるとみられる。市場では「コンビニ事業のスピンオフについてはその通りだが、現時点ではまだ発言力は乏しいだろう。逆に(バリューアクトが)今後も同社株を買い増す可能性が高いとの見方で、短期筋が値上がりを見込んだ買いを入れているもようだ」(ネット証券マーケットアナリスト)という。
■ミツバ <7280> 741円 +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
ミツバ<7280>がストップ高カイ気配となっている。12日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益は前期比60.0%増の140億円になりそうだと発表。また、年間配当は3円と3期ぶりに復配する方針も示しており、これを好感する買いが入っている。今期は原材料価格高騰や半導体供給不足といったリスク要因があるものの、前期のコロナ影響からの回復を背景に売上高は3000億円と20年3月期の水準まで戻る見通し。また、前期に実施した構造改革の効果などで利益も大きく伸びる計画だ。なお、同時に発表した21年3月期の経常利益は前の期比26.9%増の87億4800万円と従来予想の56億円を大幅に上回って着地した。
■アライドアーキテクツ <6081> 782円 +100 円 (+14.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
アライドアーキテクツ<6081>がカイ気配スタートとなっている。12日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益を従来予想の3億4000万円(前期比47.2%増)から5億円(同2.2倍)へ上方修正すると発表。従来の8期ぶりの過去最高益予想を更に上乗せする形となり、これが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとしたマーケティングDX需要の拡大を追い風に、売上高が計画を11.7%も上回る51億6000万円(同23.1%増)に伸びることが利益を押し上げる。なお、同時に発表した1~3月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比56倍の2億7900万円だった。
●ストップ高銘柄
テックポイント・インク <6697> 1,623円 +300 円 (+22.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
ファミリー <8298> 751円 +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
田中化学研究所 <4080> 1,027円 -300 円 (-22.6%) ストップ安 11:30現在
HENNGE <4475> 5,260円 -1,000 円 (-16.0%) ストップ安 11:30現在
WT天然ガス <1689> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
など、3銘柄
株探ニュース