東京株式(大引け)=699円安、米インフレ懸念強まりリスクオフ加速

市況
2021年5月13日 15時42分

13日の東京株式市場は前日のNYダウ急落を受け引き続きリスク回避の売り圧力が強い展開となり、日経平均は下げ足を強める展開となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比699円50銭安の2万7448円01銭と大幅安で3日続落。東証1部の売買高概算は14億835万株、売買代金概算は3兆523億8000万円。値上がり銘柄数は335、値下がり銘柄数は1800、変わらずは57銘柄だった。

きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅な下げとなったことを受け、主力株中心に売りがかさむ展開となった。注目された4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に上回り、インフレ懸念から米長期金利が大きく上昇し市場心理を冷やしている。国内では新型コロナウイルスの感染者数拡大が続き、経済活動が停滞することへの懸念も重荷となった。日経平均寄与度の高い値がさ株に売られるものが目立ち、全体の下げを助長した。日経平均は後場終盤に下げ足を強め下落幅は一時760円前後に広がった。ただ、東証1部の8割強の銘柄が下落したが、中小型株中心にプラス圏で引けている銘柄も300銘柄以上あり、大幅高も散見されるなど全面安商状という印象ではなかった。売買代金は3兆円を上回った。

個別では、売買代金で群を抜いたソフトバンクグループ<9984>だったが700円超の下落となり、ファーストリテイリング<9983>、東京エレクトロン<8035>なども大きく値を下げた。トヨタ自動車<7203>が軟調、任天堂<7974>も売りに押された。日本電産<6594>が冴えず、NEC<6701>の下げも目立つ。日本金属<5491>、アニコム ホールディングス<8715>が急落、

ネクソン<3659>も商いを伴い大きく売り込まれた。マネックスグループ<8698>も下値模索。

半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が大きく買われ、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も買いが優勢だった。NTT<9432>も堅調。ミツバ<7280>がストップ高に買われたほか、武蔵精密工業<7220>、NISSHA<7915>なども値を飛ばした。アイフル<8515>が物色人気、サントリー食品インターナショナル<2587>、ワコム<6727>なども高い。

出所:MINKABU PRESS

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