JCRファーマがストップ高人気、22年3月期の大幅増収増益予想にサプライズ
JCRファーマ<4552>は前場段階で170万株近い出来高をこなし急騰、ストップ高の3330円に買われる人気となった。同社は遺伝子組み換え技術で先駆し、製薬会社として収益性の高さを維持しながら創薬ベンチャーならではの新薬開発力も併せ持ち、バイオ関連株のなかでも投資家の注目度が高い。天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などが業績を牽引、販売を開始するハンター症候群治療薬「イズカーゴ」の収益寄与も見込める。英アストラゼネカの新型コロナワクチン原液の国内製造を受託していることもポイントで、ライセンス事業にも期待がかかっている。
13日取引終了後に発表した21年3月期決算は売上高が前の期比21%増の300億8500万円、営業利益が同2.5倍の82億6900万円と大幅な伸びを達成。更に、22年3月期は売上高が前期比63%増という驚異的な伸長率で490億円を予想、営業利益は同2.3倍の187億円を予想している。年間配当も前期実績比で実質増配となる16円を計画している。予想以上の好決算を受け、買い人気が集中する格好となった。
最終更新日:2021年05月14日 12時33分