話題株ピックアップ【夕刊】(3):スカラ、日本ホスピス、ジェイリース
■スカラ <4845> 771円 +64 円 (+9.1%) 本日終値
スカラ<4845>が急反発。17日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年7月~21年3月)連結決算が、売上高65億9400万円(前年同期比19.2%増)、営業利益1億5900万円(同46.9%減)、純利益27億1400万円(同7.3倍)となり、最終損益が大幅増益となったことが好感された。トレーディングカードゲームのリユースECサイトを運営するEC事業が好調で売上高を牽引したが、新規事業などへの展開に向けた積極的な投資や、人材・教育事業で新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたことなどで営業利益は減益を余儀なくされた。ただ、子会社株式売却益の計上により最終利益は大幅増益となった。なお、21年6月期通期業績予想は、売上高90億~120億円、営業利益1億~5億円、純利益27億~31億円を見込む。同時に、16円を予定していた期末配当を18円に引き上げると発表しており、これも好材料視された。年間配当は34円(前期28円)となる予定だ。
■日本ホスピス <7061> 2,190円 +158 円 (+7.8%) 本日終値
日本ホスピスホールディングス<7061>が高い。横浜市立大学はきょう、日本ホスピスとホスピス住宅における組織改善手法開発の共同研究を開始すると発表しており、これが株価を刺激したようだ。ホスピス住宅とは、医療サポートが継続的に必要な、がん末期やALSなど神経難病の患者が、最期まで生活できる住宅のこと。両者はさまざまなアプローチで「看取りの質」の測定と、在宅ホスピスの質の向上を図る研究に取り組むとしている。
■フォースタートアップス <7089> 1,305円 +92 円 (+7.6%) 本日終値
フォースタートアップス<7089>が反発。17日の取引終了後、投資事業を行う子会社「フォースタートアップスキャピタル」を5月21日に設立すると発表しており、これが好感された。主力サービスであるタレントエージェンシーサービスとのシナジーを創出し、成長産業支援をより強固なものとすることが目的。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。
■明豊ファシリ <1717> 807円 +52 円 (+6.9%) 本日終値
明豊ファシリティワークス<1717>が大幅反発。午前11時30分ごろ、「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ水槽等整備事業にかかる設計・技術協力段階コンストラクション・マネジメント業務(令和3年度業務)」の契約予定事業者に選定され、東京大学と契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回契約を締結したのは、次世代の素粒子観測施設「ハイパーカミオカンデ」の建設に伴う水槽ライニング工事、旋回クレーン工事、PMT(光電子増倍管)支持構造体工事、PMT取付など工事の実施に当たり、設計に関するマネジメント及び設計段階におけるECI(技術提案・交渉方式)事業者からの技術協力に関する発注者の支援を行う業務。パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)による共同企業体で受注した。
■TOREX <6616> 1,909円 +105 円 (+5.8%) 本日終値
トレックス・セミコンダクター<6616>が3日続伸。17日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高260億円(前期比9.6%増)、営業利益20億円(同65.4%増)、純利益14億円(同50.0%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比4円増の40円を予定していることが好感された。半導体市場の旺盛な需要を背景に、前期後半から同社の電源ICに対する需要も堅調に推移しており、この傾向が当面続くと予想している。なお、21年3月期決算は、売上高237億1200万円(前の期比10.3%増)、営業利益12億900万円(同78.3%増)、純利益9億3300万円(同2.2倍)だった。
■ディー・ディー・エス <3782> 199円 +8 円 (+4.2%) 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>が大幅反発。17日の取引終了後、次世代オンライン認証規格「FIDO」に対応したクラウド本人認証「マガタマサービス」に、クライアント証明書の発行・配布ができるクライアント認証機能を追加し、6月1日に提供を開始すると発表しており、これが好感された。同機能は、クライアント証明書をインストールしたユーザーのデバイス(端末)にのみ「マガタマサービス」へのアクセスを許可する機能で、これにより利用する端末単位でのセキュリティー向上を図ることが可能になる。なお、同件が21年12月期業績に与える影響は軽微としている。
■ジェイリース <7187> 1,091円 +43 円 (+4.1%) 本日終値
ジェイリース<7187>が新値追い。同社は賃貸不動産における家賃債務保証業務が主力で、大都市を中心に展開している。17日の取引終了後、時間外救急プラットフォームを提供するファストドクター(東京都新宿区)と業務提携すると発表しており、これが好感されたようだ。この業務提携により、ジェイリースの契約者を対象に夜間往診救急サービス「ファストドクター」の提供を行うほか、専用ダイヤルで医療相談などができるサービスなども提供する。
■グッドパッチ <7351> 2,524円 +77 円 (+3.2%) 本日終値
グッドパッチ<7351>が反発。午前9時30分ごろ、デザイナー特化型キャリア支援サービス「ReDesigner(リデザイナー)」で、副業・フリーランス向けマッチング事業の事前登録を開始したと発表しており、これが好感された。同社では、デジタル領域のデザイン人材が不足するなか、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の流れから多くの企業がデザイン部門を新設し、スタートアップでも創業間もない時期からデザイナーが参画する傾向にあることから、今後も契約形態に縛られない企業のデザイナー需要が増え続けると予想。ReDesignerで副業・フリーランス向けサービスを行うことで、企業と個人のニーズに沿ったマッチング機会を創出するとしている。なお、正式サービス開始は7月を予定している。
■佐鳥電機 <7420> 799円 +24 円 (+3.1%) 本日終値
佐鳥電機<7420>が反発。17日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高が1040億円から1050億円(前期比2.0%減)へ、営業利益を5億7000万円から8億円(同56.3%増)へ、最終損益を2000万円の赤字から4億円の黒字(同7.7倍)へ上方修正し、12円を予定していた期末配当予想を18円に引き上げたことを好感した買いが入った。車載用や通信モジュ-ル用半導体の販売が増加したことに加えて、粗利率の改善も寄与した。なお、年間配当は30円(前期38円)となる予定だ。
■マーチャント <3121> 310円 +7 円 (+2.3%) 本日終値
マーチャント・バンカーズ<3121>が3日続伸。17日の取引終了後、邦徳建設(千葉県松戸市)と業務提携を行うと発表しており、これが好感された。これにより、邦徳建設が大規模な建築工事を受注するにあたり、プロジェクトごとに両社で特別目的会社や共同事業体を組成し、マーチャント手動で必要な資金を調達するという。マーチャントでは、特別目的会社や共同事業体への出資を通じ、連結としてプロジェクトの売り上げ利益を取り込むとしている。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
AOITYO <3975> 860円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース