話題株ピックアップ【昼刊】:エアトリ、リクルート、JAL

注目
2021年5月26日 11時37分

■エアトリ <6191>  2,860円  +249 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

エアトリ<6191>が大幅続伸で2800円台まで買われ、連日の年初来高値更新。中長期的にも同社株にとって2700円近辺は上値のフシとなっており、きょうは2019年2月下旬の2708円を上抜き新局面入り。時価は18年10月以来約2年7カ月ぶりの高値圏に浮上した。航空券予約サイトを運営し、コロナ禍で大きな収益デメリットを被ったが、株価は既に新型コロナウイルスが取り沙汰される遥か以前の株価水準を回復している。21年9月期営業損益は13億円の黒字化を見込むが、一段の上振れが濃厚との見方が広がっている。

■デジタルHD <2389>  2,358円  +174 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

デジタルホールディングス<2389>が5日続伸し年初来高値を更新している。25日の取引終了後、2月10日に発表した自社株買いについて、取得枠の上限を65万株から130万株(発行済み株数の5.86%)へ、取得価額の上限を10億円から20億円へ拡大すると発表しており、これが好感されている。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するため変更するという。なお、取得期間も6月30日までから9月30日までに変更している。

■ミダック <6564>  6,420円  +380 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

ミダック<6564>が3連騰し、連日の上場来高値更新となっている。25日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■シンバイオ製薬 <4582>  1,715円  +65 円 (+3.9%)  11:30現在

シンバイオ製薬<4582>が大幅続伸している。25日の取引終了後、同社が天然痘の予防・治療を除く全ての適応症を対象とした全世界での独占的開発・製造・販売権を供与された抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」について、米キメリックス社が日本における特許を取得したと発表しており、これが好感されている。「ブリンシドフォビル」は、サイトメガロウイルス、アデノウイルス、ヘルペスウイルス、BKウイルス、パピローマウイルス及び天然痘ウイルスなど広範囲のDNAウイルス感染症に対して有効な治療方法となることが期待されており、シンバイオは19年9月にキメリックス社とライセンス契約を締結している。

■三洋化成工業 <4471>  5,570円  +190 円 (+3.5%)  11:30現在

三洋化成工業<4471>が反発。同社の持ち分法適用会社であるAPB(東京都千代田区)は25日、全樹脂電池生産のための第1工場である「APB福井センター武生工場(福井県越前市)」の稼働開始に伴い開所式を行った。APBは、全樹脂電池の製造販売を行うスタートアップ企業で、武生工場は世界初の全樹脂電池の量産工場となる。同電池は従来のリチウムイオン電池よりも製造コスト・リードタイムの削減を実現するとともに、高い異常時信頼性とエネルギー密度を実現している。セルの大型化が可能で形状自由度も高く、定置用蓄電池や各種モビリティ用途にも対応が期待されている。今年10月からの本格稼働が予定されている。

■リクルート <6098>  5,709円  +194 円 (+3.5%)  11:30現在

リクルートホールディングス<6098>の上げ足鮮烈、一時199円高の5714円まで値を飛ばし3カ月ぶりに上場来高値更新となった。株価はきょうで7日続伸となっているが、そのすべてが陽線形成となっており、機関投資家とみられる実需買いの流入を物語っている。コロナ禍にあっても総合人材サービス企業として人材に関連する幅広い分野で実力を発揮、とりわけ求人情報検索エンジン「Indeed」が好調で収益の牽引役を担っている。22年3月期は営業利益段階で1800~2450億円のレンジ予想を出しており、下限の1800億円でも2ケタ増益を確保、中央値の2125億円で前期実績と比較した場合は30%強の増益見通しとなる。また、きょうの大幅高について市場では「25日付の日本経済新聞が、同社と三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が共同で、小売店のスマートフォン会員アプリに決済機能を追加するサービスを開始すると報じたが、メガバンクとの新境地開拓で業容拡大効果が期待され、その第1弾が『無印良品』と伝えられたことで結構なインパクトがあった」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■日本航空 <9201>  2,411円  +64 円 (+2.7%)  11:30現在

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも買い優勢の展開となっており、東証1部33業種中で空運は業種別値上がり率トップとなっている。国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が依然強く、米国が日本への渡航禁止を勧告したほか、緊急事態宣言が延長される可能性も高まっている。しかし一方で、政府主導で大規模なワクチン接種施設が動き始めていることから、新型コロナウイルスの収束に向けた流れを株式市場は織り込み始めた。空運セクターはコロナ禍で最もダメージを受けた業種といってもよく、ワクチン普及に向けた環境の変化で買い戻しを誘発している。

■エーザイ <4523>  7,072円  +69 円 (+1.0%)  11:30現在

エーザイ<4523>は3日ぶりに小反発も上値は重い展開。SMBC日興証券は25日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに、目標株価を7500円から7000円に引き下げた。アルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」の承認可否は米国時間6月7日までであり、その動向に注目している。同証券ではアデュカヌマブの価格想定を下方修正し、その結果、同社株の目標株価を見直している。

■サンリオ <8136>  1,774円  +16 円 (+0.9%)  11:30現在

サンリオ<8136>はしっかり。25日の取引終了後に24年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に営業利益30億円(21年3月期32億8000万円の赤字)を目指すとしたことが好材料視されている。赤字が許容されてきた国内物販でコスト削減などを進め、利益重視の方針に転換するほか、再成長を目指してECやゲーム分野に注力するとしている。

■レーザーテック <6920>  18,700円  +130 円 (+0.7%)  11:30現在

レーザーテック<6920>は3日続伸、戻り足鮮明で25日移動平均線をクリア。更に5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現が接近しており、上値を見込んだ新たな投資資金を誘導している。前日の米国株市場では主要株指数が総じて軟調な展開となったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら続伸した。26日はエヌビディアの2~4月期決算が予定されており、その結果にマーケットの関心が集まっている。半導体は世界的に需給が逼迫しており、半導体メーカーの生産設備増強の必要性から半導体製造装置市場の拡大も見込まれている。特に、高集積化を背景としてEUV(極端紫外線)露光装置などへのニーズが旺盛だ。同社はEUV対応のマスクブランクス検査装置を世界で唯一提供できるオンリーワン企業として注目度が高い。

■トヨタ自動車 <7203>  8,937円  +60 円 (+0.7%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>は全般軟調地合いのなか、前日終値近辺で売り物をこなし頑強な値動き。株価は前日まで3日続伸と戻り足を強めていた。米長期金利が低下基調にあるなかも、足もとドル・円相場が1ドル=108円台後半の推移と落ち着いた推移をみせていることで同社をはじめ自動車株にはポジティブに作用している。世界的な自動車販売の好調が海外機関投資家の買いを誘導している。同社の21年3月期営業利益は減益ながらも2兆2000億円弱と市場コンセンサスを上回っての着地となったが、22年3月期は2兆5000億円と2ケタ伸長が見込まれている。半導体不足による生産調整も自動車需要そのものは旺盛であり、市場では同社の今期収益予想は依然保守的との見方が優勢となっている。また、脱炭素に向け電気自動車(EV)など電動車戦略に積極的な姿勢も評価されており、電動車販売台数については2030年に800万台という新たな数値目標を掲げている。

■サイボウズ <4776>  2,448円  -45 円 (-1.8%)  11:30現在

サイボウズ<4776>が反落している。25日の取引終了後に発表した4月度の月次業績で、営業利益が前年同月比54.4%減となったことが嫌気されている。なお、1月からの累計では10億9900万円(前年同期比13.3%減)となった。

■三菱UFJ <8306>  622.6円  -10.4 円 (-1.6%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売り先行となっている。ここ米国では新型コロナワクチンの普及を背景とした景気回復期待が高まる一方で、FRBの米国債買い入れの動きなどが反映され、長期金利は低下基調となっている。米10年債利回りは前日終値ベースで1.55%台まで急低下した。この長期債利回りの動向を受けて、米国株市場では運用利ザヤが縮小するとの思惑からゴールドマン・サックス、JPモルガン、バンカメなど大手金融機関が軒並み株価を下げている。東京市場でも米国事業を展開する、メガバンクや大手生保にとってはネガティブに働きやすい。国内の大手金融株は5月に入り上昇歩調を強めていたことで、目先利益確定の売り圧力も意識されている。

■住友精密工業 <6355>  2,295円  +205 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

住友精密工業<6355>が大幅反発している。25日の取引終了後に24年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、営業利益46億7000万円(21年3月期5億円の赤字)を目指すとしたことが好材料視されている。事業ポートフォリオ構築による収益基盤の強化を図るほか、不適切事案への対応完了と、再発防止に注力するとしている。

■ウェルス・マネジメント <3772>  1,598円  +87 円 (+5.8%)  11:30現在

ウェルス・マネジメント<3772>が大幅続伸している。25日の取引終了後、サムティ<3244>と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視されている。サムティ社の各種資金及び投資案件の調達力と、ウェルスのグローバルな投資家ネットワークやホテルセクターにおけるアセットマネジメントの経験をそれぞれ活用することで、国内外の不動産市場における新たな展開などを通じた成長及び企業価値の向上を目指すという。また資本面では、サムティがウェルス株272万9600株(議決権ベースで32.02%)を取得するとしている。

●ストップ高銘柄

ランシステム <3326>  678円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

東京ソワール <8040>  725円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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