前日に「売られた株！」総ザライ　―本日への影響は？―

■Ｃｉメディカ <3540> 　6,200円　(-750円、-10.8％)

歯愛メディカル <3540> [ＪＱ]が大幅に3日続落。25日の取引終了後、東京証券取引所のスタンダード市場において上場を維持させることを目的として、大株主の清水清人代表取締役並びにエア・ウォーター <4088> が保有する株式の一部を売却する方針だと発表しており、需給懸念から売られたようだ。流動株式比率25％を満たすよう、両者の保有比率を清水氏約41％（現在49％）、エア・ウォータ34％（同40％）となることを見込むという。なお、売却時期や方法については協議するとしている。

■サイボウズ <4776> 　2,388円　(-105円、-4.2％)

東証1部の下落率10位。サイボウズ <4776> が大幅反落。25日の取引終了後に発表した4月度の月次業績で、営業利益が前年同月比54.4％減となったことが嫌気された。なお、1月からの累計では10億9900万円（前年同期比13.3％減）となった。

■三菱ＵＦＪ <8306> 　625.3円　(-7.7円、-1.2％)

三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ <8306> が反落。ここ米国では新型コロナワクチンの普及を背景とした景気回復期待が高まる一方で、FRBの米国債買い入れの動きなどが反映され、長期金利は低下基調となっている。米10年債利回りは前日25日の終値ベースで1.55％台まで急低下した。この長期債利回りの動向を受けて、米国株市場では運用利ザヤが縮小するとの思惑からゴールドマン・サックス、ＪＰモルガン、バンカメなど大手金融機関が軒並み株価を下げている。東京市場でも米国事業を展開する、メガバンクや大手生保にとってはネガティブに働きやすい。国内の大手金融株は5月に入り上昇歩調を強めていたことで、目先利益確定の売り圧力も意識された。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース