話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジェイテック、日本テレホン、日本アビオ

注目
2021年5月27日 15時18分

■ジェイテック <2479>  280円  +80 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値

ジェイテック<2479>が急騰。自動車やIT業界向けを中心に高い技術力を有するテクノロジスト(設計・開発部門の技術者)の派遣事業を手掛けている。22年3月期は営業赤字を脱却する見通しながら1000万円の黒字見通しと回復色は鈍い。しかし、マーケットで一躍注目を集めたのは、同社がリリースした24年3月期を最終年度とする中期計画で、そこでは知財リース事業を強固にするため、テクノロジスト700人体制を急ぎ、業績面では24年3月期に営業利益段階で1億8800万円(前期実績は5600万円の赤字)を目指すというもの。小型株で急騰性の高さが特徴であり、一昨年10月にも急騰を演じ、200円近辺の株価を短期間で300円台まで浮上させた経緯がある。今回の上昇パフォーマンスもその再現となった。

■日本テレホン <9425>  486円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

日本テレホン<9425>がストップ高。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「総務省は格安スマートフォン事業者が携帯電話大手に支払う通話回線の利用料について、大手に情報開示を求める制度を検討する」と報じられており、情報開示が利用料交渉にプラスに働くとの思惑から買われたようだ。記事によると、通話回線は相対契約で貸出料が決まっているが、標準的な利用料の開示により、適正な交渉を促すのが狙いという。

■日本アビオニクス <6946>  3,525円  +460 円 (+15.0%) 一時ストップ高   本日終値

日本アビオニクス<6946>が急騰。同社はNEC系の防衛・産業用機器メーカー大手で、足もとの業績は赤外線機器や5G関連機器需要の獲得が進み急速に拡大基調にある。26日取引終了後に発表した21年3月期の営業利益は13億6300万円(前の期実績は8300万円)と急変貌を果たし、続く22年3月期も前期比14%増の15億5000万円を見込んでいる。これがポジティブサプライズとなり高水準の買いを呼び込む形となった。

■みらいワークス <6563>  1,225円  +110 円 (+9.9%)  本日終値

みらいワークス<6563>が3連騰。この日、電通グループ<4324>傘下のニューホライズンコレクティブ(以下「NH社」)と業務提携すると発表しており、これが好感された。両社がそれぞれ提供する大手企業のミドル・シニア人材を対象としたキャリア支援事業を通じて、新たな仕事の紹介や多様な働き方を実現するプラットフォームを共創するのが狙い。また、みらいWKSのプロフェッショナル登録人材とNH社メンバーとのコラボレーションなどによる更に高度なプロフェッショナルワークの提供や、地方副業プラットフォーム「Skill Shift」や地方転職プラットフォーム「Glocal Mission Jobs」が推進する地方創生関連事業における人材連携の検討も進めるとしている。

■GFA <8783>  204円  +14 円 (+7.4%)  本日終値

GFA<8783>が大幅高で3日続伸。26日の取引終了後、DKアソシエイション(東京都港区)と共同で開発中のゲームアプリ「ザ・峠~DRIFT KING 1980~」の配信時期を5月中から6月末までに変更すると発表。ただ、その理由として、想定以上の事前登録があり、サーバー環境の安定性向上などの検証及び増強を実施する必要があると判断したためとしていることから、ヒット化を期待した買いが入っているようだ。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。

■大真空 <6962>  3,180円  +170 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

大真空<6962>が全体地合い悪をものともせず3連騰で連日の年初来高値更新。時価は2008年以来約13年ぶりの高値圏を走る。水晶デバイス専業大手で世界でもトップクラスの商品競争力を持っており、高速通信規格5G対応スマートフォンや5G基地局向けで高水準の受注を獲得し業績に反映させている。水晶発振器ではこれまでのTCXO(温度補償水晶発振器)よりも小型で低消費電力のOCXO(恒温槽付水晶発振器)を開発するなど5G関連の需要開拓を進め、中期的にも収益成長期待が強い。本業のもうけを示す営業利益は21年3月期に前の期比7.5倍の変貌を遂げたが、続く22年3月期も前期比44%増の30億円を見込むなど目を見張る高成長が続く。PERは依然として15倍台にとどまり指標面からも割高感はない。

■カラダノート <4014>  1,528円  +70 円 (+4.8%)  本日終値

カラダノート<4014>が急伸。26日の取引終了後、シルバーライフ<9262>と業務提携したと発表したことが好感された。今回の提携では、カラダノートユーザー向けにシルバライフが提供する健康志向の冷凍弁当のプロモーションを行い、食にまつわる生活課題に対するソリューションを提案するという。また、今後はカラダノートのデータベースを利活用し、ユーザー個々により合致した商品・サービスの開発やOEM提供など新たな価値提供についても検討を進めるとしている。

■エンバイオH <6092>  634円  +29 円 (+4.8%)  本日終値

エンバイオ・ホールディングス<6092>は大幅高。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を7万株(発行済み株数の1.05%)、または5000万円としており、取得期間は5月27日から6月17日まで。経営環境の激しい変化に柔軟に対応するための機動的な資本政策の遂行及び将来の株主還元策の一環並びに資本効率の向上を図るためとしている。

■AI CROSS <4476>  1,893円  +68 円 (+3.7%)  本日終値

AI CROSS<4476>が大幅高で3日続伸。26日の取引終了後、SMS配信を中心とするサービス利用企業数が累計4000社を突破したと発表しており、これが好材料視された。コロナ禍でIT・DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進み、セキュリティーの観点から本人認証の手段としてSMSが活用される場面が急増したという。これによりSMS配信サービスを行う主要企業3社の直近2年の成長率は平均で、前年比35%増程度で推移しているとした。

■ポラリスHD <3010>  121円  +2 円 (+1.7%)  本日終値

ポラリス・ホールディングス<3010>が高い。26日の取引終了後、親会社のスター・アジア・オポテュニティー3との間で、9億円のコミットメントライン契約を締結したと発表しており、財務強化につながるとの見方から買いが入ったようだ。資金使途は運転資金で、コロナ禍で凍り付いたホテル物件取引市場で競争力の高いホテルを割安に購入し、高い株主利益率を目指すという成長戦略をより確実なものにするのが狙いとしている。

●ストップ高銘柄

テクノマセマティカル <3787>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値

ランシステム <3326>  778円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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