27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ141ドル高、労働市場の改善に期待

市況
2021年5月28日 7時41分

■NY株式:NYダウ141ドル高、労働市場の改善に期待

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は141.59ドル高の34464.64ドル、ナスダックは1.72ポイント安の13736.28で取引を終了した。朝方発表された週次新規失業保険申請件数がパンデミックが始まって以来の最低水準に改善し、市場予想をも下回ったため、労働市場の改善が加速しているとの見方から、寄り付き後、上昇。景気敏感株を中心に買われた。一方、長期金利が上昇したことはナスダックの重石に。おおむねプラス圏で推移するも引けにかけて前日の終値近辺でもみ合い、わずかに下落して取引を終えた。セクター別では、自動車・自動車部品や資本財が上昇した一方、家庭・パーソナル用品が下げた。

欧州の航空機メーカーエアバスが旅客機の生産目標を引き上げたことを受けて、ボーイング(BA)やゼネラル・エレクトリック(GE)にも買いが波及。自動車メーカーのフォード・モーター(F)はRBCキャピタルマーケッツが投資判断を引き上げたことを受けて、連日の上昇となった。ディスカウント店チェーンのダラー・ツリー(DLTR)は第1四半期決算で予想を上回る内容を発表したものの、通期の見通しが予想を下回ったことが失望され、下落。前日引け後に決算を発表した企業向けにID管理システムを提供するオクタ(OKTA)は、通期の1株損益見通しの赤字幅が市場予想より大きかったことに加え、CFOの退任を発表したことも嫌気され、下落した。

イエレン財務長官は下院の歳出委員会で、高水準のインフレは年末まで続くだろうとしながらも、依然として一時的なものとの見方を維持していると述べた。また、バイデン政権の歳出計画は、インフレの押し上げ要因にはならないとの見方を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利上昇や日本の宣言延長などでドル買い・円売り

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円22銭から109円92銭まで上昇し、109円84銭で引けた。この日発表された米国の経済指標は強弱まちまちの結果だったが、「バイデン大統領がインフラ拡充に6兆ドルの予算提案へ」との報道をきっかけに長期金利が上昇したとみられ、ドル買いが優勢になった。また、日本の緊急事態宣言の延長が決定的なことや米株高を受けて、円売りも強まったもよう。

ユーロ・ドルは1.2180ドルから1.2211ドルでもみ合いとなり、1.2195ドルで引けた。ユーロ・円は133円22銭から134円06銭まで上昇した。

ポンド・ドルは1.4154ドルから1.4219ドルまで上昇。ブリハ英中銀金融政策委員が労働市場次第で来年の早期の利上げも可能との見解を示し、ポンド買いが強まった。

ドル・スイスフランは0.9009フランまで上昇後、0.8965フランまで下落した。

■NY原油:続伸で66.85ドル、需要増大の思惑強まる

NY原油先物7月限は、続伸(NYMEX原油7月限終値:66.85 ↑0.64)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+0.64ドルの66.85ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.47ドル-66.90ドル。ロンドン市場で65.47ドルまで下落したが、ニューヨーク市場では米国経済の回復による需要増加を期待した買いが優勢となり、一時66.90ドルまで一段高となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 42.55ドル +0.51ドル(+1.21%)

モルガン・スタンレー(MS) 90.30ドル +0.95ドル(+1.06%)

ゴールドマン・サックス(GS)371.37ドル +3.97ドル(+1.08%)

インテル(INTC) 57.73ドル +0.81ドル(+1.42%)

アップル(AAPL) 125.28ドル -1.57ドル(-1.24%)

アルファベット(GOOG) 2402.51ドル -31.02ドル(-1.27%)

フェイスブック(FB) 332.75ドル +5.09ドル(+1.55%)

キャタピラー(CAT) 241.28ドル +3.57ドル(+1.50%)

アルコア(AA) 39.01ドル +2.46ドル(+6.73%)

ウォルマート(WMT) 141.69ドル -0.48ドル(-0.34%)

《ST》

提供:フィスコ

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