10万円以下で買える、財務健全&低PBR 19社【2部・新興】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証2部、新興企業では697社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが0.8倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証2部、ジャスダック銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額が50億円以上、(3)株主資本比率が70%以上、(4)実績PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる19社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは28日現在)
なお、28日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【東証1部】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本 実績
コード 銘柄名 市場 金額 比率 PBR
<7624> NaITO JQ 16800 72.2 0.77
<4987> 寺岡製 東2 38600 78.4 0.34
<6091> ウエスコHD 東2 45800 79.5 0.49
<6964> サンコー 東2 50300 70.7 0.34
<6488> ヨシタケ JQ 54000 86.3 0.57
<6994> 指月電 東2 56200 76.5 0.77
<5984> 兼房 東2 62100 86.0 0.36
<1994> 高橋ウォール JQ 68100 76.7 0.57
<2329> 東北新社 JQ 69400 78.7 0.44
<4621> ロック 東2 75500 82.7 0.37
<3440> 日創プロニ 東2 78000 77.9 0.53
<4761> さくらKCS 東2 81700 73.7 0.54
<4364> マナック 東2 84100 74.8 0.68
<6912> 菊水電子 JQ 89800 83.3 0.75
<6863> ニレコ JQ 91300 87.8 0.50
<3435> サンコテクノ 東2 92300 75.2 0.54
<3892> 岡山製紙 JQ 94200 70.9 0.50
<9036> 東部ネット JQ 95900 84.6 0.28
<6271> ニッセイ 東2 99000 93.9 0.65
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※直近予想が最終赤字の企業は対象から除いた。
株探ニュース