話題株ピックアップ【昼刊】:稀元素、バイセル、トヨタ

注目
2021年6月4日 11時39分

■第一稀元素化学工業 <4082>  1,805円  +129 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

第一稀元素化学工業<4082>が全体下げ相場に逆行し大幅高で4日続伸、連日の年初来高値更新となった。電材向けジルコニウム化合剤の大手で自動車排ガス触媒も製造するほか、燃料電池材料や電気自動車(EV)向け2次電池材料も手掛けていることで脱炭素関連の有力株として注目度が高い。業績面では22年3月期にトップラインが前期比24%増の高い伸びを見込んでおり、増収効果を背景に営業利益は前期実績に対し約1.5倍の30億円を計画している。信用買い残も軽く、株式需給面でも買いやすさがある。2017年9月に上場来高値1805円をつけているが、3年9カ月ぶりの更新が目前となった。

■バイセル <7685>  3,995円  +275 円 (+7.4%)  11:30現在

BuySell Technologies<7685>が急反発している。この日、国内5店舗目となるリユース店舗である「なんばCITY店」(大阪市中央区)をオープンしたと発表しており、これが好材料視されている。「なんばCITY店」は関西初の店舗で、同社店舗としては最大の敷地面積を生かし、ゆとりのある個室スペースを用意。同社では、気軽にリユース体験を提供するために19年12月からリユース品の買い取り・販売を行う店舗出店を進めており、今回の出店による業績への貢献が期待されている。

■中央発條 <5992>  1,298円  +72 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

中央発條<5992>が年初来高値を更新している。3日の取引終了後、自動車の足回りに使用するシャシばね「スタビライザー」が、マツダ<7261>とホンダ<7267>に新たに採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。同製品は、車のカーブ時の走行安全性を高める重要な部品で、高い性能や品質が評価されたという。マツダへのシャシばねの納入は18年ぶりで、受注獲得に合わせて藤岡工場(愛知県豊田市)と100%子会社の長崎中発(長崎県)の工場それぞれに生産ラインを1本ずつ新設し、22年1月納入に合わせ生産体制を整える予定。また、ホンダはタイ子会社での受注獲得で、21年10月に生産を開始する予定。なお、タイでのシャシばね事業は、今後更なる拡販が決まっており、順次能力増強を図るとしている。

■ワールド <3612>  1,572円  +85 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

3日に発表した「5月既存店売上高は82.9%増」が買い材料。

5月既存店売上高は前年同月比82.9%増。

■TOKYO BASE <3415>  742円  +28 円 (+3.9%)  11:30現在

TOKYO BASE<3415>は続伸している。3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比42.4%増と3カ月連続で前年実績を上回っており、これが好感されている。前年に実施したクーポン・タイムセールなどの在庫消化施策の反動でECは同10.4%減となったものの、実店舗は大幅増となったことが牽引した。緊急事態宣言発令に伴う休業期間・対象地域が前年同月に比べて少なったことが影響した。なお、中国及び国内の新規出店が寄与し全社売上高は同84.7%増だった。

■東京センチュリー <8439>  6,510円  +140 円 (+2.2%)  11:30現在

東京センチュリー<8439>が反発。3日の取引終了後、米国子会社が米ディーラー会社Work Truck Directの全株式を取得し、完全子会社化したと発表しており、今後の業績への貢献が期待されているようだ。Work Truck Directは、EC向け中小型トラックや樹木整備機器といった特殊仕様の車両・機器などに特化したディーラー。今後、すでに東京センチュの完全子会社となっている米国の独立系リース・ファイナンス会社との連携を強化し、特殊仕様の車両・機器のパーツ交換や修理対応のほか、新サービスの展開なども図り、米国事業の成を加速させていく。

■トヨタ自動車 <7203>  9,890円  +100 円 (+1.0%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が全体軟調地合いのなか4日続伸と気を吐いている。また、今週に入り年初来高値を更新したホンダ<7267>も同じく4日続伸と上値追いを継続。前日に続いて自動車株には根強い買いが入っているが、その背景には海外マネーを誘引する“トヨタ効果”に加え、足もと外国為替市場でドル高・円安が進んでいることがある。ドル・円相場は米長期金利の上昇を背景とした日米金利差拡大を受け、1ドル=110円30銭近辺で推移するなど円安が進行、フシ目の110円ラインを再び突破した。自動車セクターは輸出セクターのなかでも特に為替感応度が高く、輸出採算改善期待から株価にポジティブに働いている。

■東京ソワール <8040>  1,483円  +208 円 (+16.3%) 一時ストップ高   11:30現在

東京ソワール<8040>の上げ足が止まらない。同社は婦人フォーマルウェアの最大手で百貨店や量販店向けに展開する。コロナ禍で業績は低迷しているものの、株価は需給思惑を背景に5月下旬から急速人気化、前日まで11連騰と異彩を放ち、この間に2.5倍化した。きょうは更に上値追いが加速し、カイ気配のまま水準を切り上げている。フリージア・マクロス<6343>が3日付で財務省に提出した大量保有報告書と変更報告書によると、フリージアが保有する同社株の保有比率は7.75%となり、新たに5%を超えたことが判明、これが需給相場に拍車をかけている。

■サニックス <4651>  380円  +35 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

サニックス<4651>が急反騰し年初来高値を更新している。3日に行われた国土交通省、経済産業省、環境省による有識者会議「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」で、国や地方自治体が公共建築物を新たにつくる場合は太陽光発電設備の設置を標準化することが盛り込まれていることを受けて、同社や明治機械<6334>など太陽光発電関連の一角に思惑的な買いが入っているようだ。

■小野測器 <6858>  600円  +55 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

小野測器<6858>は急伸している。きょう付けの朝日新聞朝刊で、「自動車が実際に走行した時の燃費(実燃費)を正確に把握するため、国土交通省は、燃費を記録する装置を新車に搭載するよう、メーカーに義務づける方針を固めた」と報じられており、燃料計測装置や燃料流量計などを手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。記事によると、自動車メーカーが公表する「カタログ燃費」と実燃費とのずれを指摘する声が高まっていることを背景に、国交省が来週にも関係規定を改正し、早ければ23年10月以降の新車から順次適用する方針という。

■富士石油 <5017>  298円  +27 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

富士石油<5017>が急反発し年初来高値を更新した。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が3日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、富士石油株の保有割合が5.03%から6.20%へ増加したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は引き続き、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしている。報告義務発生日は5月27日。

■アクセスHD <7042>  1,644円  +107 円 (+7.0%)  11:30現在

アクセスグループ・ホールディングス<7042>が4連騰し連日の年初来高値更新となっている。3日の取引終了後、教育機関支援事業を展開する子会社アクセスネクステージが、京阪神私立大学入試広報懇談会が主催し京都、大阪、神戸の3会場で開催される「第43回私立大学展私立大学進学説明会」の運営業務を継続受託したと発表しており、これが好感されている。同説明会は京都、滋賀、大阪、奈良、和歌山、兵庫の2府4県の私立大学57校が加盟する「京阪神私立大学入試広報懇談会」が主催する近畿圏最大規模の大学進学説明会。アクセスネクステージは14年連続で運営業務を受託し、事務局業務及び会場運営全般を担当するという。

■東天紅 <8181>  1,059円  +51 円 (+5.1%)  11:30現在

東天紅<8181>が商いを伴い急伸、一時前日比290円高の1298円まで買われた。きょう、上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」に妊娠の兆候が確認されたことが複数のメディアで報じられており、これを受けてパンダ関連株に位置づけられる同社に思惑的な買いが入っているようだ。同じく、仏料理店の老舗で上野周辺にも店舗を構える精養軒<9734>も上昇している。

■Link-U <4446>  1,142円  +39 円 (+3.5%)  11:30現在

Link-U<4446>は大幅高で3日ぶりに反発している。3日の取引終了後、日本や韓国、中国などアジアのマンガコンテンツを、英語やスペイン語、ポルトガル語といったさまざまな言語に翻訳及びローカライズする事業を手掛ける米コミキー・メディア(オレゴン州)社と資本・業務提携すると発表しており、これが好感されている。今回の提携により、両社の強みを合わせた新事業として、日本マンガを含むアジアコンテンツの世界配信プラットフォームサービス「Comikey」を立ち上げ、出版社から預かった作品を翻訳及びローカライズして全世界に向けて配信するという。また、資本面ではコミキー・メディア社の第三者割当増資を引き受けることで約1億円を出資し、議決権所有割合50%を有する持ち分法適用関連会社にする。なお、同件による21年7月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

山大 <7426>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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