注目銘柄ダイジェスト(前場):富士石油、稀元素、アクセスグループなど
アクセスグループ<7042>:1644円(+107円)
年初来高値。教育機関支援事業を展開する子会社のアクセスネクステージ(東京都渋谷区)が第43回私立大学展私立大学進学説明会の運営業務を継続受託したと発表している。同説明会は、私立大学57校が加盟する京阪神私立大学入試広報懇談会が主催し、京都、大阪、神戸の3会場で開催される。アクセスネクステージによる運営業務受託は14年連続で、事務局業務や会場運営全般を担当する。
ピープル<7865>:1010円(-52円)
大幅に4日ぶり反落。22年1月期第1四半期(21年2-4月)の営業利益を0.33億円(前年同期実績は非開示)と発表している。国内販売で玩具・遊具・自転車が好調に推移したほか、海外販売も米国向けを中心に販売代理店からの注文が順調に入った。第2四半期累計(21年2-7月)予想は0.50億円。通期予想は未定。第1四半期は会社計画(0.01億円)を上回ったが、材料出尽くし感から売り優勢となっている。
ナトコ<4627>:1782円(+12円)
年初来高値。21年10月期の営業利益を従来予想の16.00億円から19.40億円(前期実績14.41億円)に上方修正している。塗料事業やファインケミカル事業の受注が想定を上回って推移しているため。原価低減によるコストダウンも利益を押し上げる見通し。併せて中間配当を従来予想の20.00円から29.00円(前期中間実績18.00円)に、期末配当を24.00円から29.00円(前期末実績22.00円)に増額修正した。
LinkーU<4446>:1142円(+39円)
大幅反発。前日にComikey Mediaへの資本参加、及びライセンス契約を締結したことを発表している。Comikey Mediaは、日本・韓国・中国を主としたアジアのマンガコンテンツを、英語やスペイン語、ポルトガル語といった世界中の様々な言語に翻訳及びローカライズするビジネスを展開している。第三者割当増資を引き受けて約1億円を出資するほか、日本マンガなどアジアコンテンツの全世界配信プラットフォームサービスを立ち上げるようだ。
稀元素<4082>:1805円(+129円)
大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を1040円から2010円にまで引き上げている。大きく悪化した業績は21年3月期下期以降、自動車販売の増加に伴い触媒向けが大きく回復しており、業績予想を上方修正しているもよう。22年3月期は会社計画30億円を大幅に上回る41億円、前期比倍増の水準にまで引き上げている。
中央発条<5992>:1298円(+72円)
大幅続伸。自動車の足回りに使用するシャシばね「スタビライザー」が、マツダ<7261>とホンダ<7267>に新たに採用されたと発表している。同製品は車のカーブ時の走行安全性を高める部品となっている。マツダについては、シャシばねで量産品を納入することは18年ぶりとなるもようで、22年1月納入に合わせ生産体制を整えるとしている。ホンダ向けに関しては、21年10月に生産開始予定、順次能力増強を行っていく計画としている。
レンゴー<3941>:952円(+43円) +47
大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「1」に一気に2段階格上げ、目標株価も900円から1300円に引き上げている。市況影響の大きさをこれまでディスカウント要因としてきた。ただ、コロナ禍という不透明な状況下でも高水準の営業利益を確保するなど、変革効果による収益基盤の強化が図れており、海外事業の収益力強化に対する姿勢と併せて、収益安定とその後の成長性も描けてきたため、ディスカウントを取り除くとしている。
富士石油<5017>:298円(+27円)
大幅反発。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスの買い増しが前日の大量保有報告書で明らかになっている。5月27日の同報告書では保有割合が5.03%であったが、今回は6.20%にまで上昇している。投資目的としては前回同様、投資及び状況に応じて経営陣への助言や重要提案行為等を行うこととしている。一段の買い増し、並びに、企業価値向上に向けた提案が行われるとの思惑が強まる形になっているようだ。
《ST》