前週末4日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年6月7日 5時30分

■レンゴー <3941>  960円 (+51円、+5.6%)

レンゴー <3941> が続急伸。大和証券は3日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「1(買い)」へ2段階引き上げた。目標株価は900円から1300円に見直した。同証券では、22年3月期の連結営業利益は前期比6%増の425億円(会社計画420億円)と最高益更新を予想。段ボールの販売回復や電気機械業界向けなどを中心としたミックス改善、海外事業などの堅調な推移を見込んでいる。特に、コロナ禍のなかでも高水準の利益を確保したのは、同社が取り組んできた総合パッケージ企業への変革による効果と評価。海外事業の収益強化に対する姿勢も感じられ、収益安定とその後の成長性も描けてきた、とみている。

■アクセスHD <7042>  1,616円 (+79円、+5.1%)

アクセスグループ・ホールディングス <7042> [JQ]が4連騰し連日の年初来高値更新となった。3日の取引終了後、教育機関支援事業を展開する子会社アクセスネクステージが、京阪神私立大学入試広報懇談会が主催し京都、大阪、神戸の3会場で開催される「第43回私立大学展私立大学進学説明会」の運営業務を継続受託したと発表しており、これが好感された。同説明会は京都、滋賀、大阪、奈良、和歌山、兵庫の2府4県の私立大学57校が加盟する「京阪神私立大学入試広報懇談会」が主催する近畿圏最大規模の大学進学説明会。アクセスネクステージは14年連続で運営業務を受託し、事務局業務及び会場運営全般を担当するという。

■T-BASE <3415>  750円 (+36円、+5.0%)

TOKYO BASE <3415> が続急伸。3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比42.4%増と3ヵ月連続で前年実績を上回っており、これが好感された。前年に実施したクーポン・タイムセールなどの在庫消化施策の反動でECは同10.4%減となったものの、実店舗は大幅増となったことが牽引した。緊急事態宣言発令に伴う休業期間・対象地域が前年同月に比べて少なったことが影響した。なお、中国及び国内の新規出店が寄与し全社売上高は同84.7%増だった。

■日医工 <4541>  912円 (+37円、+4.2%)

日医工 <4541> が大幅続伸。4日午前中のテレビ朝日系ニュースで、「新型コロナウイルスの治療薬候補として臨床研究が進められている薬『フサン』が変異ウイルスにも効く可能性があるという実験結果が出たことが分かった」と報じられており、フサンを供給する同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■リンクユー <4446>  1,142円 (+39円、+3.5%)

Link-U <4446> が大幅高で3日ぶりに反発。3日の取引終了後、日本や韓国、中国などアジアのマンガコンテンツを、英語やスペイン語、ポルトガル語といったさまざまな言語に翻訳及びローカライズする事業を手掛ける米コミキー・メディア(オレゴン州)社と資本・業務提携すると発表しており、これが好感された。今回の提携により、両社の強みを合わせた新事業として、日本マンガを含むアジアコンテンツの世界配信プラットフォームサービス「Comikey」を立ち上げ、出版社から預かった作品を翻訳及びローカライズして全世界に向けて配信するという。また、資本面ではコミキー・メディア社の第三者割当増資を引き受けることで約1億円を出資し、議決権所有割合50%を有する持ち分法適用関連会社にする。なお、同件による21年7月期業績への影響は軽微としている。

■東京センチュ <8439>  6,580円 (+210円、+3.3%)

東京センチュリー <8439> が大幅反発。3日の取引終了後、米国子会社が米ディーラー会社Work Truck Directの全株式を取得し、完全子会社化したと発表しており、今後の業績への貢献が期待されたようだ。Work Truck Directは、EC向け中小型トラックや樹木整備機器といった特殊仕様の車両・機器などに特化したディーラー。今後、すでに東京センチュの完全子会社となっている米国の独立系リース・ファイナンス会社との連携を強化し、特殊仕様の車両・機器のパーツ交換や修理対応のほか、新サービスの展開なども図り、米国事業の成を加速させていく。

■サンオータス <7623>  448円 (+12円、+2.8%)

サンオータス <7623> [JQ]が続伸。4日付の日本経済新聞電子版で、「電動キックスケーターが『地域の足』として注目を集めている」と報じられており、なかで、同社が観音崎京急ホテル(神奈川県横須賀市)など京浜急行電鉄 <9006> グループと共同で4月に開始した電動キックスケーターのシェアリングサービスが紹介されており、これが好材料視されたようだ。

■エーアイ <4388>  1,725円 (+43円、+2.6%)

エーアイ <4388> [東証M]が反発。3日の取引終了後、音声合成エンジンAITalk5による新サービス「AITalk5 声の職人クラウド版」及び「AITalk5 Web読み職人」を11日から提供開始すると発表しており、これが好感されたようだ。「AITalk5 声の職人クラウド版」は、ウェブブラウザ上でテキストを入力するだけで簡単に音声ファイルが作成できるサービスで、動画ナレーションや電話ガイダンス音声、製品・サービスのガイダンス音声での利用が想定されている。「AITalk5 Web読み職人」は、ウェブサイトにタグを埋め込むことで音声読み上げ機能付きのページを実現するもので、これまで提供してきた「AITalk Web読み職人」は自治体を中心に導入が進んでいる。

■Jテック・C <3446>  3,115円 (+65円、+2.1%)

ジェイテックコーポレーション <3446> が続伸。3日の取引終了後、米国シカゴのアルゴンヌ国立研究所にある世界有数の大型放射光施設APSから、第4世代へのアップグレードに伴う新設ビームラインの各種超高精度ミラーを一括で受注したと発表しており、これが好感された。受注金額は約2億円で、18年6月に発表した米スタンフォード大学内にある、SLAC国立加速器研究所のX線自由電子レーザー施設LCLSからの一括受注に次ぐ規模となる。なお、22年6月期に売り上げ計上を見込む。また、LCLSからの追加受注が増加しているほか、APS以外の他の施設においても順次アップグレードを控えている状況としている。

■トヨタ <7203>  9,949円 (+159円、+1.6%)

トヨタ自動車 <7203> が全体軟調地合いのなか4日続伸。また、今週に入り年初来高値を更新したホンダ <7267> も同じく4日続伸と上値追いを継続。前日3日に続いて自動車株には根強い買いが入ったが、その背景には海外マネーを誘引する“トヨタ効果”に加え、4日は外国為替市場でドル高・円安が進んだことがある。ドル・円相場は米長期金利の上昇を背景とした日米金利差拡大を受け、1ドル=110円30銭近辺で推移するなど円安が進行、フシ目の110円ラインを再び突破した。自動車セクターは輸出セクターのなかでも特に為替感応度が高く、輸出採算改善期待から株価にポジティブに働いた。

■LTS <6560>  3,435円 (+40円、+1.2%)

エル・ティー・エス <6560> が4日ぶりに反発。3日の取引終了後、上限を5万株(発行済み株数の1.21%)、または1億6975万円とする自社株を、4日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好材料視された。

※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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