前場に注目すべき3つのポイント~SQ控え積極的な売買は期待しづらいが先高期待は強い~

市況
2021年6月7日 8時29分

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:SQ控え積極的な売買は期待しづらいが先高期待は強い

■ハイレックス、2Q営業利益 171.4%増 34.94億円、進捗率62.3%

■前場の注目材料:岩谷産業、国内外で水素に600億円、23年度まで

■SQ控え積極的な売買は期待しづらいが先高期待は強い

7日の日本株市場は堅調な相場展開が見込まれる。4日の米国市場ではNYダウが179ドル高だった。5月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比55万9000人の増加と市場予想は下回った一方、失業率は前の月から低下し市場予想より改善が見られた。連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和の縮小を急ぐほどでないと受け止められ、買い優勢の展開に。また、長期金利が低下したことで、ハイテク株にも買いが入った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の29120円。円相場は1ドル109円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行の展開になろう。雇用統計の結果を受けた米国市場の反応を受けて、先週上値の重さが意識されていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株への見直しが意識されやすく、日経平均をけん引する展開が見込まれる。日経平均は足元で25日線を支持線とする一方で、75日線が上値抵抗線として意識されており、抵抗線である75日線を捉えてくるかが注目されそうである。

市場は米金融政策の行方について見極めたいとする模様眺めムードが強いほか、今週は週末にメジャーSQを控えていることから、先物市場はロールオーバー中心の取引となるため、トレンドを取りに行く積極的な売買は期待しづらいところである。ただし、75日線を捉えてくる動きが強まるようだと、足元のもち合いレンジを切り上げてくる可能性が高まり、ヘッジ対応の買いなども意識されやすいところである。

また、米国内では、共和党が反対する28%への法人増税案の撤回を提案し、最低15%の法人税納付義務へとした。G7財務相会合では、大企業に対する世界的な最低法人税率を少なくとも15%にするなど、税制に関する世界的合意の枠組みで一致した。米国でのインフラ投資計画の議会通過を可能にするような妥協案は評価されやすく、押し目買い意欲は強そうである。

■ハイレックス、2Q営業利益 171.4%増 34.94億円、進捗率62.3%

ハイレックス<7279>は、第2四半期決算を発表。売上高は前年同期比8.4%増の1154.92億円、営業利益は同171.4%増の34.94億円だった。主に中国、韓国、日本での売上が堅調に推移。営業利益の通期計画に対する進捗率は62.3%となる。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(34756.39、+179.35)

・ナスダック総合指数は上昇(13814.49、+199.98)

・シカゴ日経225先物は上昇(29120、大阪比+190)

・SOX指数は上昇(3214.14、+74.95)

・VIX指数は低下(16.42、-1.62)

・米原油先物は上昇(69.62、+0.81)

・米長期金利は低下

・海外コロナワクチン接種の進展

・世界的金融緩和の長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・岩谷産業<8088>国内外で水素に600億円、23年度まで

・日産自<7201>戦略EVに日本限定車、ブランド復権期す

・ホンダ<7267>栃木の4輪エンジン部品工場を25年に閉鎖

・トヨタ<7203>トヨタなど、福島で水素社会実装、FCトラック活用

・酒井重<6358>新中計、売上高300億円、道路機械、北米の営業増員

・高砂熱<1969>VOC放出量95%減、回収システム実証

・川重<7012>最新ヘリで型式証明、有効搭載重量150kg増

・グローリー<6457>リディッシュと提携

・NTT<9432>NTTと楽天、ワクチン職域接種、10万人規模

・キヤノン<7751>ブラジルでデジカメ生産終了、販売は継続

・AGC<5201>EUV半導体材料の需要拡大、素材各社、回路微細化で商機

・三洋化成<4471>農業ソリューション参入、ペプチド使い実証

・UACJ<5741>新ブランド展開、環境配慮型アルミ製品

・三菱ガス<4182>炭素繊維プリプレグ開発、常温保管でコスト低減

・オリンパス<7733>科学事業を分社し完全子会社化検討

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・時間未定 中・5月輸出(前年比予想:+32.0%、4月:+32.3%)

・時間未定 中・5月輸入(前年比予想:+54.5%、4月:+43.1%)

《ST》

提供:フィスコ

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