日経平均は61円安でスタート、エーザイやルネサスなどが下落/寄り付き概況

市況
2021年6月10日 9時26分

日経平均 : 28799.74 (-61.06)

TOPIX  : 1951.56 (-5.58)

[寄り付き概況]

10日の日経平均は61.06円安の28799.74円と3日続落して取引を開始した。前日9日の米国株式市場は下落。ダウ平均は152.68ドル安の34447.14ドル、ナスダックは13.16ポイント安の13911.75で取引を終了した。5月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見姿勢が強い一日となった。ダウは高値警戒感から売り圧力が強く、景気敏感株を中心に売られた。プラスに転じる場面もあったが、引けにかけて下げ幅を拡大し、取引を終えた。長期金利がおおむね1.5%を下回って推移したことは、ハイテク株にとってはサポート材料に。ナスダックは朝方、1ヵ月ぶりに1万4000台に乗せたが、取引終了直前に下げに転じた。

今日の東京株式市場は売りが先行した。日本時間の今晩に発表される5月の米消費者物価指数(CPI)を確認したいとするムードから積極的な売買が見送られる中、昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落したことなどが株価の重しとなった。一方、菅首相が新型コロナワクチンに関し、希望するすべての人への接種を10-11月に終えることを実現したいと表明したことなどを受け、ワクチン接種による経済正常化への期待感が引き続き株価下支え要因となり、寄り後、日経平均は上げに転じた。

なお、取引開始前に発表された5月の国内企業物価指数は、前年同月比4.9%上昇した。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は5月30日-6月5日に国内株を2週連続で連続で買い越した。買越額は945億円だった。今日はテンダ<4198>がジャスダックに、ワンダープラネット<4199>がマザーズにそれぞれ上場した。

セクター別では、水産・農林業、繊維製品、銀行業、倉庫運輸関連、建設業などが値下がり率上位、空運業、不動産業、陸運業、電気・ガス業、医薬品などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、エーザイ<4523>、ルネサス<6723>、トヨタ<7203>、三菱UFJ<8306>、KDDI<9433>、クボタ<6326>、信越化<4063>、コマツ<6301>、JT<2914>、OLC<4661>などが下落。他方、レーザーテック<6920>、ANA<9202>、ダイキン<6367>、三井不<8801>、花王<4452>、テルモ<4543>、塩野義薬<4507>、マネックスG<8698>、サイバー<4751>などが上昇している。

《FA》

提供:フィスコ

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