株価指数先物【引け後コメント】 5月米消費者物価指数(CPI)に対して異常なほど神経質に

市況
2021年6月10日 17時57分

大阪9月限

日経225先物 28920 +130 (+0.45%)

TOPIX先物  1951.5 ±+0.0 (±0.00%)

日経225先物(6月限)は最終売買日となり、前日比140円高の2万8980円で取引を終了。9月限は前日比130円高の2万8920円で取引を終了しており、ナイトセッションからは基準値が2万8920円となる。日中取引(6月限)については、寄り付きは2万8850円と、シカゴ先物清算値(2万8825円)を若干上回って始まった。寄り付き直後に2万8790円まで軟化した後は切り返しを見せており、前場半ばには一時2万9020円まで上昇幅を広げている。その後は2万8970円~2万9000円辺りでの狭いレンジ内での推移。日経平均株価については後場の値幅は60円程度にとどまっており、5月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見姿勢の強い相場展開だった。

4月のCPIでは予想を上回る伸びによりインフレ圧力への懸念が高まったことが株価下落につながったため、5月のCPIに対して異常なほど神経質になっていた。米長期金利の低下を受けて値がさハイテク株などが物色されていたものの、あくまで直近のグロース売りに対するリバランスの範囲であろう。また、NT倍率は先物中心限月で昨日の14.71倍から14.85倍まで上昇しているが、こちらも転換点というよりは、直近の低下による修正リバランスと見られる。

まずは、CPIの結果を見極めるとともに、米国市場の反応が注目されよう。明日はメジャーSQとなることからSQに絡んだ売買が寄り付き時点で集中する。足元での2万9000円を挟んだ推移からは、オプション権利行使価格の2万8875円を挟んだ2万8750円~2万9000円のレンジ内が落ち着きどころであろう。ただし、CPIの結果を受けた市場反応次第では波乱のSQとなる可能性も警戒される。SQが現在の水準から大きく離れるようだと、ヘッジ対応でよりブレイク方向に振れやすくなるため、ナイトセッションでの荒い値動きには注意が必要だ。

手口面では、日経225先物はバークレイズが2110枚、ゴールドマンが1570枚、BofAが1020枚程度の売り越しに対して、三菱UFJが2570枚、ソジェンが1960枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが4860枚、みずほが2040枚、ゴールドマンが1630枚、モルガンSが1550枚程度の売り越しに対して、野村が7370枚、クレディスイスが3400枚、シティが1310枚、ソジェンが1030枚程度の買い越しだった。

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