「地熱発電」が19位、河野規制改革相直轄チームの規制見直し報告で開発加速に期待<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地熱発電 」が19位に浮上してきた。
河野太郎規制改革相は6月1日、政府の規制改革推進会議の答申とりまとめに合わせ、大臣直轄チームによる2050年カーボンニュートラルの実現に向けた、再生可能エネルギーなどに関する規制について報告した。これによると、これまで原則として認められなかった国立・国定公園など自然公園内の地熱開発に関する考え方を開発の加速化に貢献するよう転換し、地熱発電施設を30年に倍増する目標を掲げている。
日本は世界有数の火山国であり、地熱発電の潜在的な発電能力は2300万キロワット強と、米国やインドネシアに次いで世界3位の規模があるといわれている。一方、国内の地熱発電設備容量は20年時点で50万キロワット強と、大型の原発1基にも満たない水準であり、ここ10年ほどはほぼ横ばいとなっている。国内の全発電量(自家消費含む)に占める割合も0.2%台と低い。
ポテンシャルが高いのにもかかわらず、日本の地熱発電開発が進まなかった背景には、油田と同じで掘ってみないと正確な資源量がわからないという、事業リスクの高さがある。また、適地の多くが国立・国定公園内にあり、「自然公園法」によって開発が困難であったことなども要因とされる。今回、大臣直轄チームによる報告で方針転換が進めば、今後開発は加速するとみられ、関連銘柄への恩恵も期待できそうだ。
この日の関連銘柄の動きでは、目立った動きは少ないものの第一実業<8059>、レノバ<9519>、アストマックス<7162>などが堅調な動きとなっている。