ログイン
米国株
2021年6月12日 10時00分
市況

富田隆弥の【CHART CLUB】 「煮詰まる相場、放れに従う」

日経平均株価は6月に入って2万9000円を挟んで狭い値幅で推移し膠着が続く。日足は75日移動平均線(10日時点2万9147円)を抜けずに足踏みするが、一方でクリアした25日移動平均線(同2万8621円)が下値支持線になっている。チャートは再び2万9000円前後で三角保ち合いを煮詰めており、ここからの「放れ足」が当面の焦点になる。

◆上放れて75日移動平均線と6月7日の高値2万9241円を抜くなら、5月13日の安値2万7385円からの上昇第2波で「3万0650円~3万1000円」を目指すだろう。逆に、下放れて25日移動平均線を割り込むなら、5月13日の安値や200日移動平均線の迫る2万7000円前後が意識されることになる。

◆カギを握るNYダウは5月10日の過去最高値3万5091ドルを目前に足踏み続くが、S&P500指数が6月10日に5月7日の高値4238ポイントを抜いており、NYダウの最高値更新にも期待は高まる。そして、米国株が堅調に推移するなら、日経平均株価も三角保ち合いからの上放れが想定される。

◆マーケットは10日発表の米国5月消費者物価指数(CPI)に注目していた。結果は前月比+0.6%と市場予想(+0.5%)を上回り、インフレ懸念が再燃してもおかしくはなかった。だが、NYダウは上昇し、10年債利回りは低下で反応している。事前にインフレが警戒されていただけに、発表を終えてヘッジの買い戻し(ショートカバー)が優勢となっているようだ。

◆とはいえ、ワクチン接種の浸透で米国は景気が回復、物価上昇や雇用回復が鮮明となっている。こうなると、来週15-16日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)にマーケットは再び注目することになる。「テーパリング(金融緩和縮小)」についてどう表現してくるかを焦点に、株式市場は再び様子見気分を強めてもおかしくない。

◆ただし、材料はどうあれ、日本株のポイントは日経平均株価の放れ足であり、「放れに従う」ことが重要となる。三角保ち合いからの上放れに期待しているが、期待に反して下放れるならスタンスを少し慎重に傾けることも想定しておく。

(6月10日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

関連記事・情報

  1. 【植木靖男の相場展望】 ─当面、小判鮫相場か (06/12)
  2. 植草一秀の「金融変動水先案内」 -三元連立方程式- (06/12)
  3. 来週の相場で注目すべき3つのポイント:米FOMC、マザーズIPO2社、米中小売売上.. (06/12)
  4. 今週の【早わかり株式市況】小反発、様子見姿勢から2万9000円挟むもみ合い続く (06/12)
  5. 今週の【話題株ダイジェスト】 エーザイ、コーナン、大黒屋 (6月7日~11日)
  6. 【今週読まれた記事】揃い始めた経済の両輪、“収束後”をにらむ物色 (06/12)
  7. レーティング週報【2段階格上げ↑】 (6月7日-11日)
  8. コロナ禍の陰で受診控え急増、出動本番の「医療ICT関連」特選7銘柄 <株探.. (06/12)
  9. 6月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集> (06/12)
  10. 銘柄グリップ力がある「長期さん」はどんな人、投資開始以来の成績や含み損益が.. (06/11)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    明日の株式相場に向けて=「東証2部銘柄」に勝機あり 市況
  2. 2
    【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (7月28日発表分) 注目
  3. 3
    今朝の注目ニュース! ★SEHI、ダイトーケミ、東邦金などに注目! 注目
  4. 4
    “脱炭素戦略”陰の主役を追え!「蓄電池関連株」新たなる成長シナリオ <株探トップ特集> 特集
  5. 5
    本日注目すべき【好決算】銘柄 サイバー、エムスリー、日産自 (28日大引け後 発表分) 注目
人気ニュースベスト30を見る
ログイン プレミアム会員登録
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.