前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいところ~

市況
2021年6月14日 9時01分

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいところ

■小森、22/3上方修正 純利益43.0億円←17.0億円

■前場の注目材料:中国に対抗、数十兆円投資、G7合意、中低所得国インフラ

■買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいところ

14日の日本株市場は、買い先行もこう着感の強い相場が続きそうである。11日の米国市場ではNYダウが13ドル高だった。金融緩和の継続期待などを背景に上昇して始まるも、買いが一巡すると伸び悩んだ。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢も強まった。ナスダックは長期金利が安定して推移していることが追い風に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円の29000円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まろう。ただし、米国同様、FOMCを受けた米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードも強く、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいところであろう。日経平均は25日線が支持線として意識される一方で、75日線に上値を抑えられるもち合いレンジを形成している。75日線は29133円辺りに位置していることもあり、同線に接近する局面においては強弱感が対立しやすい。

また、SQ値である29046.40円が心理的な抵抗となる可能性があるため、シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まった後は、同水準を支持線に変えてくるかを見極めたいところである。もっとも、FOMC待ちとなるものの、足元では米長期金利の低下傾向が見られており、インフレ圧力を意識される経済指標の発表が相次ぐ中においても金利は落ち着いた動きをみせている。FOMCでのテーパリング議論の開始は織り込まれている感もある。FOMC通過でアク抜けとなる可能性もあるため押し目買い意欲は強そうだ。

また、米国では景気敏感株への利益確定の動きが目立つ一方で、大型テック株などハイテク株への物色が再燃。VIX指数は15.65に低下しており、昨年2月以来の水準に。NT倍率はボトム水準からリバウンドを見せてきており、ハイテク株などへの物色が意識されやすいところである。また、マザーズ指数は先週の上昇で75日線を捉えており、75日線を支持線に変えてくるようだと、個人主体による中小型株物色も活発化してくることになりそうだ。

■小森、22/3上方修正 純利益43.0億円←17.0億円

小森<6349>は2020年3月期の純利益予想を修正。純利益を17.0億円から43.0億円に上方修正した。特別利益(固定資産売却益)31.0億円により、前回予想を大幅に上回る見込みとなった。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(34479.60、+13.36)

・ナスダック総合指数は上昇(14069.42、+49.09)

・シカゴ日経225先物は上昇(29000、大阪比+120)

・1ドル109円60-70銭

・SOX指数は上昇(3210.06、+13.85)

・VIX指数は低下(15.65、-0.45)

・米原油先物は上昇(70.91、+0.62)

・米長期金利は低下

・海外コロナワクチン接種の進展

・世界的金融緩和の長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・中国に対抗、数十兆円投資、G7合意、中低所得国インフラ

・楽天送料無料化に反旗、約款変更、出店者組合、法的措置も

・マックにサイバー攻撃、米・韓・台湾で一部情報流出

・GAFA規制へ法案、米下院、司法委超党派議員ら

・日独、安保協力を強化、首脳会談、「インド太平洋」連携

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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