株価指数先物【寄り前コメント】 2万9000円~2万9500円のレンジ下限レベルでの押し目買い意欲は強い

市況
2021年6月17日 8時08分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 29320 +70 (+0.23%)

TOPIX先物 1977.0 +6.0 (+0.30%)

シカゴ先物 29330 +80

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

16日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通り、大規模な金融緩和については据え置かれ、新型コロナの感染状況が改善しているとの認識を示した。金利見通しを示す「ドットプロット」では、2023年末までに2回の利上げを見込んでいることから長期金利が上昇し、これが売りにつながっている。ただし、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が利上げを急ぐ姿勢を示さなかったことから、引けにかけて下げ渋った。なお、パウエル議長は会見で、次回の会合から進展具合の評価を始めるとし、進展が継続すればテーパリング戦略を今後の会合で検討することは適切と述べている。S&P業種別指数は自動車・自動車部品、小売、銀行が上昇する一方で、食品・生活必需品小売、公益事業、家庭用品・パーソナル用品が下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比80円高の2万9330円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9250円で始まると、その後はFOMC会合の結果待ちとなる中、2万9250円~2万9300円辺りでの保ち合いを継続。FOMC会合の結果を受けて一時2万9120円まで下落する場面が見られたが、引けにかけて急速に切り返し2万9390円まで上昇し、結局2万9320円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。FOMC会合の結果は予想通りの内容だったこともあり、通過材料としてアク抜けが意識されやすいだろう。米国市場の下落影響から戻り待ちの売り圧力は警戒されるものの、2万9000円~2万9500円のレンジ下限レベルでの押し目買い意欲は強そうだ。

また、ナスダックは下ヒゲを残す形で下落幅を縮めており、NYダウと比べると下落率は小さい。長期金利は上昇したものの、1.57%と1.60%は超えておらず、25日移動平均線レベルまでのリバウンドの範囲内である。VIX指数についても18.15と前日の17.02から上昇しているものの、25日、75日線水準までの上昇のため、こちらもボトム圏からのリバウンドといったところであり、市場の反応は冷静だったと見られる。

一方で国内要因としては、新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、大規模接種会場で64歳以下の予約が始まったことで、経済活動の正常化への期待が高まろう。出来高は依然として低水準ではあるものの、短期的な売り仕掛けに対しては、押し目狙いのロングポジションで対応しておきたいところだ。

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