話題株ピックアップ【夕刊】(1):パソナG、クリレスHD、ニトリHD

注目
2021年7月1日 15時11分

■パソナグループ <2168>  2,341円  +181 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

パソナグループ<2168>が4日ぶりに急反発。30日取引終了後、21年5月期連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は3300億円から3345億円(前の期比2.9%増)に見直したほか純利益は62億円から67億円(同11.3倍)に修正した。BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスが引き続き拡大したほか、エキスパートサービス(人材派遣)やキャリアソリューション(人材紹介・再就職支援)の人材需要にも回復がみられた。また、緊急事態宣言の再発令により地方創生事業で計画していた費用の一部が次期にずれ込んだことも、業績を押し上げた。21年5月期業績の増額修正は今回で3回目となる。

■Genky <9267>  4,100円  +220 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

Genky DrugStores<9267>が反発。6月30日の取引終了後に発表した6月度の営業速報で、既存店売上高が前年同月比6.1%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。なお、6月度の全社売上高は同16.7%増だった。これで21年6月期は年度累計で既存店売上高が前期比6.1%増、全社売上高は同16.5%増となった。

■クリレスHD <3387>  962円  +50 円 (+5.5%)  本日終値

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が全体軟調相場に逆行し続伸、6月9日につけた年初来高値984円を視界に入れつつある。商業施設内に飲食店やフードコートを展開するが、新型コロナワクチンの普及加速に伴い収益環境の改善が期待されている。足もとでは従来の新型コロナから変異したデルタ株の感染拡大が逆風材料として意識されるが、株価的には織り込まれており、空売り残が高水準で需給相場の素地を内包していることで注目度が高い。直近データによる信用取組は大幅に売り長で信用倍率は0.2倍台。更に日証金では貸借倍率が0.1倍で逆日歩がついており、空売り買い戻しが株価に浮揚力を与える可能性がある。

■住友重機械工業 <6302>  3,180円  +120 円 (+3.9%)  本日終値

住友重機械工業<6302>が続伸。SMBC日興証券が6月30日付で同社の投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げるとともに、目標株価を3600円から4600円に増額したことが好感された。レポートでは、半導体業界向けイオン注入装置を手掛けるSMITの業績が中長期的に大きく伸長すると予想。また、射出成形機も過去最高水準の市場環境となっており、アーリーシクリカル系事業を主体として業績回復傾向が続くと見込んでいる。そのなか、PBRは依然として1倍を大きく下回っており、株価遅れ感が著しいと指摘している。

■東芝 <6502>  4,940円  +135 円 (+2.8%)  本日終値

東芝<6502>は続伸。6月30日の取引終了後、上限を2447万9000株(発行済み株数の5.38%)、または879億8743万5000円とする自社株を、1日に取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買い付けにより取得すると発表しており、これが好感された。

■日本調剤 <3341>  1,598円  +35 円 (+2.2%)  本日終値

日本調剤<3341>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が6月30日付で同社の投資判断「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の1900円から2100円に引き上げており、これが好材料視された。新型コロナウイルス感染拡大の影響からの回復などを踏まえ、22年3月期は調剤、医薬品製造販売(GE)事業ともに2ケタ増益になると想定している。株価はリコール懸念などで軟調に推移しているが、好調な業績と予想しており、決算発表がカタリストになるとみている。

■ニトリホールディングス <9843>  20,080円  +420 円 (+2.1%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が2万円大台を回復。家具やインテリア製品販売を全国展開し、コロナ禍にあってライフスタイルの巣ごもり化を追い風に業績を伸ばしている。消費関連の勝ち組に位置する同社が前日取引終了後に発表した21年3~5月期決算はマーケットからの注目度も高かったが、売上高は前年同月比24%増の2154億6100万円、営業利益は同15%増の427億8800万円といずれも2ケタ成長を果たした。緊急事態宣言発令による店舗休業などは収益デメリットを生んだが、一方でEC事業が伸びてそれを補った。ホームセンター島忠の経営統合効果も業績に反映された。事前の市場期待に対しても見劣りすることなく、好決算を評価する形で買いが優勢となった。

■FRONTEO <2158>  1,265円  +20 円 (+1.6%)  本日終値

FRONTEO<2158>が3日続伸。6月30日の取引終了後、サイバーセキュリティー専門企業のサイバージムジャパン(東京都港区)と、企業情報のモニタリング/ディスカバリー調査とAIを活用した脆弱性診断について業務提携すると発表しており、これが好感された。両社はサイバー攻撃・サイバー犯罪に立ち向かうソリューションの提供で協業する。サイバージムジャパンが得意とする企業情報にまつわる不正のモニタリング及びAIによる脆弱性診断の2つのサービスと、同社の不正調査の知見を掛け合わせることで、サイバー空間における脅威に常に晒されている企業をより強力に守ることが可能となるとしている。

■大正薬HD <4581>  6,030円  +80 円 (+1.3%)  本日終値

大正製薬ホールディングス<4581>が堅調推移。傘下の大正製薬は6月30日、自社が創出した選択的バソプレシンV1b受容体拮抗薬「TS-121」について、米アンコラ・バイオと全世界における独占的開発・製造・販売権に関する契約を締結したと発表。「TS-121」は、バソプレシンによるストレス反応を介在するバソプレシンV1b受容体のシグナル伝達を阻害することで、うつ病に治療効果を示す可能性があるという。なお、同社は今回の契約により、アンコラから契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じたマイルストン、及びロイヤルティーを受け取る。

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